ジェリー・ゴールドスミス来日公演パンフレット掲載のコメント

 2000年10月27日・28日・11月1日に行われた、映画音楽の巨匠ジェリー・ゴールドスミスの来日公演のパンフレットに乗せられた大島さんのコメントを掲載します。
 以下の公式サイトに掲載の、コンサートの情報と併せてご一読ください。

→ジェリー・ゴールドスミス来日公演公式サイト
 http://www.fictory.com/JerryJapan/

コンサート関係者の方々へ
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 前回のジェリー・ゴールドスミスの来日公演は、まさに作曲家としてのすごさを味わえるのと同時に人間ゴールドスミスのユーモアやおおらかさを感じることが出来る責重な体験でした。
 拍手に迎えられて舞台に現れた彼の姿を初めて見てまずぴっくり! 想像以上の長身で姿勢も良く、何といっても格好いい! かつてこんなに格好いい作曲家がいただろうか?と思わずにはいられませんでした。不健康極まりないこの仕事、体に決して良く無い不規則のかたまりのイメージはもう古いのかもしれませんが、舞台に立つ彼の姿はエネルギーに溢れていました。
 さて、その生で聴くゴールドスミスの音楽ですが、もちろん名曲ばかりで知らない曲はありませんが、どの曲もテーマのメロディーラインが実にはっきりとしていて、時にはグレムリンの様に悪戯っ子のメロディだったり、パピヨンの様にせつなく美しいメロディであったり……と音楽の幅の広さはもちろん、どのメロディーラインも実に印象的で映画音楽とはこういうものである!と、改めて考えさせられました。それから、何よりも面白かったのはオーケストレーションの巧みさを目の前で音楽を聴くのと同時に見るという行為が出来たことでした。彼のスコアには演奏家が楽しんで演奏出来る配慮や楽器の特性を生かした鳴らしかたなど、見ていても楽しく華やかなおもちや箱のをひっくり返したようでもあり、多面的、立体的で奥の深いものでした。
 映画音楽とは当然、映像や会話や効果音などとのバランスが大切であり、その映画そのものをどう構築するかということと深くかかわってきます。そのために音楽そのものの存在があまりにも弱いと感じるケースも多く見られるのですが、ゴールドスミスの音楽は、音楽だけを聴いていても実しく、楽しく、そして一つの独立した作品としても完成度が高く感銘を受けました。もちろん映像と一緒に合わさった時のすばらしさは言うまでもないですが……。
 作曲家として、何が大切なのか?ということをほんの少しでも感じられた前回のコンサートの興奮を今回改めて感じることが出来るのを大変嬉しく思っています。  音楽の楽しさやエネルギーを受けながら映像を思い浮かべるのも、映画音楽の格別な楽しみ方であるでしょう。私自身も今からわくわく楽しみにしています!
(作曲家)

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