術後のふうちゃん(集中治療室編)

●5/25術後1日目
ママが15時からの面会に行くと、点滴の一つが真っ赤な血の色をしていました。ちょうど様子を見に来た、チームで一番若いU先生に「これ、輸血ですか?」と聞くと、「貧血がひどくなったので、昨日の夜から50ccを3本だけ入れています。これで終わりだと思います」とのことでした。
 確かに、唇の色、そして驚いたことには、舌の色も真っ白でした。舌が白い、というのを見たのは初めてでしたが、これは確かにかなりひどい貧血なんだろうな、と実感しました。輸血はものすごく避けたいことでしたが、これでは仕方ないかな・・・と思わせられるほどでした。

 点滴の本数は、輸血の分を除けば前の日と変わりませんでした。
 ふうちゃんは起きていて目を開いているのですが、ずっと泣いています。看護婦さんに聞くと、割と起きている時間が長くて、起きている時間ずっと泣いては疲れて寝る、の繰り返しだそうです。体力を損なってはいけないので、睡眠薬を使っているんですけど、あまり長い時間寝ませんねー、と言っていました。確かにママといる時もたまに寝かかり、黒目がドローっと流れる時があるのですが、すぐ起きてしまい、うつらうつらしか出来ないようでした。

 15時におやつのゼリーが来て、食べてもいい、ということでしたが、ふうちゃんはそのゼリーが嫌いなようで、口を開けません。昼食から食事が許可されたそうですが、うつらうつらしていたせいもあり、ほとんど食べなかったとか。
 あー、ヨーグルトだったら食べるのにな・・・。あ、ありました、ヨーグルト。個室の冷蔵庫の中に、病院からおやつで出されたヨーグルトが取ってあるんです(個室を出た時に、また戻ってくるなら荷物はそのままでいい、と言われてそのまま置いてあったんです)。でも、きっと看護婦さんに聞いたらダメって言われそう・・・。それで、S先生が様子を見に来た時切り出すと、「いいですよ」。ふうちゃんはヨーグルトをおいしそうに、ペロリと平らげました。

 18時に夕食が来ました。おかずは魚の煮付けで、ふうちゃんの好きなメニューでした。22日の夜以降、ヨーグルトくらいしか口にしていないので、お腹も空いていたのでしょうが、ふうちゃんはお魚をパクパクとたべました。「食べてますかあ?」とS先生が覗きに来たので、「お魚は全部食べました」と言うと、「術後1日目にそれだけ食べれば立派です」と言っていました。

●5/26術後2日目
 
15時に面会にいくと、なんと8本もあった点滴が一気になくなって、生理食塩水の一本のみになっていました。ドレーンも取れて、ついている「ヒモ」は点滴一本と血中の酸素飽和度を測るセンサーと、心電図の電極、ペースメーカー用の線だけです。抑制も解けて、まだ安静ではありますが、手足を自由に動かせるようになりました。
 水分をたくさん摂取するとむくんでしまい、心臓に余計な負担をかけてしまうので、口からの水分摂取量が一日単位で決められています。この日は牛乳やジュース、お味噌汁やお茶など全ての水分を合わせて500ccまでとされていました。尿として身体から出る量もオムツの重量から計算して細かくチェックするのです。
 ふうちゃんは喉が乾くらしく、ジュースなどを欲しがるのですが、1日500ccだと結構厳しくしなければすぐオーバーしてしまいます。真夏の手術じゃなくてかえって良かったかな、と思ったりしました。

 ふうちゃんは、機嫌が悪く、最初はママと視線が合いませんでした。いつもは自分から視線を合わせてきて、ニコッとするのですが、ママが顔を視線の先に持っていっても、自分から外してしまうのです。ちょっとショックでしたが、これは30分くらいでもとに戻りました。ママが、ふうちゃんが大好きな絵本をいくつかお話ししてあげると、静かにじっと耳を傾けていましたが、面会時間中機嫌は悪く、ほとんど笑いませんでした。

●5/27術後3日目
 
この日は土曜日で、何とパパのお兄さんの結婚披露宴がありました。14時には終わるということで出席したのですが、帰り道、車が渋滞に巻き込まれ、ついたのは16時でした。
 ふうちゃんはよそのご家族が面会に来ているのを見て、パパとママを待っていたようでした。「ごめんね、ごめんね」と謝りながらふうちゃんを見ると、なんと点滴がなくなっているではありませんか!血中酸素飽和度を測るセンサーも取れて、あとは心電図の電極だけになりました。
 S先生が「個室に戻ってもいいですよ」というので、即移動させてもらいました。ママは披露宴のドレスのまま、付き添い生活に突入。でも、やはりふうちゃんと一緒にいられるのは嬉しかったです。
 水分制限は緩和されて800cc。ふうちゃんは日常それほど水分を取る子ではないので、800ccはちょっと注意すれば楽勝ラインです。個室に戻ってから、「ミックスフルーツ」というベビーフード(ガーバーが出しているもので、ふうちゃんの大好物。林檎、黄桃、バナナ、みかんなどが入っていて、大人が食べてもおいしい)をあげると、一ビンペロリと平らげました。
 この日はパパもいたせいか、機嫌は良く、笑顔もかなり見ることができました。個室に戻ったことで、ふうちゃんも安心したのでしょうか。