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ふうちゃんの場合は、2歳過ぎまで斜視には気づきませんでした。というか、その頃までに撮影した写真も目が内側に寄っているものは一枚もありませんし、多分斜視ではなかったのだと思います。
ふうちゃんは1歳8ヶ月頃からその頃住んでいた地域の療育センターに通園を始めましたが、2歳を過ぎた夏頃から何となく斜視に気づき始めました。
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2歳3ヶ月頃、療育センターのプールでの写真です。
明らかに右目が内側に寄っています。 |
療育センターの夏休みが終わってすぐ、眼科検診がありました。医師はふうちゃんを見るなり(一秒で)「はい、斜視ね。眼科行き〜」と言いました。
2歳5ヶ月頃、近所に小児眼科で名高い医師がいることを聞き、行ってみることにしました。
ところが、ふうちゃんはまだ言葉を話せませんし、医者嫌いもあり、検査は困難を極めました。健常児だったら、検査技師が示すモノクロの絵を見て「さかな!」とか「いぬ!」とか言えばいいのですが、ふうちゃんには通用しません。バーコードみたいなものを片目ずつ見せて、ふうちゃんの目が動きに反応するかどうかで視力を測りました。ところが片目を隠されるとふうちゃんは激怒し、その後はすべて拒否。検査技師は「ここが嫌いになってしまうと困るので、嫌がったらやめましょう」とすぐ止めてしまいます。
結局何度通ってもラチがあかなかったのですが、ある日医師が「検査の結果によるとこれは相当の弱視だわ。右目はもうほとんど見えてないわね」と言うのです。知的に遅れている上に、目が見えなかったら・・・。ママはドーンと暗くなりました。
その日、右目を何とか使わせる訓練を始めましょう、ということで、アイパッチを購入しました。眼帯と似ていますが目の回りを粘着テープで固定してしまうものです。お昼寝の間にそれを(見ている方の)左目に張って、ふうちゃんが嫌がるまで右目だけを使って生活させましょう、というものです。
右目はほとんどものを見ていない、というのだから、怪獣プータゴンの習性としては一秒でアイパッチをむしりとってしまうように思われましたが、頑張ってその日から試してみることにしました。
・・・すると、どうでしょう!
お昼寝から起きたふうちゃんは、左目を隠されていることに全く気づきませんでした。右目を使って平然と遊んでいるうち、1時間経過。さらにもう1時間経過した時ママはアイパッチを取るタイミングを聞くために眼科に電話をかけました。
電話に出てきた検査技師は、「えー、そうなの。今から来られる?」と聞くので、ブラックジャックのようなふうちゃんをバスに乗せ、その日2度目の眼科に行くと、医師はアイパッチをしたままスタスタ歩くふうちゃんを見て「あーら、見えてるじゃない。良かったわねぇ。じゃあもう訓練は必要ないわ。また半年くらい経ったらいらっしゃい。成長して自然に治るかもよ」。
いいかげんだなぁ・・・と思いつつ、それでも訓練が必要なくなったこと(アイパッチ代600円は損しましたが)、右目が暗い場所でもものにぶつからずに歩けるくらい十分に見えていることがわかったのが嬉しくて、ママとふうちゃんは喜んで眼科を後にしたのでした。
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