第7回・酔句会  課題句【川・河】


得票       句           作者

11  霞む中どこ曲りても川の町  遊飛

9  幾万の雛流れたる大河かな  鷹見

7  赤一閃名もなき川に寒椿  眠奈

7  川床にとどく限りの風光る  遊飛

5  朝霞川面に遊ぶ水の謡  光彩

5  土筆採り童に返る河原道  花車

5  居住まいを正して春の川下り  八渓

4  川岸も野花芽吹きし化粧かな  立桃

4  春寒き川甚本日休みなり  鷹見

4  散りしいて川面に賜う花筏  遊飛

3  川越の芋せんべいに花便り  八渓

3  のほほんと四万十川に春来たり  十茶

2  高野川なぞへに散りし花の乱眠奈

1  川辺りを遠近法に花の壇  光彩

1  春一番佇む橋に川藻揺れ  花車

1  川中ば鍔ぜりあいも彼岸過ぎ  八渓

1  多摩川の春の下流は汐の風  立桃

1  白川の滔々と春光あり  走月

1  六畳間川の字乱れし雛祭  十茶

1  きらきらと多摩川の春はじまりぬ  鷹見

1  川面光り山女きらめき水ぬるむ  風間

0  芹摘みて浸す小川は水温し  花車

0  受験生来季祈らむ蓮華の河  立桃

0  土筆踏む彼方は川上赤バット  眠奈

0  のうのうと日永の河原高鼾  走月

0  春めきて川面ざわめき鯉踊る  十茶

0  青き春渡りし川は埋め立てり  光彩

0  白線の流れし川面希望萌え  走月



自由句

9  胸にある言声なさず雛流し  遊飛

7  遠く来て蒲公英ばかり流人墓地  鷹見

6  お彼岸の今も開きたる父の席  走月

6  土筆伸ぶ臼杵は石も仏にて  鷹見

6  春風にかすかに鮨の酢のかおり  八渓

5  五十路過ぎ登り坂なり春一番  光彩

5  皺深しうたた寝の妻春炬燵  十茶

4  山路にふと人恋し菫草  八渓

4  アスファルト割って芽を吹き雲流れ  十茶

4  流れゆくおびなめびなに願かけて  風間

3  草千里阿蘇の赤牛山笑ふ  走月

3  弔電に纏いて翳む春の雨  光彩

3  梅の花春一番と咲き誇る  立桃

3  激流に身をゆだねつつ春を待つ  風間

3  ときならぬ雪ただならぬ猫の恋  眠奈

3  焼蛤の煮汁ポタリと膝の上  走月

2  花冷の寒さしのぎに酒少し  遊飛

1  この道の淋しからんや二月尽  鷹見

1  菜の花や天空青く微風無  光彩

1  木の芽どき頭破脳乱か幻覚か  立桃

1  のそのそと敵も味方も地虫出づ  遊飛

0  鼻炎持ち花粉見えるかサングラス  立桃

0  二日酔いしじみ汁には胃が騒ぎ  十茶

0  謝恩会夜の勉強発揮され  花車

0  グランドに浅春の陽のまだ温し  眠奈

0  霞立つセピアの写真見るごとく  八渓

0  娘にも黒髪願うひな祭り  花車

0  風痛くあの街の灯は幻か  眠奈

0  校庭の静寂破る別れ歌  花車



3月4日(月)、神田神保町「酔の助」にて、18:30〜22:30。
出席者9名。
前回に引き続き、選句5句のうち、1位を3点、2位を2点、それ以外を1点として、その合計点を競うことにした。
書記は福田女史。

デビュー2戦目の長嶋遊飛氏、はやくも生来の自力を遺憾なく発揮。な、なんと自由句、課題句のいずれにても最高得点を獲得。先達が努力精進しつつ、ついになしえなかった両句制覇をあっさりと。これには、優秀賞常連の眠奈氏、ただ唖然の表情。酔句会優秀大賞獲得に向け、必勝態勢で挑んだ氏の思惑は、ついに次回送りとなった。


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