就学相談というのは(正式な定義でなく私の解釈ですが)、「発達に何らかの問題のある子供が小学校に就学するにあたり、適切な進路を決定するために、自治体と保護者が話し合うこと」だと思います。

 「相談」という言葉を使ってはいますが、最初から話し合いをするわけではありません。
 我が家の住んでいる自治体の場合(東京都です)、「就学相談」を保護者が申し込むと、自治体が知能検査・健康診断・集団行動観察という3つの検査を設定し、その結果に基づいて就学先(普通級・心障級・養護学校のうちどこがその児童に適しているか)を「判定」するのです。
 「判定」結果が保護者の希望に沿うものだった場合は、何も問題なく具体的な学校選び(●●小学校etc.)に入ります。
 問題は、「判定」結果が保護者の希望と食い違っていた場合です。
 例えば“養護学校適”という判定が出たけれども保護者は心障級を希望している場合や、“心障適”という判定が出たけれども保護者は普通級を希望している場合です。
 そこで初めて自治体(教育委員会)と保護者の間で「相談」(話し合い)が行われることになるのですが、教育のプロが客観的に下した判定結果を保護者が覆すのは結構エネルギーが必要だそうです。
 東京都の場合は割と保護者の希望が通りやすいらしいです(よその自治体と比べたわけではないので、あくまでウワサです)。中には判定結果を「絶対」とする自治体もあって、保護者の希望が判定結果と違っている場合、大揉めに揉め、就学通知が来たのが入学式の前日だったとかいう怖い話も聞いたことがあります。。。
 また、無理矢理保護者の希望を押し通した場合(特に“心障級適”や“養護学校適”の子供を普通級に入れたいと希望する場合)、授業中保護者がずっとつき添うなどの条件を出されることも多いようです。
 「相談」といいながらかなり一方的な感じだよね〜、と思うのは私だけではないでしょう。確かに自治体は「教育を施す」側で、保護者と児童は「その恩恵に与る」側なんだけど・・・。

 形式的には保護者が「就学相談」を申し込む、という形を取っていますが、“受けても受けなくても良い”というニュアンスのものではありません。
 「(障害児だけど)普通級に行かせたいから敢えて就学相談を受けない」という確信犯や、子供の障害を頑として認めようとしない保護者などもたまにいると聞いたことがあります。そういう親は「就学相談」はもちろん、就学予定の児童全員を対象に行われる「就学時検診」も当然スキップするそうです(検診を受ければ子供の状態がバレてしまうので、当然と言えば当然ですが・・・)。そのまま4月の入学式を迎えて、学校がその子の障害に気づき、それから教育委員会や保護者を巻き込んで揉める・・・ということもそれほど珍しい話ではないとか。
 でも、そうなってしまったとき、しわ寄せを受けて混乱して可哀想なのは、一年生である子供ですよね。小学校に上がる、というのは人生の大きな節目だし、たとえ障害を持っていようが、嬉しくて素晴らしい出来事のはずなのに。。。
 ・・・ということで、大半の障害児の親は素直に「就学相談」を申し込むのだと思います。決してそのプロセスに疑問を感じていないわけではないのでしょうけど・・・。