第8回・酔句会  課題句【坂】

得票           句        作者   3点句選者

8  つづら折り坂が織りなす花の彩  遊飛  (十茶・美順

8  坂祠一輪傾ぐ黄水仙  光彩  (眠奈・走月

7  甲斐は鬱坂どこまでも桃の花  眠奈  (遊飛・八渓

5  名も知らぬ坂に初夏影刻む  八渓  (花車

5  神楽坂こ上がり粋に木の芽和  花車

5  夜半の春在りし人なし無縁坂  遊飛  (立桃

5  背に桜街の灯求めて下る坂  風間

4  すみれ坂三重連の轟の渦  光彩

4  一升を下げて桜の坂下る  八渓  (鷹見

3  坂道を春風連れて脚線美  十茶

3  若駒や美浦の坂路に汗光る  走月  (光彩

3  長閑なりだらだら坂をだらだらと  十茶

3  春愁の雨は一途に田原坂  鷹見

3  かねやすを見返る坂に江戸の蝶  遊飛

3  花冷えの乃木坂鴉声の谺して  眠奈

2  会いたさや春めく坂を登るたび  走月

2  木蓮に逢わんと訪ぬ化粧坂  鷹見

2  土手の坂車いす押す手に土筆  風間

2  跳ね上がる瀬戸の桜鯛坂の町  花車

2  囀りや大仏坂はふかみどり  鷹見

1  道玄の坂を上りし春濡れる  立桃

0  今はただ坂東太郎の朧月  光彩

0  春雷や産寧坂に黒き塔  眠奈

0  坂のぼりつつ焼き浅蜊追っかける  八渓

0  枝細き桜散りゆか坂下る  立桃

0  葉桜や坂昇りても仰ぎ見ぬ  花車

0  えり挿すを見下す坂に別れです  走月

0  桜舞う彩り坂や迂回かな  立桃

0  恋の坂昇りし春に愛生まれ  美順

0  おぼろ夜が映える路地裏神楽坂  十茶

0  坂道に春一番吹き裾乱れ  風間




自由句

得票        句        作者  3点句選者

10  本棚の埃も春の陽の匂ひ  眠奈  (八渓

9  蕗味噌の香りも胸に苦き夜  眠奈  (立桃

7  春眠を叶えぬ寝床皺残す  花車  (十茶・走月

7  桜餅やがて話しは旅のこと  鷹見  (眠奈

7  柔い陽を奪いあうごと花競う  十茶  (遊飛

6  村二つ沈める湖や山桜  鷹見  (光彩

6  山門の春をせしめて大草鞋  鷹見  (花車

4  楚々と咲く一人静に無量光  遊飛  (美順

4  夜桜や香か悩まし雨宿り  立桃

3  朝日受け背伸びをひとつ葱坊主  十茶

3  雪柳バトミントンの羽根隠す  八渓

3  しじみ汁病める六腑の深吐息  光彩

2  さて今日はだれに会えるか春の道  八渓

2  病む人の瞳の中に桜花  風間

2  柳葉魚焼く生まれいずこと問いかけし  走月

2  煩悩を背負いて釈迦に甘茶かけ  花車

1  牛糞を割って菜の花二三十  八渓

1  海鼠食らう酒呑む兄に父重ね  風間

1  春のなみ海を透くごと揺れ忘る  遊飛

0  花と散る戦友送る帽の波  光彩

0  彼の国の黄砂はるばる海を超え  風間

0  葉の香り桜を食べし隅田川  走月

0  皿飾り終えしクレソン流されて  走月

0  赤門や桜散りゆか来季こそ  立桃

0  襟足の白きを誉めし四月馬鹿  眠奈

0  復の世を抱きてつばき花こぼす  遊飛

0  小港に揚がりし鰆声高く  花車

0  散り花を椀に浮かべし夜更けかな  光彩

0  妖艶の色香競いし梅の花  立桃

0  八時半畦の近道蛙跳ね  十茶



4月7日(月)、神田神保町「酔の助」にて、18:30〜22:00。
出席者9名。
前回に引き続いて、選句5句のうち、1位を3点、2位を2点、それ以外を1点として、その合計点を競う。3点句の選者は、カッコ内に示した。
書記はいつものように福田女史。

佐々木眠奈氏、優秀賞5回目の受賞で、ついに初代酔句会優秀大賞受賞者に。発会1年を待たずしての精進努力の偉業に、出席者からは惜しみない祝辞が飛び交った。次回会合のおり、漆塗りの極上短冊懸けが贈られることになるが、今後ますますの精進を期待しよう。
長嶋遊飛氏前回に引き続き、3回目の優秀賞を獲得。その実力がいよいよ本物となってきた感。これからどこまで上り詰めるか、眠奈氏も戦々恐々といったところか。。
さて、今回はじめて福田女史の処女句が詠み上げられた。恋の熱さで訴えたが、風邪気味のためかいささか票は伸びず、得点は次回にもちこし。「また頑張ります」ということで。


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