摂食障害の状況と推移

 ふうちゃんが療育センターに通うきっかけは、まずは離乳食が進まないことでした。離乳食完了の目安とされている1歳6ヶ月になってもまだ中期を抜け出せていなかったことから療育センターを紹介され、その頃まだ仕事をしていたママが行き渋っていたところへ、一歳半検診でさらに強く薦められたことで、通うことになったのでした。

 療育センターに通い始めてちょうど一年になります(2000年1月現在)。残念ながら離乳食の形態には進歩はありませんでした。いまだに中期のままです。
 けれども、メニューの幅はものすごく広がりました。最初にびっくりしたのは「鳥の唐揚げ」がペースト状になって出てきて、それをふうちゃんが喜んでパクパク食べたことでした。結局大人の食べているものは何でも(揚げ物だろうが煮物だろうがサラダだろうが麺類だろうが)ペースト状にできるんだ!と教えてもらったことは大きかったです。「ミルサー」なるものの存在も知り、家でも大人のメニューのペースト化が始まりました。
 それから、ご飯の時間を楽しく演出する、ということも療育センターで教えてもらいました。センターに通い始めた頃は、ふうちゃんがとても痩せていたせいもありママはとにかく食べさせることに必死、さらに形態を進めては吐くことの繰り返しで、ご飯の時間は二人にとってとても苦痛でした。昨年担当して下さった先生はふうちゃんの好きな絵や歌でふうちゃんの興味を引きつけ、機嫌を取りながら上手に食べさせて下さったので、ママもそれに習って家で歌を歌ったり、手遊びしながら楽しんで食べさせるようにしたところ、ふうちゃんのご飯に対する態度はかなり変わりました(いまだに楽しんで食べている、という風ではありませんが)。

 それでも専門の摂食指導を受けに行く決心をした昨年の夏までは、少しでも形態を進めたくて、ちょっと固くしては吐く、の繰り返しでした。他のページで書きましたが、食事で通算100回は吐いていると思います(自慢にはなりませんね)。
 吐かれると、その始末も大変なのですが、それよりも今までやってきたことが無になってしまったような脱力感に襲われます。とにかくすごーくがっかりするんです(吐かれてがっかりし、たまたまパパがいる時だったので、ふて寝してしまったこともあります)。

 変わったのは摂食指導を専門の先生に受けに行くようになってから。
 遠いので2ヶ月間隔、まだ3回しか通っていないし、離乳食の形態も進歩したわけではないのですが、やはりママが精神的に安定しました。
 ママは先生を信頼して指示に従っていればいいや、と開き直って、形態を進める努力を止めました。するとふうちゃんの吐く回数は減少し、秋以降は食事で吐くことは全くなくなったのです。
 吐かなくなると、ふうちゃんにもママにも平和が訪れました。もちろんこのままで良いわけではないのですが、今は平和の中にどっぷりと浸かっています。
 そして、摂食指導の先生が「(ふうちゃんが固形を食べられないのは)精神的なものだけではないですね」と言ってくださったことも、孤軍奮闘していたママの心の栄養になりました。センターで「ふうちゃんの摂食障害は精神的なものだから、楽しく食べられるようになれば形態も進むと思う」と言われてもずっと納得できないものがあり、それは違う、機能的じゃなくても他に何か問題があるんだと苦しい状態が続いていましたから。

 摂食指導では、やはりふうちゃんの過敏性が問題なのではないかということで、現在大好きなプチダノンに、赤ちゃんおせんべいやボーロなどを砕いた粉をまぶして食べさせる、ということが行われています(2000年1月現在)。
 指導中に先生が“えびせん”の粉を入れた時は、ふうちゃんは嫌がってプチダノンを拒否してしまいました。プチダノンの拒否は前代未聞でした。
 その後家で毎日“ボーロ”でやってみたところ、最初は嫌がっていましたが、一週間くらいで慣れました。ボーロを粉ではなく少し大きめに砕いてみても、問題なく食べるようになりました。
 アリさんの一歩ですが、焦らずやっていくしかない。そんな気持ちでいる最近のママでした。