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『聖の青春』(大崎善生・講談社) ☆☆☆☆☆
29歳で他界した天才棋士・村山聖への鎮魂の書。師匠との交流がおかしくも悲しい。
『俵屋の不思議』(村松友視・世界文化社) ☆☆☆
京都の老舗旅館「俵屋」とそれを支える職人衆の心意気。著者の文章はコクが足りない。
『おかしな男 渥美清』(小林信彦・新潮社) ☆☆☆☆
著者が実際に見聞したことのみによる評伝の強み。映像文化の同時代史でもある。
『なんたって『ショージ君』』(東海林さだお・文芸春秋社) ☆☆☆☆☆
著者自身が選ぶベストコレクション。著者を評する著名人の自己顕示欲には笑える。
『活字狂想曲』(倉阪鬼一郎・時事通信社) ☆☆☆
活字文化を裏で支えるプロの校正者の生態を描く。そこはブラックユーモアの世界。
『お言葉ですが…@〜C』(高島俊男・文芸春秋社) ☆☆☆☆☆
痛快!我は言葉の使徒なるぞ。その道の権威もなんのその、縦横無尽めった斬り!
『烈風』(ディック・フランシス・早川書房) ☆☆☆
ご存じ競馬シリーズ最新作。今回は気象学者が主人公。著者にやや疲れが?
『似顔絵』(山藤章二・岩波新書) ☆☆☆☆☆
現代の写楽が語る攻撃的似顔論。「似顔絵塾」特待生の絵の解説も楽しい。カラー版。
『似顔絵物語』(和田誠・白水社) ☆☆☆☆
静かに語る自伝的似顔絵論。先輩はもちろん同業者への心配りは、いかにも著者らしい。
『怪老の鱗』(団鬼六・光文社) ☆☆☆☆
SM文学の巨匠の交友録。奇人、変人のオンパレード。そこに性の深淵を見る。
『蕪村春秋』(高橋治・朝日新聞社) ☆☆☆☆
俳人・与謝野蕪村の評伝。著者の蕪村に対する敬慕の心が強烈に伝わってくる。
『東京アンダーワールド』(ロバート・ホワイティング・角川書店) ☆☆☆☆
終戦直後の東京の闇に蠢く内外の怪人物たち。彼らはいかにして生き残ったのか?
『雑本展覧会』(横田順彌・日本経済新聞社) ☆☆☆☆
明治時代の珍本、奇本の数々を著者が蘊蓄を傾けつつ紹介。マニアックな一冊。
『京伝怪異帖』(高橋克彦・中央公論新社) ☆☆☆
戯作者・山東京伝を主人公とした伝奇小説。江戸期の風俗にどっぷりと浸かれる。
『男もの女もの』(丸谷才一・文芸春秋社) ☆☆☆
随筆の名手の最新刊。しかし“おち”の切れ味が鈍ってきたのが気に掛かる。
『人生の棋譜この一局』(河口俊彦・新潮社) ☆☆☆☆
天才・羽生四冠王を中心とした将棋界の新人類棋士の実像を紹介。将棋界が解る本。
『パチリの人』(伊藤礼・新潮社) ☆☆☆☆
大学教授の囲碁随筆。著者独特のおとぼけ振りは、自慢話もイヤ味にならない。
『オレが許さん』(豊田泰光・ベースボールマガジン社) ☆☆☆☆
元西鉄ライオンズの強打者が今のプロ野球界&スポーツ界を一喝。楽しいエピソードも。
『長野オリンピック騒動記』(相川俊英・草思社) ☆☆☆
表面的には大成功のうちに幕を閉じた長野五輪。だが、その裏には多くの“ツケ”が。
『永六輔 新・無名人語録』(永六輔・飛鳥新社) ☆☆☆
市井人の名言、迷言を採取して40年の集大成。前川しんすけのイラストが楽しい。
『日本の公安警察』(青木理・講談社現代文庫) ☆☆☆☆
日本の警察がどちらを向いているのかがよく解る。決して大衆の味方ではない!?
『警察腐敗』(黒木昭雄・講談社+α新書) ☆☆☆
元警察官による内幕暴露本。警官も一種のサラリーマンだと改めて確認できる。
『神田鶴八ちょっと小粋な鮨ばなし』(師岡幸夫・草思社) ☆
前著は仕事への自信を謙虚な語り口で伝え好評。今回は一転、説教を垂れる。アホらし。
『俳句という遊び』(小林恭二・岩波新書) ☆☆☆☆☆
当代一流の俳人を集めての句会記録。言葉の持つ豊饒さを堪能できる。
『友あり駄句あり三十年』(東京やなぎ句会編・日本経済新聞社) ☆☆☆☆
永六輔、小沢昭一ら12人の才人が集う句会記録。よくこんなものを本にした。
『ま・く・ら』(柳家小三治・講談社文庫) ☆☆☆☆
落語のイントロである“まくら”ばかりを集めた一冊。小三治の芸、恐るべし。
『談志受け咄』(立川談志・三一書房) ☆☆☆
ジミー時田、毒蝮三太夫、そしてヤクザの親分との交友録。八方破れの談志流。
『てのひらの闇』(藤原伊織・文芸春秋社) ☆☆☆☆☆
男の矜持を描いて秀逸。一応推理小説仕立てだが、その枠をはるかに越えている。
『文福茶釜』(黒川博行・文芸春秋社) ☆☆☆☆
骨董の世界に材を取った連作推理小説。騙し合い、魑魅魍魎の世界が見えてくる。
『田宮模型の仕事』(田宮俊作・文春文庫) ☆☆☆☆
たかが模型、されど模型。二代目社長の奮戦記。少年の心を持ち続けることは素晴らしい。
ダイスケ 自営業 58歳 東京都生まれ
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