| 「ごくせん」オリジナル・サウンドトラック |
avex
AVCD-17124
森本梢子の同名コミックを原作としたテレビドラマのサウンドトラック。
極道の娘でありながら高校教師になった「ヤンクミ」こと山口久美子(仲間由紀恵)が、問題児ばかり集められた3年D組の担任として、様々な難問に立ち向かって行くという構図のドラマです。
最初にテレビドラマが放映されたのは2002年ですが、好評を博したため新シリーズが制作され、2005年1月より放送されています(番組のホームページ)。
この作品で印象的なのは、メインテーマであるTrack1"Road of Gokusen"や番組タイトルで流れるTrack11"教師→強師"の冒頭部分に代表される、突き抜けるような力強いブラスの音でしょう。
特に外部からの抑圧を撥ねのけるシーンで流れるTrack4"Successor"はまさに「反転攻勢!」をイメージさせる曲。始まりのファンファーレを弦楽器主体の優しいメロディーが引き受け、少しづつ金管楽器が加わり最後に向かって向けて盛り上がって行く様は、何度聞いても感動的です。
一方で、叙情的なシーンで流れる、Track3"母の記憶"やTrack7"the Mother"のような、ひたすら旋律の美しさを追求した曲も忘れてはならないでしょう。これらのタイトルに含まれる言葉どおり、「母性」を感じさせる音楽は、ヤンクミが母から受けた愛情のようにも、彼女が3年D組の生徒たちに向けられた眼差しの暖かさのようにも聴こえます。"母の記憶"のピアノ&ストリングスアレンジとなるTrack10"感動へ続く道"も、タイトル、中身ともに名曲だと思います。
これらのテーマの間をTrack2"Gang or Teacher"、Track08"食えない大人"などの軽快でコミカルな曲、Track5"静なる喧騒"、Track13"悪者たちのホームルーム"などのサスペンスタッチの曲が埋めることにより、とてもメリハリがあるテンポの良い作品に仕上がっています。
ちょっと大袈裟で分かりやすい音楽は、一話完結型で安心して見られるストーリーと同様にすがすがしく、聴いていて気持ちが良いです。
ドラマの中での音楽、効果音の使われ方も面白いので、ぜひサントラだけではなくドラマもご覧になることをお勧めします。