index  HOME          


向山型算数への挑戦

    赤鉛筆しか認めません


1.赤鉛筆にこだわる
「赤鉛筆しか認めない」
 実践して良かった。
 確かに、色ペン・蛍光ペンを認めたときと大きな違いが感じられるのだ。
 具体的には、
 
 @ 授業がピッと引き締まった

 これが最大の成果である。
 授業の決まりをうち立てられたので、授業がピッと引き締まった。
 その他の諸々の授業の決まりも指導しているが、なかなか徹底できないでいる。
 (ミニ定規を使う、日付、ページ入れる、問題同士の間をゆったり空けるなど)
 しかし、赤鉛筆一つだけはこだわった。
 ただ1つの決まりを徹底するだけでも、授業が引き締まってくるのだ。
 
 A テンポを濁さない
 
 色ペンを使い分けるのに夢中になると、授業のテンポが濁る。
 丸付けの時、筆箱からごそごそ色ペンを物色するだけでテンポがにごる。
 赤鉛筆1本に絞るのは大変良い。 
 
 B ノートが見やすい
 
  蛍光色の混ざったノートより、はるかに見やすい。
  赤鉛筆でつけた丸は大変きれいで見みやすい。
  消えてしまって、後で読むことができない黄色の蛍光ペンなど、論外である。

2.「赤鉛筆」の実践への迷い
 新年度、実践するかどうか迷った。
  ・中学生だから、赤ボールペンでもいいのではないか。
  ・数学の理解には直接関係ないではないか。
  ・わざわざ買う負担も気になった。保護者から文句が出るのでは。
 ・子供の反発もあるのでは。
 赤鉛筆の実践で、保護者からクレームがついた例もあると聞く。
 しかし実際に「赤鉛筆しか認めません」を実践したところ、子供もすんなり受け入れた。
 授業が、引き締まった。
 やってみて初めて、向山洋一氏が赤鉛筆にこだわる理由がわかった。
 やってみるまで、赤ボールペンでもいいのでは、とその成果に疑問を抱いていた。
 確かに、赤鉛筆は、授業の根幹に関わる重要な部分なのである。
 やれば、今までと大きく変わるのである。

3.授業開きで
  授業開きで、赤鉛筆を用意することを指示した。
 ちなみに、2クラス(68名)で1人も持っていなかった。
 案の定、
 「持ってません」「赤ペンでもいいですか」「赤ボールペンは?」
 と、質問があがった。
 「ダメです。全員赤鉛筆を準備しなさい。」と答えてから、語った。
 
 「実は、先生は赤鉛筆にこだわっています。
 この中で鉛筆を使っている人はいますか。
 全員シャーペンですか。シャーペンは書くときに力が入ると芯が折れてしまいま
す。力の加減が難しく、きれいな文字を書くのが大変です。
 鉛筆の木のぬくもり、軽くて腕に負担のかからない持ちやすさ、柔らかい芯、な
めらかな書き味、これらが最高にすばらしいんです。
 みんなは中学生になったので、鉛筆にまでは先生はこだわりません。
 しかし赤鉛筆にだけはこだわります。
 木のぬくもり、柔らかさ。丸い鉛筆の持ち味の良さ。腕に負担をかけない優しさ。
赤ペンと違い丸付けの時に紙にひっかからないでなめらかに丸付けができる。
 だから赤鉛筆が最高なのです。」
 といって、筆箱から、きれいに削った赤鉛筆12本の束を見せながら、
「先生は赤鉛筆をこよなく愛しています。数学の授業では、赤鉛筆を使います。持
っていない人は次の時間までに買って用意しておきなさい。」
 
 中学初めての授業で、期待感も強いため、しっかり話に聞き入っていた。
 次の時間、「赤鉛筆を持ってきた人?」と聞くと、赤鉛筆を手に掲げて「持ってきた」と反応があった。
 「すごい! えらい!! 実にすばらしい!!」 と言うとニコニコしていた。
 忘れたのは2〜3名。
 「赤鉛筆しか認めません」はすんなりと実現することができた。

  index  HOME