マキシ・シングルについて

 今、日本で新規に発売されるCDシングルは、演歌や企画ものを除くと、全て12cm盤になってしまったように見える。もちろん私の見落としかもしれず、いわゆるJ−POPにおいても8cmシングルの新譜があるのかもしれないが、仮にあったとしても極めて少数だろう。当初は洋楽志向のアーティストが始めた12cmシングルというフォーマットを、今では誰もが使用するようになった。8cmシングルは、買う側からすれば、(1)置き場所に困る、(2)薄すぎて探しづらい、という問題がある。だから、12cm主流という昨今の傾向を否定する気はない。
 
 しかし、12cmシングルが主流になったことで、価格は据え置きではなくむしろ上昇しているのである。レコード会社にも言い分があるだろう。「8cmシングルに比べて1曲は増えているのだから、実質的な値上げではない」と。しかし、ここには購買者の意見は存在しない。一体、何処の誰が、シングル盤の曲数を増やして欲しいなどと提言したのだろうか。私はそんな話は聞いたことはない。
 
 そもそも、シングルのカップリング曲というのは、世に知られぬまま終わることが多かったのである(だから、両A面扱いというのも、時々発売されたわけである)。それはラジオ時代の昔からビデオ時代の今になっても、状況は何ら変わってはいない。それなのに、「1曲増やしました」が購買意欲を誘うとも思えない。
 
 つまり、レコード業界がやっていることは、勘違いに過ぎないと思う。3〜4曲で1000円強にして発売するのではなく、2曲のままでいいから、500円にして売るべきだと思う。それが嫌というアーティストは、自分たちのやりたいようにすれば良いことであり、なんでもかんでも横並びというのがおかしいのである。
 

(2001-4-29)

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