能古島の片思い
(1972年 アルバム「センチメンタル」より)
井上陽水 / 作詞:井上陽水
再会したときにたまらない懐かしい感情に走る曲というのが時々ある。この『能古島(のこのしま)の片思い』もそのひとつだ。
私はこの曲のタイトルも誰が歌っていたのかも知らなかった。たぶん、私は遠い昔ラジオから流れていたのを聴いたのだと思う。私がラジオを聴く習慣がついたのは1977年からだから、1972年の曲であるこの曲を聴いたのは1回かせいぜい2回だと思う(1972年にはまだ小学校低学年だから、その当時に聞いてたとは思えない)。だから、よほどの偶然がなければ再会は出来ない曲だった。
昨日、カラオケに行って、私が席をはずしている時、一緒に行った人が予約して私が戻ってきた時にすでに歌っていた。予約していた時に席にいたら、曲が入った時にタイトルを見るわけだから知らないタイトルでも、どんな曲だろうと思ったかもしれない。たぶん、タイトルを見ていたら何かを感じていたかもしれない。しかし、この曲は突然、私の耳に戻ってきたのだ。私はタイトルもアーティスト名もわからない曲を最初から最後まで一緒に口ずさんでいた。なんともいえない感激の中で。
たぶん、私は昔この曲をラジオから流れているのを偶然録音していたのだと思う。他の別の曲を録音したくて準備していて。そして、偶然録音されたこの曲に感動して、歌詞を全部書き出したんだと思う。そうでなきゃ、全部の歌詞を覚えてるなんてありえないもの。・・・25年くらい前に、ね。
この曲をリクエストした人にタイトルとアーティスト名を聞いた。私は自分がこの曲を知っていたことから1977年頃の曲かと思っていたら、72年のセカンドアルバムの曲だと教えてもらった。そのおかげで、音源を手に入れることが出来た。それこそ、私の胸はこの曲と再会した感激でいっぱいでこわれそうで、眠れそうもない・・・って気分(笑)。
「ひとりで感激していて、訳わかんねぇ〜」って言われそうだけど、私は25年前に初めてこの曲と出会った時にも同じ感動を受けたんだと思う。メロディーにも歌詞にもきれいな海の色が目に浮かぶ。波の音、砂の音、そして切ない恋心とノスタルジー。
もっと早く(独身時代?)この曲のタイトルを知っていたら、私は能古島にもふらり出かけていたと思うな。福岡の博多湾にある島だという。福岡市の姪浜から市営渡船で10分220円。島には壇一雄の旧宅もあるんだって。・・・ここまで調べてしまったら出かけるのも時間の問題?