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自分の大事な子供の発達が遅れている、ということは、母親にとってものすごいストレスであり、プレッシャーです。
特にその事実をつきつけられてから心で本当に受容するまでの期間は、本当に辛い時期だと思います。
ふうちゃんの発達が許容レベルを外れて遅れていてかなり深刻なものである、ということがわかるまで、私は企業の正社員としてフルタイムで働いていました。
仕事をしている自分は(時間に追われているけれど)充実しているし、ダブルインカムであればかなり贅沢な暮らしもできる。そして何より仕事は楽しかったのです。責任ある仕事を任されていましたし、年齢的にも油が乗ってきたところで、一生続けていくつもりでした。
でも人生、設計どおりには行かないものです。
ふうちゃんが1歳7ヶ月の時、退職。専業主婦になったとたんに、療育センターの医師から「ふうちゃんは障害児で、一生治らない」と宣告を受けました。
私は宣告を受けてから(ちなみにその医師はきっぱりと上記のように言いました。今から思えばもう少し思いやりのある言い方をしてほしいものです)1年位、その事実を受け入れられずに逃げ回りました。主婦になって時間的にはずいぶん余裕ができたはずなのに、精神的には全然余裕がなくなってしまったのです。
それからの私は、いきなり資格試験の受験を決め、療育センターや音楽教室、病院などの都合が入っていない時は実家にふうちゃんを預けて図書館などに行ってしまい、昼間の育児を放棄しました。
確かに専業主婦にはなったものの、やっぱり社会とつながっていたかったし、いつか社会復帰をしたかった、ということもあります。
でもそれよりも、何もかも失ってしまった、という絶望的な気持ちを創造的な活動で埋めたかったし、ふうちゃんと離れていることで障害を認めることから逃げたかった、というのが本当のところだと今にして思います。
資格試験が終わって家にいるようになり、このHPを開設した時には、私はもう現実を受容できるようになっていたと思います。もちろん今でも希望を捨てて諦めたわけではありませんが。
たまたま私の場合は実家が歩いて20分の距離にあり、父も母も家にいましたので、私は好きなことが出来、父母も何も言いませんでした。資格試験の勉強をしていたのは1年ですが、その間に私は結構冷静にふうちゃんのことを考えることができるようになりました。昼間ふうちゃんと離れて自分の時間が持てたおかげで、ひどく落ち込んだり泣いてしまったり、ということもありませんでした。
今から思えばほんとに恥ずかしい話ですが、私にとってはそれがすごく必要な時間だったのだと思います。父母からモラトリアムの期間を貰えたことで、私は心のリハビリができたのだと。
発達が早くから遅れている子供はだいたい1歳半検診で引っかかります。そして療育センターに通うことになるのですが、よその子の成長が著しいこの時期、母親の辛さは言葉では表せないものがあると思います。
パッと見たところ、他のお子さんと変わらない。でも5分一緒にいれば遅れていることがわかってしまう・・・。
私を含めて、この時期「公園に子供を連れていくことができなかった」というお母さんは多いです。他の子を見たくない。他のお母さんと話をしたくない。傷つきたくなくて、逃げてしまうのですよね。
療育センターは、子供のケアはしてくれてもお母さんの心のケアまでは行き届かないところが多いようです。
ふうちゃんが以前住んでいた地域の療育センターでも、母親を責めるような発言をする職員は多く、母親同士で雑談するとたいていセンターの悪口になったものです。上記のような宣告をする医師を抱えているところからして推して知るべし、なのですが、それでも子供の発達のためには良いから、とそこに通うしか選択肢がなく、母親は精神的に追いつめられてしまうのですよね・・・。
また、たまたま私の場合は、同じクラスに知的に全く遅れのない二分脊椎の子がいたのですが、その子がペラペラとおしゃまな事を喋るのを可愛いとは思えず、そんな自分に嫌気がさしたものです。またふうちゃんのもっとも重大な問題である食事に関して療育センターは「うちでは対応できない」と逃げてしまい、私は療育センターに通うことでむしろ孤独感をより深めることになりました。
この時期、ケアが重要なのは子供よりもむしろお母さんのほうだったりすると思うのですが・・・・。
障害について頭ではすぐ理解できても、心で本当に理解し受容できるようになるのは時間がかかります。その間傷ついたお母さんの心を見守って、癒してくれる人や場所が必要だと、本当に思います。
このHPを開設してからもう1年以上過ぎましたが、発達遅滞の小さなお子さんを持つお母さんたちからも、たくさんメールを戴きます。
みなさん、かつてわたしがもがき苦しんだ道を、同じように辛い思いをして今通っていらっしゃって、メールを読みながら胸が締めつけられるような気持ちになります。悟ったようなことを書きながら、実はまだ私も全然乗り越えられてはいないのですけどね・・・。
今苦しんでいるお母さんへ。
その辛さが乗り越えられる時は、絶対に来ます。
その辛さを分かち合って、癒してくれる人はなかなか見つからないかもしれないけれど、あまり無理をせずにいて下さい。
公園に行くのがイヤなら、行かなくたっていいんだよ。むしろお母さんの心が荒れてしまう方がずっとマイナス。そんなことで自分を責めたりしないで下さいね。
鳥は、嵐の時には巣の中で身を縮めて嵐の過ぎるのをじっと待つでしょう?
嵐なのに無理して飛び立とうとすると、余計に傷ついたり精神的に不安定になったりするかもしれない。嵐は、長く続くかもしれないけどきっと収まっていくから、それまでは自分の心に無理をせず、負担をかけないように過ごして下さい。お母さんが精神的に不安定になってしまうと、子供に絶対伝わるから、ね・・・。
そして、できれば何か自分の心を開放してストレスを発散できるものを見つけてください。スポーツでもいいし、趣味でもいい。一日のうち、本当の自分に戻ってリラックスできる時間が少しでもあれば、きっと助けてくれる人が少なくても心は自然と癒されていくから・・・。
あなたは一人じゃない。今同じような思いを抱えて生きている人はたくさんいる。そして同じ道を通り過ぎて来た人はもっともっとたくさんいるよ。
頑張って、という言葉は好きじゃないけど、でも他に良い言葉が見つからないから、どうか頑張って下さいね。
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