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●心房中隔欠損症について
ふうちゃんは、心房中隔欠損症という心臓の病気を生まれつき持っています。
小学校の時理科の授業で習ったと思うのですが、私たちの心臓には大きく分けて4つの部屋があります。上にある部屋を心房、下にある部屋を心室といい、さらにその部屋が右、左に分かれています。ふうちゃんは、上の部屋、右心房と左心房の間の壁である中隔に穴が空いているのだそうです。それも、生後4ヶ月の発覚時に11ミリ。赤ちゃんの心臓というのは大人のこぶしより小さいのですから、かなりの大きさの穴であることがおわかりになるでしょう。ちなみに、心臓病のなかで最も数が多いとされている心室中隔欠損症は、下の部屋、右心室と左心室の間の中隔に穴が空いている病気です。
心臓というのは血液を循環させるポンプのような役割を果たしています。身体のあちこちに酸素を配って回った血液は、静脈を通ってまず右心房に戻ってきます。そして、右心室から肺に行って酸素を取り込み、また元気になった血液は左心房から心臓に入り、左心室から送り出されます。
心房中隔欠損症の問題点は、血液を送り出す左の部屋の方が圧が強いので、肺から酸素をもらって戻ってきた新鮮な血液が、穴から右の部屋へ逆流してしまうことです。穴が大きければ大きいほど、逆流する血液は多いわけです。そして右心房と右心室に負担がかかって、拡大してしまうのです。
左心房は、実際に血液を各所に送り出す左心室よりは圧力が弱いので、心房中隔欠損症は心室中隔欠損症よりはチアノーゼとか肺高血圧などの症状が出にくいと言われます。心室中隔欠損症で症状の重い子は、ちょっと走っただけでも息が切れてしゃがんでしまったりするそうですが、ふうちゃんの場合は全くそのようなことはありません。心臓に大きな穴が空いているとは思えないほどおてんばですし、苦しそうな様子を見せることもありません。
でも、心臓が悪いために、風邪を引けば恐ろしいことになりますし、喘息も起きます。喘息は普段は全く起こらず、風邪を引き金に出てしまうので、多分心臓が悪いために起こるのだろうと言われています。
詳しくは別の機会に譲りたいと思いますが、心房中隔欠損症の手術は左心房から右心房への血液の逆流を防止するために、空いている穴を塞ぐというものです。手術中は人工心肺という機械を使って身体に血液を循環させるのだそうです。
成功率はとても高く、というか、ほとんど失敗はないと聞きます。心臓の手術の中ではもっとも簡単な手術だとも。
それでもはっきり言って、ビビります。自分のことの方がまだエイヤッと決心できるかもしれない、とも思うくらいです。
でも、もう健康に不安のない生活を送りたい、という気持ちにもとても強いものがあります。
赤ちゃんの時の苦い教訓から、ふうちゃんがちょっと咳をしただけで、ママは翌日大学病院へすっとんでいく、という生活をこの2年間続けてきました。
手術をすればもうそんな煩わしさからも解放されるし、風邪のお友達のそばにいてビクビクすることもなくなる。身体が感染症に強くなれば保育園にも行けるようになるから、ママもまた仕事が始められる。
いざ手術をしよう、ということになって複雑な思いのママなのでした。
参考文献:心臓病児者の幸せのために〜病気と制度の解説〜
全国心臓病の子供を守る会編 頒価2000円
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