術後説明

 面談室には主担当である、K先生とS先生が待っていました。
 先生からの説明の要点を下記します。

●長時間かかりましたが、手術は無事に終わりました。
●開胸してみたら、心のうに水がかなり多く溜まっていました。軽い心不全の状況がずっと続いていたと思います。また、孔が開いているために余計な血液が流れ込み、負担のかかっていた右心房と右心室は肥大していました。
●開胸してみるまでわからなかったことですが、孔の形が“下縁欠損型”という、極めて珍しいタイプでした(ママ注:通常の心房中隔欠損の孔はアーモンド型をしているのですが、ふうちゃんの孔は片方の端がなく、Uの字のような形をしていた、ということ)。
そのために、欠損している端をまず閉じて、孔をアーモンド型にしてから、かがっていきました。
術前に説明したとおり、通常の心房中隔欠損症の手術では、人工心肺を用いて心停止させている時間は20分程度なんですが、ふうちゃんの場合は欠損している端を閉じるという作業が余計にあったので、34分心停止しました。
●術中は特に大きな問題はありませんでした。
●現在、不整脈は出ていません。また、心不全もありません。強心剤も使っていません。
●術中は無輸血で済ませましたが、出血が多かったこと、また人工心肺を用いた時間が通常より長かったことから、かなり貧血が見られます。今後も出血が多いようなら輸血をします。もし大出血があった場合は、再開胸して止血をします。
●今後問題が出るとすれば、感染の危険と、貧血があります。これらの問題がなく、順調であれば2週間くらいで退院となります。

 無輸血で済んだこと、パッチを使わなかったことは大変嬉しかったことでした。

 面談を終えて戻ろうとしたら、何と集中治療室の前でじいじが待っていました。「手術は無事に成功したんだろ。良かった、良かった、じゃあな。」と一人で喋って、ふうちゃんにも会わずそのまま去って行ったので、パパとママは唖然。
 その後手術が無事終わったことを報告した際、家にいたばあばに聞いたところ、ふうちゃんの手術中クマのように家の中をウロウロして、落ちつかない様子だったのだとか。5時間で終わる、と言っていたのにあいつら(=パパとママのこと)全然連絡を入れてこない、とブツブツ文句を言ったあげく、とうとう居ても立ってもいられなくなって病院まで来てしまったのだそうです。
 病院に来ても、集中治療室に入る勇気はなく、前でウロウロしていたら、そこへ面談を終えたパパとママが戻ってきた、というわけ。
 せっかく病院まで来たのなら、一目会って帰ればいいのに・・・。ま、もしかしたらパパやママよりふうちゃんを愛しているかもしれない、じいじならではの行動でした (^_^)。

 集中治療室に戻ると、ふうちゃんは寝ていました。寝ていてくれる方が、この状態ではパパとママは気が楽です。何もしてあげられないですから・・・。
 しばらく側で寝顔を見ていると、面会時間終了の19時になりました。
 パパとママは今日一日ただ待っていただけだけれど、やはり何となく疲れました。とりあえず良かったね、早く良くなるといいね、といいながら、寝ているふうちゃんにバイバイをして、病院を後にしました。