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「ハイスクール!奇面組 オリジナルテーマ・ソング組」(PONY CANYON)

 

最近ネットで知ったのですが、あの奇面組が復活したそうです。ちょうどKDMよりも10くらい年上の人たちが社会の第一線で活躍するようになって、自分たちが子供の頃夢中になったものや好きだったものを今再び流通させようとする動きがあらゆるレベルで起きているようでもあります。それは流行は繰り返すとかいうものではないです。どちらかというとノスタルジアに関係するような出来事だと思います。実際、奇面組はKDMにとっては大切な卒業アルバムのような作品だと感じます。

今回のCDは、KDMが所有しているものの中でも製造年が一番古いもののひとつだろうと思います。中古屋でたまたま見付けて狂喜したものなんですが、もうなんつーか奇面組っていうのはKDMの人格形成におおいに影響を及ぼしているんじゃないかと思われるマンガでして、TVアニメも毎週観てました。で、このCDは三年くらい続いたであろうTV放映の主題歌を集めたCDです。

 

影響を受けたとはいっても、それはジワジワとボディブローのように効いてきているというか、リアルタイムでマンガの連載やTV放映をしていたのはせいぜい小学校の低学年くらいまでですから、直接影響を受けたというわけでもないんですね。それに影響を受けようにも一体どういう影響が出るんだって聞かれたら上手く説明出来ないような作品でもあるし・・・・。

それでも、主人公の一堂零なるキャラクターにはなんだかんだいって感化されているところはあるかもしれません。ふざけた奴のくせにどこか律儀で、正義感が強く、無邪気だが得体の知れない深みがあり、敵に回すと予想以上に手ごわく厄介な存在でもある主人公。掟破りの成人高校生(留年のし過ぎで)というのは置いといて。

そういうところに尊敬の念みたいなものを抱くようになたのは、意外と理屈っぽい連載開始の方の話をよく理解できるようになった中学生の頃だと思います。銀河英雄伝説にしてもそうですが、中学校時代にはまったマンガやSFというのにはバカにできない作品が結構ありまして、いまでも時々無性に読み返したくなります。

 

CDは、当時流行していた例の「おにゃんこクラブ」からのユニット、うしろゆびさされ組だのうしろ髪ひかれ隊だののコンピレーションみたいな風情になってます。いわゆるタイアップですね。作曲は一部を除いてすべて後藤次利。作詞は秋元康(割れ目でポン!)。YMOの高橋幸弘も参加していたサディスティック・ミカ・バンドで活躍した後藤は、なんだかんだいって曲自体はきっちり仕上げる人です。現在流行しているモーニング娘。のプロデューサー・つんくが、ときおりクソみたいなひっでー曲を作ってしまうのとは違って、職人的に上だと思います。どこか折衷テクノ・ポップみたいな編曲も後藤がほとんど手掛けていますが、これといって隙がなく、いい出来です。

今現在のポップス事情は少々小難しく、これといって潮流のようなものは感じられず、様々なスタイルがヒットチャートのなかにひしめいていますが、ポスト・ニューミュージックである90年代J−POPの先駆け、ひとつの古典として参照できるCDなのかもしれません。

「なんだい、マンガのCDかよ」というだけですましちゃうのはちょっと早計ですぜ。もっと聴き方の広がりのあるCDになっています。(だからこそ手元に残してあるんですけどね。)

 

ちなみに、ソレイケ・ミンナーとは、奇面組と対戦したよくわからんサッカー部の外国人GKの名前です。(マニアック?)

(2001.9.22)

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