第16回酔句会 平成14年12月10日 お題『豆』 


得票            句           作者     3点句選者

9点  納豆の藁目の凍てし明けの闇  【光彩】 (本間、長嶋、 店長) 
 
8点  一丁のままの湯豆腐揺らぎだす  【遊飛】   (渡部、吉川)

6点  冬日落つ闇に恋しや豆灯り  【遊飛】        (細木)

5点  湯豆腐の湯気立ち込める宵の膳  【花車】 
 
4点  豆挽きてぶるうす聴くや寒の雨  【鷹見】 

4点  豆本に心奪わる暮れ月夜  【光彩】         (真田) 

4点  湯豆腐の火だねも落ちて密議なる  【鷹見】 

4点  厚き手にぐい飲み包み納豆汁  【眠奈】 

3点  新海苔に折り目正しき豆絞り  【走月】      (佐々木)

3点  足焙り豆のしずかにむずがゆく  【走月】 

3点  豆球の明かり寂しき冬の宿  【花車】 

3点  ぐつぐつと煮豆の窓に結露かな  【立桃】 

2点  白き河豚大輪咲かす豆絞り  【遊飛】 

2点  初雪や納豆飯をかっ込んで  【八渓】  

2点  竹林に湯気薄れゆく豆腐茶屋  【眠奈】 

2点  ふつふつと小豆煮えゆく夜半なり  【鷹見】
 
2点  初雪に豆大福に檸檬紅茶(レモンティ)  【八渓】

2点  納豆をこねる背中にすき間風  【十茶】  

1点  湯気よりも豆腐の崩れし小鍋かな  【光彩】
 
1点  熱燗の今宵も肴豆尽くし  【立桃】

1点  冬山をころりころりと豆狸  【眠奈】

0 点  板さんの牡蠣むく頭に豆絞り  【十茶】
     
    蒸饅頭少し熱しよ小豆餡  【走月】 
    
    初雪や伊豆の山間湯気の里  【八渓】 
    
    朝定の糸引く豆や寒納豆   【立桃】 

    湯豆腐の鍋ぐつぐつと忍び酒  【十茶】
    



自由句

得票           句           作者    3点句選者

8 点  手を翳す影絵の中に山眠る  【走月】  (長嶋)

7 点  湯もみする白きうなじに散紅葉  【遊飛】  (金子、本間)

7 点  寅さんに似たる香具師いて酉の市  【鷹見】 (吉川、細木)

6 点  寒林にブルートレイン突き刺さる  【鷹見】    (渡部、佐々木)

5 点  駄菓子屋の釣り銭掴む手は火鉢  【花車】     (細木)

4 点  寒の雨猫蹲る座敷闇  【眠奈】

4 点  彼方へと凩運ぶ汽車の窓  【光彩】

3 点  白樺の墓場となりし枯野かな  【鷹見】

3 点  一茶忌や今や土蔵の影ひとつ  【眠奈】

3 点  日向ぼこ猫の円背の柔らかさ  【光彩】

3 点  銀杏を拾う総持寺鐘が鳴る  【立桃】

2 点  美少女(おとめご)の淡き乳首に柚子湯かな  【遊飛】

2 点  掘炬燵一拍おいて足入れる  【花車】

2 点  初花梨浸け込んで早十二月  【八渓】

2 点  山時雨空垂れ暮れる郷里の村  【光彩】

2 点  橋脚に波の寄り来る虎落笛  【走月】

1 点  師を思い我立たずまん世田の冬  【立桃】

1 点  手をかざす焚火の縁の霜柱  【遊飛】

1 点  隙間風眠れぬ夜半の枕許  【走月】

1 点  欠礼の葉書舞い込み隙間風  【八渓】

1 点  燻ぶるも童離れぬ焼芋か  【花車】

1 点  露地裏の井戸端会議落葉焚  【十茶】

0 点  等々力の清き流れに枯れ葉舞う  【立桃】
    
    虹の朝旅立つ神を見送れり  【八渓】
    
    老いもせず探幽の松二条城  【眠奈】
    
    底冷えの暗き露地裏千鳥足  【十茶】
    


12月10日(火)。神田神保町『酔の助』にて。18:30〜22:00



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