第10回・酔句会 平成14年6月17日 課題句【竿・棹】

得票           句        作者  3点句選者

8  ひと呼吸蛇やり過ごし竿を振る  遊飛  (八渓)

7  逢えばまた竿談義なる鮎の宿  鷹見  (眠奈)

6  棹させば流れやゆるし夏の朝  走月   (美順・光彩)

6  空梅雨や竿満艦にシャツの色  眠奈  (走月)

4  撫の闇竿満月に尺岩魚  遊飛

4  長竿を弾く津軽は五月雨て  花車

4  川狩りに人どつと出て竿じまい  鷹見

4  梅雨空に物干し竿の音かなし  風間  (十茶)

3  梅雨に入り物干し竿も涙雨  十茶  (花車)

3  五月晴れ色取り取りに竿飾る  花車  (眠奈)

3  窓越しの日は三竿に柳陰  眠奈

2  若葉映え筏流しは竿一本  十茶

2  竿秤黴る土蔵に夢深く  光彩

2  嘶きて棹立ち群れる草いきれ  走月

2  梅雨空や 竿の先に 滴あり  立桃

1  旗竿が衝きる梅雨雲涯しなく  光彩

1  ツバつけてモチ竿ためすトンボ釣り  風間

1  棹先の鯉も波うち初節句  眠奈

1  万緑やふわりふわりと山女竿  鷹見

0  釣竿の リールも重し 大魚かな  立桃

0  太棹に梅雨を忘れる冬景色  風間

0  竿撓りおもいは今宵香魚の宴  花車

0  竿頭数かぎりなき鯵そろふ  遊飛

0  夏めきて干し竿に白き白きかな  光彩

0  竿竹屋素材変われど値段変わらじ  立桃

0  竿先を揺らす潮風磯の涼  十茶

0  夏空にジーパン干すや竿太く  走月


自由句

得票        句           作者  3点句選者

12 紫陽花や降りこめられて山の駅  鷹見 (光彩・走月・美順)

7  遠雷に猫踊りをりシャツ畳む  八渓 (花車・鷹見)

4  雲の端に夕焼け覘く観覧車  走月

4  縁側に心太滑る西日かな  花車 (眠奈)

4  蟇半眼座禅夏に籠る  遊飛

3  草笛の音色さわやか初夏の風  風間 (十茶)

3  雨待てず一輪挿しの白紫陽花  十茶 (八渓)

3  紫陽花に露地裏映えし雨の音  花車

3  長靴の黄色き先に青蛙  眠奈

3  ほととぎす紫紺の空をつき裂けり  風間

3  噴水やぶるりとおどる濡れ鴉  走月

3  花菖蒲白無垢船に色染める  花車

2  酒誘う茄子の浅漬け外は雨  十茶

2  並ぶ灯に鴎ら留まる夕の凪  走月

2  歩けども歩けどもただ雲の嶺  八渓 

2  露地裏にアイドル誕生つばめの子  十茶

1  万緑に父のカメラの持ち重り  眠奈

1  ひつつめの女艶めき夏祭り  鷹見

1  卯の花に迷いて尽きぬ妻籠かな  光彩

1  盛夏より日焼けするかな梅雨晴れ間  立桃

0  駅裏の灯文字涼し端居酒  鷹見

0  生きはぐれ散り落ち朽ちる夏落葉  遊飛

0  梅雨空に雨傘ときに日傘かな  立桃

0  大瀧の音なき異界彷徨えり  八渓 

0  赤き陽に祇園の老妓更衣  眠奈

0  梅雨空に流る唱歌の清らしく  光彩

0  入梅や紫陽花の色鮮やかな  立桃

0  少女子の胸もと焦がす蛍の火  遊飛

0  紫陽花の脇に小さき名無し草  光彩

0  紫陽花としのつく雨と蝸牛  風間


6月17日(月)。神田神保町「酔の助」にて、18:30〜22:00。
出席者は、十茶、眠奈、鷹見、花車、光彩、走月、美順、八渓の8名。書記は美順女史。

棹なる難しい課題にもかかわらず、奮迅努力の結果、力作多数を見る。八渓氏のみは、句選苦戦であえなくギブアップ。
さて、今回で鷹見氏、遊飛氏がそれぞれ優秀賞受賞4回となった。
すでに最優秀称号を得ている眠奈氏につづいての、優秀賞5回獲得まに王手。次回、いよいよ2人目が誕生するか。最優秀獲得者の正式称号は、近日中に確定の予定。
しばらく停滞気味だった花車氏、少しずつ復活傾向に。参加当時の怒涛の勢いが次回噴出しそうだ。


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