第3回-酔句会   課題【風】

得票     句          作者

4  東京の風に揺れてる吊るし柿   花車

2  急く女のヒールに遊ぶ落葉風   鷹見

2  秋風やソフトボールを素手でうけ 八景

2  金木犀ふと立ち止まり風に問う  十茶

2  鮎落ちてゆく身の影に秋の風  長嶋

2  生き蛙腹裂かれけり秋の風  八景

1  秋風にふり返りつつ通夜帰り  光彩

1  懐かしき風の便りや秋運ぶ  十茶

1  月冴えて異人の館風見鶏  眠奈

1  風微か軒端なつかし大根干し  八景

1  手袋を着けて出直す今朝の風  花車

1  天高し海峡遥か風見鶏  鷹見

1  ほろ酔いに師走の風も生温く  眠奈

0  ひと吹きの風に唱える修行僧  長嶋

0  暑し秋風向き探す満員電車  花車

0  安房上総風吹き渡る鰯漁  眠奈

0  寒風に老い烏の陰ゆれて  光彩

0  風紋をキャンバスにして千鳥ゐず  鷹見

0  彩(あやど)りの歳時(とき)を運びて盆の風  長嶋

0  秋深し隙間風入る辰巳時  光彩

0  風雪や佐渡の島影イリュージョン  十茶


【自由句】

4  もののふも追われし氷雨切り通し  八景

2  秋の野のありがたきかな道祖神  八景

2  柿椀(も)ぎり五百羅漢の顔を見る  十茶

2  小春日に抱かれ遊ぶ子らの声  光彩

2  葬列の影沈み行く寒の雨  眠奈

2  白粉花(おしろい)や夜つゆを増して盛りかな  光彩

1  もの言わぬ野辺の地蔵に草もみじ  長嶋

1  子供よりママがおしゃれの七五三  花車

1  惜しみつつ湯をこぼしやる淡い肌  長嶋

1  しぐるるや花見小路の薄明かり  眠奈

1  秋雨に地蔵の衣紅を増し  花車

1  里神楽おかめの面(おもて)の新しき  鷹見

0  白足袋の乾いて今朝の別れです  鷹見

0  落葉焚き夕日も淡く燃ゆる恋  光彩

0  路地裏の氷雨に煙る藍暖簾  眠奈

0  麺麭一片に鴎乱れし初供養  八景

0  紅葉狩り童喜ぶ砂利の道  花車

0  稲刈りにベッドタウンは賑やかし  十茶

0  ブランコのぎりりと揺れて黒沢忌  鷹見

0  天に舞う鳶も愛でるか秋模様  長嶋

0  落葉に世界遺産や脈々と  十茶


  
以上、出席者6名、新たに細木氏が参加。投句のみ長嶋氏。見学、本間啓蔵氏と源間茂夫氏。書記は福田美順
平成13年11月5日、月曜日。
酔の助にて、18:30開始、23:00まで。

第4回-酔句会   課題【雲】

得票     句          作者

5  日溜まりを雲に消されてコート着ぬ   花車

5  薄雲をまといて富士も寒の中   眠奈

4  青雲の志未だくすぶり除夜の床   眠奈

3  林檎剥くナイフに雲の浮かびけり   鷹見

3  風寒く障子の雲流れ出す  副店長

3  干し藁に鳶休みし雲一片  花車

3  山寺の甍を隠すみぞれ雲  花車

2  雲の間に影を踏み追い遊ぶ子ら  長嶋

2  彩雲に御技を悟(し)して冬の杣(そま)  光彩

2  短日や出雲にはりつく銀の川  鷹見

2  雲間から冬の陽弱くやわらかく  十茶

1  雲隠れせむとせっせと落ち葉焚き  八景

1  青き踏むグランドに立ちて雲に打つ  副店長

1  雲移り冬の日溜まり猫二匹  十茶

1  荒川の豊旗雲に風冴える  副店長

1  流れ雲明日は何処(いずこ)を彷徨(さまよ)うや  長嶋

1  雲海の底ひっそりと石蕗(つわ)の花  八景

0  雲垂れて枯れた古里雪化粧  十茶

0  雲澄んでオリオン昇る宇宙(そら)遥か  光彩

0  立冬に雪雲もなく赤とんぼ  金子

0  襟たてる暗雲立つや立冬の朝  金子

0  しぐれ雲去りて佳き月生れけり  長嶋

0  寒空に鱗雲見る立冬の朝  金子

0  雲低く大倉シャンツェ冬化粧  眠奈

0  億万の星雲に向け湯気のぼる  八景

0  雲梯(うんてい)の鉄の匂いや十一月  鷹見

0  戦雲枯れ葉を踏みし城の跡  光彩



【自由句】

4  吐く息も白く暮れ行く古本街(ふるほんがい)  眠奈

4  厳冬の墨染の袖(そで)只管打坐(しかんたざ)  光彩

4  白菜の洗いたてたる粗筵(あらむしろ)  眠奈

3  老夫婦菩薩の視野で日向ぼこ  長嶋

3  初雪に暖簾を降ろす峠茶屋  花車

3  千鳥足終電過ぎし冬至かな  十茶

3  行く年や仕事終えたる杵と臼  長嶋

3  こごえし手一つに合わせ願いけり  長嶋

2  冬蝶(ふゆちょう)の舞のかそけし独歩(どっぽ)の碑  鷹見

2  信濃路や迷うたもよし虎落笛(もがりぶえ)  鷹見

2  冬の宿竹久夢二か佇みて  十茶

2  柚(ゆず)落ちる里の軒には薪(まき)積まれ  花車

1  おけら火に舞妓の白きしろき顔  眠奈

1  雨上がり滑りし足には銀杏の葉  花車

1  もそもそと布団の中で股引(ももひき)を  副店長

1  風呂吹(ふろふき)に竹串通る男女仲(めおとなか)  光彩

1  落葉焚き封印しおき文投げむ  鷹見

0  雪帽子天突く松葉にふんわりと  十茶

0  北海に川崎船が木の葉髪  光彩

0  アフガンの記事ともどもに花梨(かりん)出づ  八景

0  夕焼けに落ち葉も彩り美人顔  金子

0  片栗の花にまみれてあちこちと  副店長

0  雨雲に銀杏ひろい風よふけ  金子

0  アジマダイスミカワハギの札凍る  八景

0  落ち葉ふみ足元寒し立冬の朝  金子

0  新豆腐今夜も一杯(ちょっ)とダイヤルす  副店長

0  窓明かり演歌も漏れる夜半(よわ)の秋  八景


  
以上、出席者7名、新たに金子氏が参加。酔の助の副店長、初参加も登場9時で、選評は番外に。投句のみ長嶋氏。書記は福田美順
平成13年12月3日、月曜日。
酔の助にて、19:00開始、22:30まで。
優秀賞は、課題句  日溜まりを雲に消されてコート着ぬ   花車
     自由句  吐く息も白く暮れ行く古本街(ふるほんがい)  眠奈
     
本間(十茶)氏、順調に票のばし、ご満悦。佐々木(眠奈)氏、久しぶりにトップで満面破願。細木(花車)氏、今回も好調。吉川(八景)は俳号変え不調。


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