"A FUNK ODYSSEY"(CD)ESCA 8400 EPIC RECORDS INTL.
今回もやってくれました、ジャミロクワイ。腰を据えて新たな境地への出発というかんじ。
アシッドジャズだなんだというところから出発したジャミですが、見事に壁はぶちやぶり、やりたかった
であろうファンクを、ジャミ的にうまく料理し、オリジナルレシピで21世紀のファンクを作ってます。
今回はラテン的要素も取り混ぜたかったのか、ギターにそのような傾向も見られ、なななんとJKったら
ボサノヴァまで・・・。この世にボサノヴァが誕生してから40年ほど経った今、彼は新たな彼のセンスで、
ジャミのボサを繰り広げてます。JKってほんとに多才だよなあ。世の中の音は出尽くしたと思うところで
新たな響きつくっちゃうし、また声もいいんだわな。彼のアルバムはいつもすごいなあと思いますが、
どこかディスコ的な俗っぽい「はやる」音もはずさす、研究に研究を重ねてるところに敬意を表します。
CARSTEN DAHL TRIO "MINOR MEETING"(CD 日本盤)MYCJ-30114 M&I
これは今年のきうぴいの中ではベストの1枚。普段ジャズ聴かない方もぜひ
聴いてみてください。ドラム出身のカーステンダールのピアノは、ものすごくクール。ピアノって
こんなにひんやり響くんだーと思わずにはいられません。BGMとしても最適だし、最近ヘビーローテーションで
かけてるCDの1枚です。このトリオはいくつかほかにアルバム出してますが、彼のピアノってすぐわかる。
めちゃめちゃ硬派ですが、ときに優しいその音。マジですすめます。プロデューサーは日本人の上不三雄氏。
ちなみにこのマイナーミーティングというのは、曲にマイナーが多いのと、カールと上不氏のささやかな
出会いという意味もこもっているそうです。貴重盤。
DIANA KRALL "THE LOOK OF LOVE"(CD)UCCV1020 Verve
世の中には数々の女性ジャズヴォーカリストがいますが、彼女のヴォーカルは
「なんかおじさんからジョニジェイムスって人すすめられたんだけど、甘すぎていや」とか「やっぱり
ビリーホリデイだと思うけどちょっと重過ぎて・・・」という人にぴったりの、クールなヴォーカル。
まさにジャズ界のK.d.lang(元々フォークシンガーでしたが見事にポップ路線で花開いたカナダの強そうな
お姉ちゃん)。今までのアルバム同様ラブソングを歌ってるんですが、ぜーんぜん甘くないっていうか
なんか強そうなんだよねー。ポスターの写真とか水泳選手かと思うくらいゴツイし。ラブソングの
スタンダードとして「The look of love」や「Love letters」など歌ってますが、ぜんぜん媚びてない
ところがなんともかんともたくましい。挑戦的とも言える、ジュリーロンドンの十八番「Cry me a river」
という、超強力女の復讐ソングも歌ってますが、ジュリーロンドンのハスキーかつ色気ゴンゴンの
歌唱法にきわめて近いんだけど、色気はないんだよねー、強くって。でも美人だからかピンナップが
やたら多い。本人は多分不服だろうなあ。で、ピアニストとしても一級の彼女、もちろんそれも堪能できます。
甘すぎないヴォーカルが好きな人にはおすすめです。