素描由加

矢川肯一・著


 表題が示すように、ここには、由加というひとりの女性をスケッチ風に描いた詩が、数多く納められています。
 目に見えるもの、肌で感じるもの、そうした具体をていねいに描写し続けることに徹した文章は、ときに鋭敏で、ときに優しく、またときに熱い感触を感じさせる不思議な空間を作り出すことになりました。
 作者は、じつはその頃、深い精神の病のなかをさまよい歩いていました。辛く苦しい毎日、それでもかれは由加を描き続けることによって、奇跡的に光の世界にでることができたのでした。

○データ

・A5判変形 185ミリ×150ミリ
・無線平とじ
・本文 上質紙70L白 154ページ
・平成5年11月15日 第1刷発行
 平成10年5月15日 第4刷発行
 近々第5刷発行予定
夢幻一夜

矢川肯一・著


 初めは、一行詩でした。
 言葉のはしはしが、研ぎ澄まされていて、あまりに凝縮されているがために、抽象画を見ているようでした。
 この抽象画に、著者自身が解説をつけてみたら、どうなるのだろうということから、200字ほどの具体世界を添付してもらいました。一種不思議なひろがりをもつ形になりました。

○データ

・新書判 175ミリ×115ミリ
・無線平とじ
・本文 パールカラー厚口 ライトクリーム 84ページ
・平成9年7月1日 第1刷発行
虹〈道子百句集〉

吉見道子・著


 作者は、私の叔母にあたります。以前から現代詩を書きつづっていましたが、叔父の俳句熱に影響されて、句作りにも熱中するようになりました。
 月刊俳誌「ホトトギス」に10年以上投稿をつづけ、入選句が百句を越えたのを機に、一冊の本にまとめることになり、作り上げたのがこの本です。
 手のひらサイズの小さなつくりですが、ひとりの女性の人生感がひしひしと伝わってくる、あたたかな本に仕上がりました。

○データ

・文庫サイズ
・無線平とじ
・本文 パールカラー厚口 ライトクリーム 68ページ
・平成7年12月15日 第1刷発行
忘れ得ぬ軍隊生活

亀井 勇・著


 亀井さんが、電信第一連隊の機関誌「南風通信」に12回にわたって寄稿されたものを、一冊にまとめたものです。
 ここには、多感なひとりの青年の目を通して、軍隊生活のさまざまな情景が描かれています。著者にとっての青春日記ともいえる作品です。

目次

・我が青春の初年兵時代
・鳶色強烈で素晴らしい初年兵の三ヶ月
・初年兵あれこれ話
・ノッポ男は損をする
・幹部候補合格
・工兵が航空兵に(水戸陸軍飛行学校)
・最高の想い出、ハルピン時代
・生まれて初めての実戦馬来作戦
・再び満州部隊
・召集解除〜地方人〜空襲は恐ろしい
・私と軍隊

○データ

・A5判変形 212ミリ×150ミリ
・無線平とじ
・本文 上質紙70L 154ページ
・平成7年7月31日 第1刷発行
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