今月の1枚 「DUTY」

浜崎あゆみの意外な味

DUTY 浜崎あゆみ AVCD-11837(日本盤)


きうぴい、話題の浜崎あゆみ新作「DUTY」をお買い上げです。 なんだかお人形のような豹に扮したあゆちゃんのジャケット、中のCDもドハデな豹柄。 いわゆるアイドルのアルバムにしてはずいぶん大胆、ただかわいいだけでない中身を反映しております。

彼女の魅力はそのお人形のようなルックスもですが、さらに全曲自作の歌詞にあります。 どれもこれも、22歳のあんなカワイイ子が書くとはとても思えない、独特の孤独と絶望の世界が 展開されています。はっきりいって明るい歌はひとつもない。椎名林檎が、一対一のよびかけで 刹那を歌っているとすれば、浜崎あゆみは今の世の中全体に呼びかけるような、 どうしようもなくなった自分の心の葛藤と世の中の寂しさを若い言葉で力いっぱい歌っています。

曲をきいていても、発音が不明瞭すぎるため何をいっているかいまいちわからんとこはあるのですが、 カン高いながらクリアな歌声で
「君を咲き誇ろう 美しく花開いた その後はただ静かに 散ってゆくから」とか
「今年もひとつ季節が巡って 思い出はまた遠くなった 曖昧だった夢と現実の 境界線は濃くなった  それでもいつか君に話した夢に嘘はひとつもなかった」
とか歌っています。

圧巻は「TEDDY BEAR」。朝起きたら枕もとにすてきなプレゼントがあるといわれ、楽しみに 夜明けを待っていたら、朝そばにいるはずのあなたの代わりに大きな熊のぬいぐるみが置いてあった」 とただそれだけの話をピアノにあわせて歌っているのですが、3回繰り返されていくと、なんとも いえない寂しさと悲しさに満ち溢れていきます。

音のほうもエイベックスらしい複雑怪奇な メロディで、これをまともに歌える彼女は、実はとっても歌がうまいことに感心させられます。

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