怒って当然だ 

   
 今日(8月13日)付けのwebニュースを見ていたら、
「俳優の保坂尚輝が、17日放送のフジテレビ系特番の収録中に、カリスマ占い師、細木数子さんから離婚問題をダメ出しされ、大激論となった」という記事が あった。これは、サンケイスポーツからの引用だが、他紙も似たり寄ったりで、「保坂逆ギレ」という見出しを付けている記事もあった。ちなみに、フジテレビ の特番とは、「細木数子の人生ダメ出し道場2」というタイトルである。

 記事の詳細はここを 読んでいただくとして、どうも、ニュアンスとしてはキレた保坂を侮蔑しているように感じられる。なるほど、俳優としてどれだけの価値があるか分からない保 坂よりは(何しろ人気商売だからな)、占い師の細木の方が、@テレビの視聴率が取れる、A新聞で連載をやってもらえるかもしれない、といった思惑が働いた ことは想像に難くない。

 しかし、初対面の相手に向かって、
「子供が犠牲者だ! あんたたち夫婦は自分たちの理論(註)だけで、離婚を決めている! そんなのは親の傲慢! 子供に理解できる訳がない。あんたの理論 は自己弁護にすぎない!!」
と言うのは、どう考えても失礼千万である。こんなことを言われて激怒しない方が変なのであって、保坂の反応はまっとうな人間のすることである。家族のあり 方について、その道の専門家でもない奴にあれこれお説教されるいわれなど無いはずだ。

 更に、細木は保坂に対して、「あんたは地獄に落ちる」とまで言ったそうである。殆ど、オウム真理教の麻原と同じである。まあ、ある教えによれば、人間な ど殆どが地獄に落ちるはずであり(蝿や蚊を叩き殺したってダメなのだから)、どうと言うことはないのかもしれない。それよりも、こんなことを言った細木自 身、自分の死後の心配をした方がよさそうだが。


 そういえば、芸能人って、何言われても怒らない人が多いような気がする。怒っているのは、大抵60歳を超えた人である。どうも日本の芸能メディアは、 怒っていい人といけない人を暗黙のうちに選別しているような気がしてならない。結局、今回の騒動にしたって、
「細木は怒鳴りつけてもいいが、『若輩』芸能人は、拝聴することに徹するのが当然」
という暗黙の了解の上に報道されているとしか思えない。また、テレビ局のスタッフにも、
「細木に対して怒らないのが当然」
という怠慢思考があったことは否定できないであろう。
 
 

 ところで、細木って占い師としての実績はどれほどのものなのだろうね。テレビ局は、こういった特番を再度組む(なにしろ「2」なのだから)からには、 データを提示してもらいたいな。






<後記>
 もちろん、保坂にも非はある。それは、こんな番組に出演したことだ。どうせ、離婚問題のことを突いてくることくらい、事前に予想できたはずである。
 
(註:「理論」という言葉の使い方は明らかにおかしいが、ここでは不問 とする)  
 
 
 
 
 

  

(2004-8-13)

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