ヴァチカン美術館・カラヴァッジョ (ローマ)

ヴァチカン美術館のピナコテカ(絵画館)にあります。処刑されたキリストが十字架から降ろされる場面ですが,大胆な動きの中に悲しみが伝わって来ます。

カラヴァッジョはルネッサンス期より100年ほど後の画家ですが,その表現力には息を呑むものがあります。ここでカラヴァッジョを知った後は,ローマ中のカラヴァッジョの「追っかけ」になりました。

フランダースの犬でネロ少年が死ぬ間際に見上る絵も「キリスト降下」ですが,こちらはルーベンスが描いています。どちらも激しいバロック期の画家ですが,ルーベンスの方が少し後になります。

マルタ島に大きなカラヴァッジョの祭壇画がありますが,サン・ジョバンニの首が落される場面です。無残さと静けさ,そしてハッとするほど綺麗な色です。金鍍金された銀の大皿でその首を待受ける若い女性はサロメでしょうか?

 

 

私の見たカラヴァッジョ
 ・「キリスト降架」( ローマ,ヴァチカン美術館,ピナコテカ [300x203cm] 最初の旅でこの絵を見てカラヴァッジョを知りました )
 ・「洗礼者聖ヨハネ( ローマ,カピトリーノ美術館 [132x97cm] 少年に描かれるサン・ジョヴァンニ,画面右下の葉っぱが印象に残る,ドーリア・パンフィーリ美術館にも全く同じ絵がある )
 ・「女占い師( ローマ,カピトリーノ美術館 [115x150cm] この絵をどこかで見たなと思ったのはルーブルの絵でした )
 ・「エジプトへの逃避途上の休息」( ローマ,ドーリア・パンフィーリ美術館 [130x160cm] ヴェネツィア広場北 1ブロック,少年天使の後姿が妖しい )
 ・「悔悛のマグダラのマリア」( ローマ,ドーリア・パンフィーリ美術館 [106x97cm] 落着いたよい色,持物の香油壷が奇麗,ナルキッソスと同じ模様の服 )
 ・「ホロフェルネスの首を斬るユディット( ローマ,パラッツォ・バルベリーニ,国立絵画館 [130x160cm] 血の色の赤が凄い,女ダヴィデです )
 ・「ナルキッソス」( ローマ,パラッツォ・バルベリーニ,国立絵画館 [110x92cm] 2001来日
 ・「洗礼者聖ヨハネ」( ローマ,パラッツォ・バルベリーニ,国立絵画館 [94x131cm] )
 ・「瞑想する聖フランチェスコ」( ローマ,パラッツォ・バルベリーニ,国立絵画館 [125x93cm] 2001来日
 ・「聖マタイのお召( ローマ,サン・ルイージ・ディ・フランチェージ寺 [322x340cm] パンテオンとナヴォーナ広場の中間,お目当の絵だが礼拝堂が狭く斜めでよく見えない )
 ・「聖マタイの殉教」( ローマ,サン・ルイージ・ディ・フランチェージ寺 [323x343cm] )
 ・「聖マタイと天使」( ローマ,サン・ルイージ・ディ・フランチェージ寺 [297x189cm] この絵は正面なのでよく見える )
 ・「ロレートの聖母」( ローマ,サンタ・アゴスティーノ寺 [269x150cm] ナヴォーナ広場北 1ブロック,かなり煤けている )
 ・「パラフレニェーリの聖母」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [291x211cm] 少年キリストと共に原罪の蛇を踏むセクシーなマリア )
 ・「病める少年バッコス」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [105x184cm] 最初期の作品,自画像,画面右下の葡萄の葉が 3次元にせまる )
 ・「果物籠を持つ少年」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [70x63cm] 葡萄がつやつやしています 2001来日
 ・「洗礼者聖ヨハネ」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [159x124cm] )
 ・「書き物をする聖ヒエロニムス」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [112x157cm] 2001来日
 ・「ゴリアテの首を持つダヴィデ」( ローマ,ボルゲーゼ美術館 [125x101cm] )
 ・「聖ペテロの磔刑( ローマ,サンタ・マリア・デル・ポポロ寺 [232x201cm] 逆さ磔にされました )
 ・「サウロの回心」( ローマ,サンタ・マリア・デル・ポポロ寺 [230x175cm] サウロは聖パオロのローマ兵時代の名前 )
 ・「法悦のマグダラのマリア」( ローマ,個人蔵 [106x91cm] 2001来日
 ・「バッコス」( フィレンツェ,ウフィツ美術館 [95x85cm] 若き自画像,ヴェネチアングラスの杯とキャンティワイン )
 ・「イサクの犠牲」( フィレンツェ,ウフィツ美術館 [104x135cm] 手前の惨劇もさることながら遠景の田園 )
 ・「メドーサの首」( フィレンツェ,ウフィツ美術館 [60x55cm] 円形盾 )
 ・「眠るアモル」( フィレンツェ,パラッツォ・ピッティ,パラティーナ美術館 [72x105cm] )
 ・「マルタ騎士団員の肖像」( フィレンツェ,パラッツォ・ピッティ,パラティーナ美術館 [144x95cm] ローマで殺人を犯し,逃亡先のマルタでのパトロン )
 ・「洗礼者ヨハネの斬首( マルタ,ヴァレッタ,聖ヨハネ寺美術館 [365x520cm] 吸込まれて動けない,血染のサインは判読できなかった )
 ・「書き物をする聖ヒエロニムス」( マルタ,ヴァレッタ,聖ヨハネ寺美術館 [117x157cm] )
 ・「エマオの晩餐」( ミラノ,ブレラ美術館 [141x175cm] シチリアで飲んだのと同じ形のワイン壷に感激 2001来日
 ・「祈る聖フランチェスコ」( クレモナ,市立絵画館 [130x90cm] 2001来日
 ・「荊冠のキリスト」( ウィーン,美術史美術館 [127x166cm] 打たれるキリストの首の筋と赤い衣,兵士の鉄鎧のにぶい輝き 2002来日
 ・「ダヴィデ( マドリッド,プラド美術館 [91x110cm] それと知らず訪れた部屋の中央に発見 )
 ・「女占い師」( パリ,ルーブル美術館 [99x131cm]  ローマの絵より華やかな感じであだっぽい )
 ・「アフロ・ド・ヴィニャクールの肖像」( パリ,ルーブル美術館 [195x134>cm] 鎧姿のマルタでのパトロン )
 ・「聖母の死」( パリ,ルーブル美術館 [365x245cm] ルーブルを 2度程訪れているのですが,この絵を見た記憶がありませんでしたので,再度訪れました。そしてこの暗い絵を以前にも見たことを思い出しましました。ヴァチカンの「キリスト降架」の絵では後ろで悲しみにうなだれている若いマグダラのマリアが,「聖母の死」の絵でも同じ衣装のまま最前面で深くうなだれています。 ダ・ヴィンチ・コードは当時の共通認識事項だったのではないでしょうか? 聖母マリアが普通の小母さんとして描かれており,当時は不評だったろうと思います。 この絵を描いたあとカラヴァッジョはローマから逃亡します )


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