ふうちゃんの場合・3

 結果的に斜視を大学病院で見てもらうことになりましたが、ふうちゃんはその翌月には心臓の手術を控えていました。そこで、眼科の初診は手術後の入院中に行うことになりました。
 予定されていた退院の数日前、5月の終わりに初診(余談ですが入院中に別の科の外来を受診する、というのは効率的でいいですよー。大学病院の初診って恐ろしく待つことが多いですけど、入院中だと診察の直前に外来の受付から連絡が来て病棟を出発すれば良く、ほとんど待たなくて良いのです)。次回は退院後に予約を入れるという約束をしていたらMRSA感染が判明、再手術になり、眼科どころではなくなってしまいました。
 ふうちゃんの心身両面の回復を待って眼科の次の予約を入れたのは、なんと8月の終わりでした。

 瞳孔を開いた状態にする目薬を2週間連続してさし、眼底の検査。眼底はきれいで異常はなし、とのことでした。
 その日遠視や乱視の度数を自動的に測る機械(双眼鏡のような穴を覗き込むと絵が見え、その絵を何秒か見続けていると自動的に測定される)での測定もスムーズにできました。遠視と乱視の度数が測れたので、早速メガネを作ることになりました。

 視力検査がスムーズにできた背景には、いくつかポイントがあったように思います。
 まず一つめに、待たないこと。
 大学病院は待ち時間が長い、と思ってこれまで町医者にかかっていましたが、大学病院の検査は完全予約制なのです。そして担当の検査技師さん(ものすごく良い方なんです)がふうちゃんが障害児だということで特別に配慮してくれているのだと思うのですが、毎回予約の時間きっかりに始めてくれます。ですから、うちは10分前くらいに病院に行って受付さえ済ませば良く、本当に待たないのです。
 これまでふうちゃんは検査までの待ち時間が長いので飽きてしまい、肝心の検査が上手にできない、というのが難点だったので、それが解消されたことは大きかったです。
 ドクターの診察はさすがに待つのですが、医師は結局検査データを基に色々な判断するわけで、要は検査が上手にできれば良いのです。
 そして二つめに、子供に上手に検査させるための工夫をしてくれていること。
 例えば前出の遠視や乱視の度数を自動的に測る機械。何台かあるのですが、その内の一台は子供専用のようで、中に入っている絵はアンパンマンや花火、車や汽車など子供が大好きなものなのです。ふうちゃんは最初機械に頭をつけるのを嫌がりましたが、ちょっと覗き込んだら大好きな車が動いていて、「なんだなんだ???」という感じでずっと見続けてくれました。
 検査が終わると、かならずシールをくれます。ふうちゃんはシールを選ぶことが楽しく、検査室や検査技師さんにイヤな印象は一切抱いていません。

 ふうちゃんの場合、内斜視に気づいてからメガネをかけるまで結局1年経ってしまいました。網膜の発達は6歳くらいまでなので、できるだけ早くから矯正した方が良いそうで、この一年もったいないことをしてしまったなぁ・・・と思います。最初の医師の診断に不信感を抱いた時点で大学病院に変えていれば良かったのですが、後の祭りです。まぁ、健常児なら町医者でも十分検査できるのでしょうけど・・・。

 ・・・それでも早くメガネがかけられて良かった。
 今年のお正月、親戚の何人かから「ふうちゃんの目、だいぶ良くなったような気がするわね」と言われました。それはパパとママも感じていたことでした。9月からたった3ヶ月かけただけなのに、やはり変わるものです。

 ちなみに、メガネは大学病院に入っている眼鏡屋さんでは作りませんでした。検査技師さんも別にどこで作っても構わないと言っていたので、実家のそばの眼鏡屋さんで作りました。ふうちゃんがこれから何年か付き合うことになるメガネですから、やはり眼鏡屋さんで色々な種類を見て、じっくり良いものを選びたかったからです。
 大人用と比べると圧倒的に数は少ないのですが、それでも子供服ブランドがデザインしてくれていたりして、いくつかいいものはありました。その中でレンズと柄を結ぶ蝶番が内側だけでなく外側にも開くものがあり、最終的にはかけやすさ、外しやすさを考えてそれに決めました。

2001年1月頃のふうちゃん。前は右目が内側に入っていたのに、現在は左目が内側に入っているのがおわかりになると思います。
松田道雄先生の書かれた“かわりっこの斜視”を体現してますね (^_^)。

メガネはBebeのです(*^^*)。お世辞かもしれませんが「まぁー可愛いメガネ!」と言われることもわりとあります。(本人はどーなんじゃい!と思いながらちょっと気を良くしてしまったりして)