第15回酔句会 平成14年11月19日 【自由句 】 


得票          句           作者     3点句選者

8点  黄落を掃く人もなし路の寂 【光彩】    (細木、本間)
 
8点  秋の夜に沈みゆくなり良寛庵 【鷹見】      (渡部)

5点  我も又景色となりて秋の原 【八渓】

4点  雨煙る土蔵の陰に烏瓜 【眠奈】            (金子)

4点  やましさをメールに載せて夜寒かな 【八渓】      (真田)

4点  紫蘇(しそ)の実を添えし善哉老芸妓 【眠奈】

4点  冬めきて欅の大木五厘刈り 【十茶】

3点  寒き朝炊きたてごはんに生たまご 【十茶】       (佐々木)

3点  行く秋の里の木立は燃え残り 【花車          (店長)

3点  みそにほふかきのぐつぐつぐつぐつと 【走月】

3点  冬鴎橋影ひくくくぐりけり 【走月】

2点  この柿は甘いですかと鳥に訊く 【鷹見】

2点  庭陰に休む野鳩のうそ寒き 【光彩】

1点  熟柿の落ちるがままよ過疎の村 【鷹見】

1点  戻り道角を曲がりて柿紅葉 【走月】

1点  菊花の絡みしままに色の乱 【光彩】

    見送ってくれるひとあり小寒かな 【八渓】

    去る人の靴音高く秋時雨 【眠奈】

    目覚ましも布団の中に届かざれ 【立桃】

    鰡(ぼら)跳ねるさざ波に酔い糸垂らす 【花車】

    廃屋の庭に実りし熟柿落つ 【十茶】

    晩秋を独りさすらう波止場かな 【立桃】

    田圃道轍も消えし暮の秋 【花車】

    吐く息も白く見えるか冬支度 【立桃】



【お題句・穴】

得票           句        作者     3点句選者

9点  一条の障子の穴の光かな 【走月】

8点  風穴に吸い取られゆく日の短か 【八渓】  (佐々木、渡部)

7点  老木の幹穴の啼く秋の浜 【光彩】         (細木)

7点  狸穴に忍ぶ店あり茸汁 【眠奈】          (本間)

6点  穴守の稲荷に汐の香そぞろ寒 【眠奈】       (店長)

4点  小三治の“穴泥”語る夜長かな 【眠奈】      (真田)

4点  風穴や玄海灘に秋の音 【鷹見】          (吉川)

4点  そぞろ寒節穴数えし旅枕 【花車】

4点  穴かがりしつつ濁りの酒含む 【八渓】

3点  穴賢短冊拝み芭蕉の忌 【走月】         (金子)

3点  針の穴糸は素通り冬日かな 【立桃】

1点  色変えぬ松や土龍の穴だらけ 【走月】

1点  蛇穴におんなら騒ぐ花野かな 【鷹見】

1点  節穴を数えて熱燗木賃宿 【十茶】

1点  靴下の穴繕いし長き夜 【花車】
    
1点  秋麗(うらら)落音響く芝の穴 【花車】

    朝寒に憚り臆す穴痔かな 【光彩】
    
    穴馬を狙っておけら空っ風 【十茶】

    晩秋や靴下の穴広げ割く 【光彩】
    
    蟻さんも冬眠入り塞ぐ穴 【立桃】
    
    煮こごりの中の穴子の小寒かな 【八渓】
    
    穴を買い馬券持つ手に木枯らしか 【立桃】


11月19日(火)。神田神保町『酔の助』にて。18:30〜22:00
 出席者は、十茶、鷹見、花車、光彩、立桃、走月、美順、眠奈の8名。八渓は投句のみ(選句は後刻メールにて参加)。書記は美順女史。このところ、メンバーが固定された感あり。遊飛、八渓の参加を切に望む。
 自由句は、光彩が久々にトップ。この夜は眠気も吹っ飛び、自画自賛の嵐。兼題は、八渓の選がまだ届かぬ時点で、八渓の“風穴に”が8点、走月の“一条の”、眠奈の“狸穴に”が7点と、スリリングな展開。八渓が、“一条の”と“狸穴に”を選から外せば、これまた久々の色紙獲得となったが、そんなことは露知らぬ八渓、“一条の”を2点句に選び万事休す。ということで、兼題トップは走月に決定。

 第16回酔句会は12月10日。兼題は【豆】



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