ポピュラーミュージックにおけるバンドの要はドラムです。良いバンドには必ず良いドラマーの存在があります。

ドラムが車におけるエンジンという例えがありますが、もっと大げさにいうと車そのものと言ってよいと思います。皆さんは車を買うとすると、エンジンの性能や、勿論、見た目などにとてもこだわりを持って車を選ぶはずです。ドラムは、音楽にエネルギーを与え、そのスタイルを決定づける強い力を持ってます。

良いドラマーは、その音楽に合った信頼できる車を作って、バンドメンバーを乗せている訳です。そこで大事なのは乗り心地です。スポーツカーの様にスピード感がありシャープな走り心地を求める人もいれば、高級車な快適な感じを求める人もいれば、なんかポンコツなんだけど味のあるものを求める人もいます。

良い車をつくるとバンドのメンバーと旅に出かけるわけですが、その車の優秀なナビゲーション・システムである必要もあります。音楽を知っているドラマーは、バンドのメンバーに快適な旅を提供することができるのです。

皆さんが旅をするとして、一番行きたいところがあるとします。それは、音楽でいうところの一番盛り上がるところです。ただ、そこに行こうとするだけではなく、そこに行くまでに相手が喜んでくれそうなちょっとした演出を加えるわけです。但し、過剰な演出はいけません、なぜなら、音楽には神様がいるからです。

高速道路を運転する場合、ある一定のスピードに落ち着くと、そこからはある程度リラックスして運転することができます。いつまでも、緊張していたら、周りのメンバーも心配になってしまうでしょう。車でもあり、ナビゲーション・システムでもあるドラマーは力強さと冷静さの両方を両立しなければならないわけです。こんなことをいうとドラマーは全てをコントロールできなきゃいけなくて大変そうだと思いますが、このようなことを意識すると結構、音楽の神様がなんとかしてくれるものです。たまに奇跡のようなものを与えてくれさえします。

例えば、スポーツの試合で今まで劣勢だったチームが急に勢いづいてくるようなときがあります。流れを読んで時を待つ姿勢もときには大事だということです。そして、そのときが来たら、一気に攻める訳です。

実をいうと音楽というのは、実際の演奏だけで決まるものではないのです。やはり、普段からのトレーニングやバンドのメンバーとのコミュニケーションなど、良い流れを作り出すための準備が勿論必要な訳です。

では、その準備の話をいたします。今までは車の話ですが、ここからは自転車の話です。

皆さんが自転車に乗れるようになった時のことを思い出してください。乗れるまでとても難しく思えたものが乗れるようになってしまえば、いままで感じていた難しさが嘘のように簡単に思えたと思います。

但し、私が自転車が乗れるようになった課程はこの場合とちょっと違っています。最初、私の自転車には、後輪の両側に2つの補助輪がついていたのですが、乗ってる内にそれがだんだん上のほうに上がっていって自然に乗れる様になってしまったのです。(そうとう荒っぽい乗り方だったのかしれませんが・・・)

おわかりですか? 私は上記の様な補助輪となって皆さんのドラム・テクニックの向上にお役に立ちたいと思っています。但し、補助輪をつけるときは自転車と違って一回ではありません。みなさんが拾得したいテクニック応じた様々な補助輪を用意しています。そして、それが自然にとれる様なカリキュラムでステップ・アップできるようにいたします。

とりあえず、あなたが乗りたいと思う車のイメージでアクセル踏んでみましょう。我が教習所であるケージェーズ・リズム・ファクトリーの練習コースで、その車を思い通りにチューンアップしていくことはきっと楽しい作業になるはずです。