内斜視ってなに?

 故松田道雄先生の『育児の百科』(岩波書店)には斜視について以下のように書かれています(余談ですが、この本は新米母親にとってはとても参考になります。ちょっと時代的に古いなーと思う記述もありますが、私はは色々な面でこの本を頼りにしてきました)。

 左右の視線が見ようと思うものに一致しないのを斜視という。人間の目は右目で見る像と、左目で見る像とが少し違っているのを、ひとつに見えるように脳が融合する。この融合力が生まれつき脳に欠けていると、ものが二重に見える。それがわずらわしいので、一方の目の像だけを採用して、他方の目をそらして、像をはっきり見えなくする。こうすれば脳にいく映像は二重にならない。
 左右の視力があまりかわらないときは、右の目をつかったり、左の目をつかったりするかわりっこの斜視になる。
 脳に融合力がふつうにあっても、一方の目に近視や遠視や乱視があって、脳に入る像が左右ちがうときも、よく見える方の像を採用するので、使わない目は斜視になる。目は使わないでいると視力が落ちて弱視になる。弱視になってしまうとその目は永久的に斜視になる。
 右の目が斜視になったり、左の目が斜視になったりする、かわりっこの斜視の時期に、近視や遠視や乱視の目を、めがねで匡正し、「偏愛」されているよく見える目をカバーして、よわい方の目を使わせる。一日のうちに何時間カバーするかを医者に決めてもらって、訓練すれば弱視になるのをふせげる。したがって斜視にならないですむ。
 視力の匡正や、弱視の予防は早くしないといけない。6ヶ月を過ぎて、いつも同じ目が斜視になっているようなときは、すぐ眼科でみてもらう。
 匡正や訓練でなおらないものは手術をする。・・・・

〜故・松田道雄著『育児の百科』最新版第10刷・313頁より引用〜

 斜視には外斜視と内斜視があり、ふうちゃんは内斜視です。数的には圧倒的に内斜視の方が多いと言われています。同じ斜視のように思えますが、外斜視と内斜視は実は原因が全く違うのだそうです。私は外斜視の子を二人知っていますが、二人とも定期的に眼科に通院しているものの、矯正の必要はなく、就学の頃に手術をして治すのだということでした。
 これに対し、内斜視の多くは矯正の必要があります。もちろん原因によって異なるのですが、松田道雄先生が書かれているように、大抵が近視や遠視や乱視によって起こるものだからだそうです。赤ちゃんの頃からの斜視など、中には矯正しなくても成長によって自然と治るケースもあるそうですが。
 NHKの『おかあさんといっしょ』を見ていると、毎回1人位メガネをかけている子が参加しています。良く見てみるとその大半が遠視矯正用のメガネをしているので、「あー、内斜視だな」とわかります。スタジオに来ているのはだいたい50人程度だと思うのですが、割合的にそんな感じなのでしょうか。

 ふうちゃんの場合もまさに遠視による内斜視です。ほんのちょっとですが乱視も入っています。遠視の強さはそれほどでもなく、「内斜視さえなければメガネによる矯正の必要はないくらい」だそうです。
 斜視、というとすぐ手術を連想する人もいるようなのですが、内斜視は矯正で治る場合が多く、手術は最後の手段、という感じだそうです。

 あと、大人になってからの斜視は、子供の斜視とは原因が全く異なるそうです。大人の斜視はやはり手術をすることが多いようです。

 目というのはその人の印象を左右する大事なポイントなので、親としては大変気になるところです。性格は怪獣でも、やっぱりオンナノコだし・・・。