第9回 酔句会・・平成14年5月7日【課題句--傘・笠】

得票      句        作者   3点句選者

12 藤垂るる傘寿の母の背丈ほど  鷹見  (花車・八渓・美順

7  汗滲む額真白き日傘かな  花車  (光彩・鷹見

5  雨あとの風すがすがし遍路笠  鷹見

5  雨傘をくるりくるりと嵐山  眠奈

5  傘もなしぽつりぽつりや夏隣り 走月  (十茶

4  宵宮に傘焦し待つ朱の鼻緒  光彩

4  ただひとり傘あそばせて五月空  八渓

4  春の蝿笠に一息休みおり  走月

3  蓑笠を盗みし今朝の夏嵐  光彩  (立桃

3  ゆく春や傘二三本反古にして  八渓

3  鮎焦げる酒場の壁の蓑と笠  花車  (眠奈

3  縁側にポツンと日傘茶飲み刻  十茶

3  燕を見上げて黄色い傘の列  眠奈  (走月

2  春雷に自殺願うや傘さして  立桃

2  春花火ライトスタンド傘の波  眠奈

2  赤い傘ミニ鯉幟の脇に干す  八渓

2  春雨や野辺の地蔵に笠掛けて  立桃

2  春の空ひろげし傘のうすぼこり  走月

1  春時雨相合い傘はしっぽりと  十茶

1  尺八や外は春雨笠濡れて  立桃

1  五月雨に折れし古傘形見なり  光彩

0  木の芽雨バッグに傘を駆けるなり  鷹見

0  浴衣には唐傘が良い大銀杏  十茶

0  雨上がり地蔵の傘を誰が取る  花車

    今回参加の面々。

      初受賞の走月氏。

 実力派の復活なる、鷹見氏。 

      大賞の短冊に満足する眠奈氏。


第9回 酔句会・・平成14年5月7日【自由句】

得票      句        作者   3点句選者

8  晩春の川面を割るや船の跡  走月  (眠奈・美順

8  襟足を弄りて逃げる初夏の風  眠奈  (立桃

6  海を向く友の墓にも山桜  眠奈  (八渓

6  影強く風薫る路万歩計  十茶  (鷹見

6  里若葉影這う午後の道標  光彩  (十茶

5  桜草摘みて仏の花とする  鷹見

5  結納の水引き加賀も早や若葉  眠奈  (花車

4  田ん圃這う早乙女衆の紺絣  花車

4  春暮れて車の窓の花びらや  走月  (光彩

3  草笛の想い菖蒲湯暮れなずむ  十茶

3  残雪のまだ残るかな北斜面  立桃  

3  蒲公英を集めて護する阿吽像  光彩  (走月

3  菖蒲湯の温もり肴に喉鳴らす  花車

2  この妻と一つ年とる菖蒲の湯  鷹見

2  はばたけど届かぬ空の揚雲雀  走月

1  路地裏に匂うカレーと春夕焼け  十茶

1  薫風に乱れし裾の足袋眩し  花車

1  朗々と群青に立つ皐月浪  光彩

1  ただならぬ風のまにまにつつじかな  八渓

1  げんげ田に転げてみたし青い山  鷹見

0  遺句をはやつくってみるか初わらび  八渓

0  春光に女体露や目の毒か  立桃

0  潮干狩り客に合わせしあさり蒔く  立桃

0  ともかくもかけ込んでみるはるの雨  八渓


     
           

        
            


5月7日(月)。神田神保町「酔の助」にて、18:30〜22:00。
出席者8名。書記は福田女史。

毎回、善戦しながらもゴール前の差し足、今一息だった「酔の助」副店長・走月氏、ついに馬群を割っての初の優秀賞受賞となった。
酔句会発足以来、精勤しつつ励みに励む十茶氏に先んじての初受賞。十茶氏、熱燗を楽しみつつも、紅顔に一抹の寂しさがあるのは、やむを得ぬ心境か。次回、十茶氏の奮起の走りに注目。
実力派鷹見氏は、今回、妻、母路線で復活。皆の路線批判を浴びつつも、順調に得点を伸ばしたのは、たゆまぬ精進の故か。
さて、次回の課題句は、「竿・棹」ということで、なかなかむつかしそうですが、秀句を期待しましょう。日時は6月17日の金曜日です。奮ってご参加ください。


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