第二十二回 平成15年6月3日  お題句【鞄・かばん】


得票            句             作者   3点句選者

12点 旅鞄語り足らぬや夏の月  【走月】 (佐々木、長嶋、本間)

9点  かばん屋の乏しき灯り軒燕  【眠奈】 (真田、渡部)

4点  桜桃忌暗きお堂に鞄抱く  【鷹見】 (金子)

4点  をんな去り鞄の側に扇子あり  【遊飛】

3点  旅かばん手招きしきり新茶売り  【鷹見】 (一山)

3点  夏めきて旅行鞄の空き多く  【十茶】 (細木)

3点  軽装に合わせて鞄更衣  【十茶】

3点  無人駅かばん枕に昼寝かな  【遊飛】

3点  夕立や鞄かざして路地ぬける  【遊飛】

3点  冷麦やここもみちのく鞄置く  【鷹見】

2点  ぶら下げし鞄の汗をまた拭う  【光彩】

2点  捨てられぬ古き鞄も虫払い  【十茶】

2点  柿若葉“一澤帆布”肩鞄  【眠奈】

2点  古鞄アイスクリンの墜落す  【走月】

1点  汗拭うホームの端に黒鞄  【花車】

1点  青時雨鞄小脇に紫煙かな  【立桃】

1点  蛙鳴く畦道急ぐ布鞄  【花車】

1点  入梅に翔ける車窓に鞄坐す  【光彩】

1点  かび匂う鞄枕に三尺寝  【立桃】

1点  夕闇に黴の匂ひは革カバン  【眠奈】

    手に鞄菖蒲湯帰り迷い道  【立桃】
   
    短か夜に枕代りの夢鞄  【光彩】

    五月晴れ鞄枕にベンチ占め  【花車】
   
    薬降る担ぐ鞄の肩重し  【走月】


自由句

得票             句               作者   3点句選者

7点  梅雨けぶる鎌倉古道竹の寺  【鷹見】 (長嶋、金子)

6点  呵々大笑走月先生大ジョッキ  【眠奈】 (一山)

4点  草笛や首のもたげる羅漢仏  【鷹見】 (佐々木)

4点  山蛭に慈悲の血与へ岩魚追う  【遊飛】 (細木)

4点  初ものの西瓜食らいて外は雨  【花車】 (本間)

4点  傘選び晴れ後雨の走り梅雨  【立桃】 (渡部)

4点  紫陽花や淡き色にて雨を待つ  【十茶】

3点  真っ直ぐに千住街道黴の街  【光彩】 (真田)

3点  薫風に土香混ざりし胸の奥  【光彩】

3点  谷渡る湿り具合や風薫る  【走月】

3点  蕎麦さらす涼しき水に素足かな  【遊飛】

3点  遠き日のままに湯島の祭笛  【遊飛】

3点  帯雲や山吹き上げる梅雨間近  【走月】

2点  釣り糸や垂れる浮葉に五月闇  【立桃】

2点  樟脳が電車に匂う更衣  【花車】

2点  ネクタイを今年はくれぬ父の日や  【花車】

2点  夏の雨まして下谷の街明り  【鷹見】

2点  汲む桶に泳ぐ一片桃葉湯  【走月】

1点  梅雨路を南無阿弥陀仏と譲り合う  【光彩】

1点  若葉萌え欅威張って富士隠す  【十茶】

    これからは麦茶が旨し昼下がり  【十茶】
   
    蒸す街に木履の響き白日夢  【眠奈】   

    洗い髪妻に二度惚れ夢路館  【立桃】

    半袖の胸に去年の紅の跡  【眠奈】




6月3日(火)。神田『酔の助』にて。18:00〜22:30

出席者は、遊飛、鷹見、十茶、花車、走月、立桃、美順、眠奈の9名。胡丘は連絡の手違いからか欠席。果して今後の彼の運命は!? というわけで、出席者は前回同様の顔ぶれ。
兼題は走月が、自由句は鷹見が優秀賞獲得。付け加えるべきコメントは特にナシ。

互選後は、酔句会初の吟行を行うべぇという話題で盛り上がる。日帰り派、一泊派など入り乱れての意見が飛び交う。だが、強力なリーダーシップを発揮する者がおらず、うやむやのうちに散会。吟行実現はいつになることやら!?


第23回酔句会は7月8日(火) 兼題は【汗】


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