再発CDのライナーノーツ

 かつてアナログレコードとして発売されていたものが、CD化されたり、あるいは既にCDとして発売されてはいるが、デジタル・リマスタリングをやり直したりして、再発されることがある。このとき、ライナーノーツが改訂されず、旧版のままで発売されることがある。私はこれには大反対である。いきなりの結論ではあるが、

   再発CDには改訂したライナーノーツを付けるべき

である。今回は、私がそう考える理由について述べる。だが、まずは、
ライナーノーツは誰のためにあるのか
を明確にしておくことが必要だろう。私が思うに、
「ライナーノーツとはそのアーティストについて、あまり知らない人のために必要なのである。」
 はっきり言って、マニアにとっては、あってもなくてもいいものなのである。最近「ライナーノーツ無用論」をネット上でしばしば目にするが、そういう発言をする人は、大抵がマニアであり、自分の価値観と初心者の価値観とを取り違えているのである。確かに、今のライナーノーツには問題が多いが、廃止するには時期尚早だと考える。
 念のために断っておくが、私は何も「マニアはライナーノーツに口出しするな」と主張したいのではない。明らかに間違っていることなどを発見した人は、積極的に情報を発信して良いと思う。

 では本題に移ろう。私が何故、再発CDには改訂したライナーノーツを付けるべきと考えるのか、その理由は以下の2点である。なお、校正ミスなどのケアレスミスは、訂正するのが当たり前と思うので、除外しておいた。

(1)当時分からなかったことは追記・訂正すべきである
 初版発売当時には、情報が入手できずに、内容が不正確になることがままある。例えば、作詞作曲者のクレジットなどがそれに当たる。初版の時にはある程度仕方の無いことだろう。だが、再発前時に判明している事柄であれば、訂正すべきである。

(2)今現在での視点が必要である
 よく、「初版発売当時の雰囲気を残すため」と言って、改訂されないことがあるが、これは、間違いだと思う。上に書いたように、「ライナーノーツは、まず第一には、アーティスト、作品に関して初心者を対象とすべき」だからである。現在において、その作品を聴こうとしている人にとっては、今の視点で書かれていないと、分かりづらいのは当然である。

 

 
 
 
 
 
 

 
 

(2003-1-7)

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