今回はサンケイスポーツの記事から引用する。
2001年1月29日(月) 10時42分
読売・渡辺社長にケンカ売った?漫画(サンケイスポーツ)
朝日新聞朝刊社会面に掲載されている4コマ漫画「ののちゃん」に先週から、読売新聞の渡辺恒雄社長(74)をモデルにしたキャラクター「ワンマンマン」が登場し話題になっている。「ワンマンマン」は作者のいしいひさいち氏(49)の他の漫画にも登場する人気キャラ。渡辺社長は日本新聞協会会長、読売巨人軍オーナーで、横綱審議委員会の委員長にも就任したばかり。「ワンマンマン」の登場は、言論界からスポーツ界へも“勢力”を拡大する渡辺社長への朝日新聞のけん制?
(中略)
ワンマンマン登場に何らかの意図はあったのか。いしい氏と朝日新聞に聞いてみると…
両者とも、「作品はあくまでフィクションで、特別の意図はない」との解答。いしい氏のマネジャーは、「作品中で役柄を変える漫画の技法。(渡辺社長を)モデルとしてますが、本人とは違う。むしろ、あのキャラクター(ワンマンマン)は本人からはずれていっています」と説明。
まあ、朝日の朝刊に載った「ワンマンマン」は、確かにモデルから外れていっているけど、週間文春のほうはそうでもないと思うが、
朝日新聞広報部では、「ワンマンマンは『ののちゃん』に以前から登場していた町内会長さんが『ある時は子供たちの味方』に変身するというキャラクターで、『変身』は作者の独創」としている。
当たり障りのないコメントであるが、これも致し方あるまい。何も喧嘩を売る必要などないのだから。
問題は、以下に引用した箇所である。
(中略) ★渡辺社長は怒っています
モデルとなった読売新聞の渡辺社長は、サンケイスポーツの取材に同社広報部を通じてコメントした。
いしいひさいち氏がこれまで渡辺社長をモデルとして描いた漫画について、「通常漫画に許される風刺やユーモアの域を越えたものであり、しかも単なる“モデル”でなく、『ナベツネ』とか『巨人』とか『ヨミウリ』といった実名が出ていることからも、悪意と中傷と侮辱の意に満ちたものです」と、かなりご立腹の様子。
「これが刑法230条(名誉棄損)、231条(侮辱)に違反するものかどうかについて検討していますが、小生も多忙で放置していました」とも。今のところ読売新聞読者や渡辺社長の知人からの反応はないというが、「小生および読売新聞並びに巨人軍のイメージダウンを狙った意図によるものであることは、何人も容易に理解できるでしょう」としている。
「いしい氏の一連の連載漫画は悪意と中傷と侮辱である」というのは、モデルにされた本人からすれば、そうであろう。しかし、
読売新聞並びに巨人のイメージダウンに最も貢献しているのは、他ならぬ渡辺社長自身である。
一新聞社の社長が政治家とつるんだり、プロ野球の制度をいじくりまわしていることなど、例を挙げればきりが無いくらいだ。だからこそ、可笑しいのであり、一連の漫画の連載が打ち切られないのである。どうもこのお人は、自分自身の所業が世間にどう思われているのか、全く知らないようだ。きっと、イエスマンばかり周囲にはべらせているに違いあるまい。
それにしても、サンケイスポーツ側の態度も実にいやらしい。あたかも中立な立場にあるように見せかけ、その実、騒ぎが大きくなることを望んでいるようにみえる。なるほど、対岸の火事で販売部数を伸ばしたいのだろう。
<その後>
朝日新聞にはそれっきり「ワンマンマン」は登場しなくなった。一回だけ町内会長が出たことがあったが。その一方で、「ワンマンマン」は「週間現代」などにも登場しているようである。
(2001-2-12)
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