第二十四回 平成15年8月12日  お題【博多・文庫本・嫉妬】


得票             句              作者   3点句選者

8点  寝台車降りて博多は夏祭り  【眠奈】  (吉川・一山)

8点  読み終えて夜長に添えし文庫本  【光彩】  (金子・今本)

7点  そこはかと博多の夏の匂いけり  【光彩】  (本間)

6点  山笠にすべて無になる博多っ子  【花車】  (渡部)

6点  籠の鳥空に嫉妬や今朝の秋  【走月】

5点  秋思ふ日の射し込みて文庫本  【走月】  (佐々木)

4点  不知火にくすぶる嫉妬収め消す  【光彩】  (細木)

4点  川涼み手に文庫本疑似餌かな  【立桃】

4点  嫉妬する身にはあらねど夏衣  【眠奈】

3点  文庫本手にまどろみて夏日かな  【十茶】

2点  新しき街にパラソル文庫本  【眠奈】

2点  博多への届く手紙や盆の後  【走月】

2点  籐寝椅子文庫の字面繰り返し  【花車】

1点  博多への帰省の景色も恒例化  【胡丘】

1点  おだあげて博多は中州暑気払い  【十茶】

1点  友人の避暑に嫉妬しお台場へ  【花車】

1点  汗すする博多めんたい茶漬けかな  【立桃】

    秋近し発行ラッシュ文庫本  【胡丘】

    迎え火に霊に嫉妬の供養かな  【立桃】

    嫉妬した旧友と交わす月見酒  【胡丘】


自由句

7点  水を打つ老女の下駄の音先斗町  【眠奈】  (今本、細木)

6点  蝉時雨会津藩校板座敷  【鷹見】  (一山、佐々木)
 
6点  下駄音のやがて寂しき遠花火  【鷹見】

5点  剥落の仁王の腕に青蜥蜴  【遊飛】

4点  真白なる泥に染まらぬ蓮の花  【遊飛】  (金子)

4点  空蝉の侘しき姿拾いきぬ  【光彩】  (本間)

4点  遠花火又一頻り川に咲く【走月】  (渡部)

3点  落人の住み継ぐ渓や鮎料理  【鷹見】

3点  志功武者みちのく跳ねる大暑かな  【花車】

3点  無住寺の観音の掌に黄金虫  【遊飛】

2点  暮れそむる奥山そそぐ稲光  【光彩】

2点  蒸す夜に風の匂いの艶を知る  【眠奈】

2点  湯の郷のトロッコきしむや秋隣り  【走月】

1点  夕焼けや血潮のごとく沈みゆく  【光彩】

1点  汗すくむ渡る大橋羽田沖  【立桃】

1点  線香の香り染み込む甚兵や  【胡丘】

1点  大の字で昼寝むさぼる夏座敷  【十茶】
 
1点  立秋を過ぎて覚える不作かな  【胡丘】

    飛魚跳びてデッキに群れる日本海  【花車】
    
    水羊羹熱い緑茶で暑気払ひ  【花車】
    
    台風が連れて来たよな戻り夏  【立桃】
    
    湯上りに通す浴衣の産毛かな  【走月】
    
    犬ころを蹴とばし炎暑怨みます  【眠奈】
    
    台風過夜空に浮かぶ月清し  【十茶】
    
    母求め悲しく叫ぶ蝉の声  【胡丘】
    
    盆休みバスの冷房効きすぎて  【立桃】
    
    風呂よりも晩飯よりも冷し酒  【十茶】



8月12日(火)。神田『酔の助』にて。18:00〜22:00

出席者は、十茶、花車、走月、光彩、立桃、胡丘、美順、眠奈の8名。鷹見、遊飛は投句のみ。特筆大書すべきは、下半身の病で入院中の走月が、医師の外出許可を得て駆けつけてきたこと。びっくりしたなァ、もう(ちと古いか)。その熱心さには頭が下がる思い。
今回、宿題は自由句のみ。鷹見が満遍なく点数を稼いだが、眠奈の京都俳句に名を成さしめる。
今回の目玉は、昨年の忘年句会以来の席題投句。美順女史より頂戴した御題は、“博多”“嫉妬”“文庫本”の3つ。苦吟すること1時間。ようやく全員投句したが、果して結果は? 選句は次回のお楽しみ。
 びっくりする事がもう一つ。第2回西村賞は、なんと胡丘の『恋心芽生えて消える夏祭り』が獲得。「素直な語感がなつかしい(中略)選者好みのノスタルジアか。」との評。さあ、どうする十茶!!

第25回酔句会は、9月9日(火)。兼題は“猪口”or“筒”(最下位が二人いたため。特に名は秘す!)。


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