| 太閤立志伝 |
光栄
(FM-TOWNS版に収録のサウンドウェアを参照のため、商品コードは不明)
光栄(現コーエー)から発売されたシミュレーションゲーム「太閤立志伝」のサウンドウェア。
「太閤立志伝」は、織田信長配下の時代から天下を取るまでの豊臣秀吉の人生を体験することができるゲームです。その自由度の高さ、繰り返し遊べるゲームシステムは多くの支持を受け、2002年8月現在、4作目まで発売されています(なお、大島さんがが担当されたのは、第1作目である「太閤立志伝」のみです)。
サウンドウェアには、ゲーム中で使われた曲から十数曲をピックアップ、アレンジしたものが収録されています。このサウンドウェアの他に、スーパーファミコン版「太閤立志伝」の音源を収録した「光栄オリジナルBGM集Vol.8」(管野よう子作曲の信長の野望・全国版の音源とのカップリングです)も発売されました。
「太閤立志伝」サウンドウェアの音楽性は、古くから歌い親しまれてきた童謡のようなシンプルかつ美しいメロディーの上に、同時期の作品によく見られたダイナミズムに富んだSE的パッカーションを乗せたものとなっています。しかし、それだけではなく、随所に雅楽やジャズのテイストも取り入れ、作品全体の厚みを増しています。
他の作品と比較すると、予算の制約のためかシンセによる音づくりが目立っていますが、要所でアコースティック楽器が効果的に使われているため、安っぽく聞こえることはありません。選曲に関しても、マップ画面で流れるの四季のテーマを中心に、オープニング、エンディング、戦闘シーンなどの音楽がバランスよく配置されています。
Track1"回天"は、すべてシンセによる音づくりながら、オープニングにふさわしい雄大な曲と言えます。
Track6"雅の都"では、現代的なメロディーが、最先端の文化を誇る日本の首都、京都に来た秀吉の躍る心をそのまま表現しています。
作品の締めを飾る、"露の夢"は、ジャズ・バラードという、一見戦国時代には似つかない音楽でありながら、過去の軌跡を振り返るのにこれほど似合う音楽はない、と思わせる力を持った佳作です。
「蒼き狼と白き牝鹿−元朝秘史」のように、プレイステーション版は発売されていないので、現在ゲームソフト、サウンドウェアともに入手は難しいと思われますが、雄大かつリリカル、自由な発想が光る大島ミチルらしい曲は是非聴いてみる価値はあります。