|
|
|
|
|
|
|
|
|
『ホーキング宇宙を語る』(スティーヴン・W・ホーキング/林一訳/早川書房)☆☆☆☆☆
どうして宇宙ができたのか。車イスの天才物理学者が最新の物理学、天文学、宇宙論を駆使して、その問いに答えてくれる。何度でも読みたくなる本だ。
『コスモス』上・下(カール・セーガン/朝日新聞社)☆☆☆☆☆
地球以外の天体にも、必ず知的生命体がいるはず。NASAの宇宙計画に深く関わった科学者の、さまざまなチャレンジと最新の成果を。
『銀河帝国興亡史』1〜3(アイザック・アシモフ/ハヤカワ文庫)☆☆☆☆☆
スペースオペラの最高傑作。映画にすれば大ヒット間違いなしだが、いまだに実現していないのは、その壮大さ緻密さの故か。
『百代の過客』上・下(ドナルド・キーン/朝日選書)☆☆☆☆☆
平安時代から徳川時代までの、著名な日記を取り上げて解説したもの。日本人よりも日本的な感性と、明解な表現力が絶妙にマッチ。
『坂の上の雲』1〜8(司馬遼太郎/文春文庫)☆☆☆☆☆
明治時代を作り上げたさまざまな人間のありようを、圧倒的筆力で描き出した。40歳になってやっとこの本に出会ったのは、なんとも無念。
『屏風岩登攀記』(石岡繁雄/中公文庫)☆☆☆☆☆
終戦直後、旧制中学の教師が、生徒二人とともに未踏の穂高山屏風岩に挑戦。ハーケンも利かない難所の連続、その高度感は圧巻だ。
『モモ』(ミヒャエル・エンデ・大島かおり訳/岩波書店)☆☆☆☆☆
忙しい、忙しいといって時間に追われる現代人への警鐘。時間泥棒と、時間を取り戻そうとする浮浪児の戦いは、大人が読んでもハラハラドキドキだ。
『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル・池田香代子訳/NHK出版)☆☆☆
主人公の14才の少女とともに、さまざまな哲学について学んでいくことが出来る。惜しむらくは、西洋哲学のみでおわってしまうところ。
『明恵 夢を生きる』(河合隼雄/京都松柏社)☆☆☆☆☆
鎌倉時代の高僧、明恵上人は、日々自分が見た夢を克明に書き続けた。心理学ができる遥か以前、日本にその先駆者がいたことに驚かされる。
『ユング自伝』1〜2(ヤッフェ編・河合隼雄・藤縄昭・出井淑子訳/みすず書房)☆☆☆☆
81才にして、自らペンをとって書いたもの。自己について、人に語ることを嫌ったユングは、この本の生前出版を許さなかった。
『前世を記憶する20人の子供』(イアン・スティーブンソン編・今村光一訳/叢文社)☆☆☆
バージニア大学精神医学部の教授が調査した報告書。さまざまな検証を通しても、なお否定できない死後の人格存在の事例を紹介する。
『折たく柴の記』(新井白石/岩波文庫)☆☆☆☆☆
徳川六代将軍家宣と七代将軍家継につかえた新井白石の自叙伝。元禄16年の南関東大地震、宝永5年の富士山大噴火の描写はすごい。
『おくのほそ道』(松尾芭蕉/板坂元・白石悌三・校注現代語訳/講談社文庫)☆☆☆
丁寧な校注で、原文もよみやすい。芭蕉がたどった道中を近代の詩人、作家らが自分の目と足で語っているのが企画として目新しい。
『天皇ヒロヒト』(L・モズレー/毎日新聞社)☆☆☆☆
イギリスのジャーナリストである筆者が、昭和天皇の実像と、その果たした役割を非常に冷静、かつ誠実な立場から描いた好著。
『西郷隆盛傳』(勝田孫弥/至言社)☆☆☆☆
明治27年に発刊されたものの完全復刻版。『敬天愛人』を掲げて最後は城山に散った西郷隆盛に寄せる筆者の熱い思いが伝わってくる。
『偶然と必然』(J・モノー/みすず書房)☆☆☆☆☆
分子生物学者の、人間とは、生命とはを問うた好著。40年ほど前に初版されたものだが、いま読んでもその問いかけは瑞々しい。
『進化とはなにか』(今西錦司/講談社学術文庫)☆☆☆
ダーウィン以来の突然変異と自然淘汰による進化論に異論を呈した今西進化論、その概要が平易な言葉で語られていて、わかりやすい。
『光と物質のふしぎな理論』(R.P.ファインマン/釜江常好・大貫昌子訳/岩波書店)☆☆☆☆
光というのは、直進するものとばかり思っていた人には、あまりに意外な展開で戸惑ってしまうかも。量子電磁力学の核心がよく理解できる。
『日本の歴史』1〜26(中央公論社)☆☆☆☆
学生時代の日本史の概念を、見事に覆してくれた労作。今では文庫版で読めるが、古書店では箱入りハードカバー全巻揃いで、8000円程度。
『昭和史発掘』1〜13(松本清張/文芸春秋)☆☆☆
昭和初期の陸軍機密費問題から二・二六事件までを扱った労作。推理作家としての独特の視点から現代史の謎に挑む姿勢に、つい引き込まれてしまう。
『トマトの巨木の生命思想』〈草柳大蔵・野沢重雄/ABC出版〉☆☆☆☆☆
1本のトマトに1万個以上の実が生った。新しい栽培法ハイポニカを通して植物のもつ生命力の不思議さを見る。
『野外観察ハンドブック「山野の鳥」』〈佐伯彰光・谷口高司/財団法人日本野鳥の会〉☆☆☆☆
60ページほどの新書サイズだが、日本国内の176種の野鳥を掲載。大きさ、色などの特長がわかりやすく描かれている。
『山田博士の暮しの赤信号』1〜5〈山田博士/亜紀書房〉☆☆☆ 1981年が初版。保存料、着色料などの食品添加物、プラスチック容器の危険性などを実名リストで検証。まんが仕立てで明解。
『免疫の意味論』〈多田富雄/青土社〉☆☆☆☆
伝染病などから肉体を守る免疫機能は、巧妙に『自己』と『自己以外』を識別する。免疫系が認める『自己』とは、何なのか。
『完本太平洋戦争』1〜4〈文芸春秋編/文春文庫〉☆☆☆☆
開戦から終戦まで、80人以上の執筆者が個々の戦闘などを通じて、太平洋戦争の全体像に迫る。新たな視点を与えてくれる。
『地獄の思想』(梅原猛/中公新書)☆☆☆☆
地獄の絵図はどこにでもあるが、極楽絵図は浄土教の寺にしかない。純粋苦悩の世界である地獄を通して、日本文化の深層を考察する。
『山本七平ライブラリー15・聖書の常識』(山本七平/文芸春秋)☆☆☆
神と人間の契約によって成り立っている聖書の世界観。日本人にとって最も馴染みにくい聖書の内容をわかりやすく解説してある。
『南方熊楠コレクション5・森の思想』(中沢新一責任編集/河出文庫)☆☆☆
動物とも植物ともつかない粘菌の研究を通して、南方曼陀羅という独自の生命感に到達した南方熊楠。彼にとって森そのものが神なのだ。
『水木しげるの妖怪文庫』1〜4(水木しげる/河出文庫)☆☆☆☆ 子供のころは、夜中、便所にいくのも怖かった。いつなんどき、妖怪が出てくるか、戦々恐々としていたものだ。絵もいいが、文章もいい。
『寺山修司全歌集』(寺山修司/洪積舎)☆☆☆
演劇で有名だが、寺山修司の原点は、この歌集にあるように思う。切れすぎる名刀を手にし、とまどいつづける魂の軌跡を見る思い。
楽アール・53歳・自営業・神奈川県
|
|
|
|