おすすめ? 読書感想文。

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タイトル、著者の下の☆印は独断と偏見にあふれたお勧め度です。
あまり深く気にしないで流してください。

☆☆☆☆☆ お勧め。皆さんに読んで欲しい本。
☆☆☆☆
☆☆☆ まぁまぁ。よろしければどうぞ。
☆☆ 読むなら自己責任で・・・
つまらないものが好きならば・・・

さくらえび
さくらももこ
☆☆☆☆ さくらももこのエッセイが初めてベストセラーになったのは確かちびまる子ちゃんの人気がかなり沸騰した直後、今から15年くらい前のことでしょうか。

正直なところあの頃の作品のほうが思わず声を出して笑ってしまう話は多いのだけど、一方で当時はまだ生まれてなかったお子さんに関わる話が出てきたり、やはりそれなりの有名人になったことで著名人との交流による話があったりで、初期のエッセイとはまた別の面白さが出ています。

ただ、当時から変わらないのは、読み始まってから2時間程度で読み終わってしまうのは相変わらずです。読みやすいと言われればその通りなのだけど。


Jul,'07

そのときは彼によろしく
市川 拓司
☆☆☆☆

無理にカテゴライズしようとすればこれは恋愛小説でありファンタジーを多分に含むものなんだけど、そんな仕分けはあまりに乱暴で意味が無い、と思わせる良い作品でした。

生きること、死ぬこと、そんなことの意味を感じさせてくれた、という意味で村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出したけど、こっちのほうがより今風だしより前向き。そして家族のあたたかさとか、人と人との繋がりとか、いろいろな点で温かさを感じられて、読んだ後とて心地良さを感じました。

どの登場人物も魅力的に描かれていて、今回この作者の作品は初めて読みましたが別作品も是非読んでみたいですね。

この度映画化された、ということなので、あらすじが気になる方はそちらの紹介をご覧あれ。ただ映画の紹介によると、長澤まさみ扮する花梨が主人公、となっていますが、原作は山田孝之が演じる智史が主人公です。どんな映画になっているのかが気になるところです。

June,'07

我輩は猫である

夏目 漱石
☆☆☆☆

どんなに本を読まない人でもタイトルくらいは知ってそうなこの作品、読んでみると時折笑ってしまうくらい、明治の名高い文学作品というイメージからは掛け離れた物でございました。やはり文学作品も読んでみるものですねぇ。

猫の視点から見て人間の為すことをことごとく風刺するところが僕が今更指摘するまでもない一番の、全編に亘っての見所。その一方で明治維新間もないこの頃に維新以降の文明の進化や西洋化に対して、猫の周りの人物が将来に関して懸念を示したりしている。それらは100年後に生きる我々にとって的外れであるものもあるのだけど、当たらずとも遠からずな物もあって実に興味深いのでした。

とても面白く読めたのですが途中少し長過ぎる感じも否めませんでした。

June,'07

No Photo

坊ちゃん

夏目 漱石
☆☆☆☆☆

「生まれながらの無鉄砲で」と始まる言わずと知れた名作。

真っ直ぐで正直を絵に描いたような主人公が巻き起こす物語な訳ですが、周りの人物はみな世の中の縮図のようであり、凡人の目からすると普通に通り過ぎてしまうことも実は理にかなっていないことが多いことに気付かされます。

それにしても、この作品が発表されて既に100年が経過している訳ですが、それを感じさせないくらい読みやすい作品であり、100年経って世の中は便利になったけど、人間はあまり変わらないものだと感じさせられたのでした。坊ちゃんのような真っ直ぐな人間はだいぶ減ったみたいだけど。

ちなみにこの作品の舞台となったのは愛媛は松山のようですが、坊ちゃんにはひたすら田舎田舎と人も土地もけなされ続けた割に松山の人は野球場に坊ちゃんの名を冠したり妙に記念したがってるように見えるのが不思議。彼の地の皆さんは心が広いのですねぇ。

June,'07

No Photo

終わらない夏

小澤 征良
☆☆

世界的指揮者としての評価を確固たるものにしつつある名指揮者、小澤征爾の娘によるエッセイ。

小澤氏がヨーロッパに移る前、ボストン交響楽団に在籍している間の夏を、彼とその家族はボストン交響が夏に開く音楽祭のためその音楽祭が開かれるボストン郊外の山地タングルウッドで過ごしていたらしく、その地での夏の風景が全編に亘って描かれているわけで。

作者の豊かな感性により描かれる大自然の中での夏の景色は誠に美しくため息がでそう。

ここまで美しい風景を描かれてしまうと、彼らの住む世界との距離を感じて若干の空しささえ覚えるのでした。

June.'07


蹴りたい背中

綿矢 りさ
☆☆☆☆

他者とつながることに目的を持つことに嫌悪感を抱き孤立を深める主人公と、自らの興味が向かないものには全くつながろうとしない少年とで進んでいく物語。

コミュニケーションツールの普及で他者とつながっていないと不安になる人が増えている、って聞いたのは結構前のこと。そんな時代をまさに当事者となろう10代の視線で表現豊かにすくいとったかのような作品。それでいてコミュニケーションツールを小道具として不自然に使ったりしていないで話を成立させているのには感心しました。さすが芥川賞受賞作品。

個人的には自分の感情に正直な主人公は大好き。孤立を深めても理解してくれる人はどこかにいるものさ、とエールを贈りたくなるのでした。

June.'07


ダーリンの頭ん中 英語と語学

小栗左多里・&トニー・ラズロ
☆☆☆☆

最近本屋さんのベストセラーの平積みコーナーでよく見る
「ダーリンは外国人」シリーズの最新作。
読んだことのある人も多いのでは?

ここの読書感想文では初めて取り上げた漫画ですね。
ネイティブと非ネイティブの夫婦のやり取りから英語学習における
意外な知識が得られます。これを読んでると英語を勉強することを
もう少しリラックスしてみてもいいんだな、って気持ちになれます。
英語の難しい部分、簡単な部分、日本語の難しい部分、簡単な部分
いろいろあることに語学の面白さが、ってことに気づかされます。

漫画だけあって読みやすく面白い。お勧めです。
(世の中には面白くない漫画もごまんとありますが)
シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。

ん、
でも、1000円近く払って1時間で読み終わってしまうのは・・・・

11.June.'05


パイナップルの彼方

山本 文緒
☆☆☆ 読み始めて最初に思ったのは、
「なんだか(山本文緒の)他の作品と登場人物と同じ性格の人物が出ているなぁ。」ということ。
そう、暗いのだ。こういう暗い性格の登場人物が主人公の作品って
自分はあまり好きではないので序盤何度も読むのをやめようかと思ったけど、
ついつい最後まで読んでしまいました。やっぱり最後の結末には救われるのだけど。

山本文緒の作品ってなんか乃南アサの作品と通じるところがあるような。
でもこちらのほうがまだ明るくて良いけど。


7.Sep..'03

恋愛中毒

山本 文緒
☆☆

オープニングとラストで一人称が変わってしまう変わった作品。
読んでいると目を覆いたくなるような結末に向かって・・・
でも最後の結末にはやや救われるのだけど、
メインの登場人物の性格の暗さがなんとも後味が悪い。
こういうのが好きな人もいるんだけど僕はあまり好きではないかな。
ただ、人間って自分も含めてこういう部分を程度の多少はあれど持っていて、
それを正直に描いているのかもしれないなぁ、なんて思ったのでした。

実はもうだいぶ前に読んだのだけど、
今回同じ著者の「パイナップルの彼方」を読んで
妙にあのこの「恋愛中毒」の感想を書きたくなってみたので書いてみました。

7.Sep..'03


冷静と情熱のあいだ  Blu

辻 仁成
☆☆☆☆

Rossoを読み終わった時点であらすじはだいたい見えていたわけで、
実は買うのをためらったのだけど、読んで良かったなぁ、と思う今日この頃。
冷静と情熱のあいだ BluとRossoはひとつの物語。
一組の男女の話を男側から見たか女側から見たか、の違い。
だからどちらかを読み終わった時点でもう片方のあらすじは見えてるはずなんだけど、
でもこのBluの本は一気に読んでしまいました。
Rossoのほうが「静」だとしたら、Bluは「動」という感じ。
だからと言ってただただ元気なだけの話じゃなくて、
とても深く読める話なんだけど。

過去に向かい合うことは前に進むことより難しい。
そんなことを感じました。それでも過去をしっかり踏まえた上で前に進まなくては。
そんな気持ちになれる物語でした。

ちなみに、
BluとRosso,どちらから読んでも楽しめると思うよ。最後まで読めばね・・・(謎)


3.Jun..'02


冷静と情熱のあいだ Rosso

江國 香織
☆☆

恋人との何不自由無い一見幸せそうな生活、
その中で過去の記憶を忘れられずに・・・

なんだか途中で先が読めてしまったあらすじが残念。
江國香織のエッセンスたっぷりの文章はいいんだけどね。
先が読めてしまうだけに結末に向かう後半部はスリル満点で読めたけど。
これまで読んだ江國香織の作品の中ではちょっと・・・の部類の作品。
でも簡単なハッピーエンドに終わらせなかったのは救いだったかも。

11.May..'02


話を聞かない男、地図が読めない女
アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳
☆☆

一時期ベストセラーとなった作品なので結構読んだ方も多いのではないでしょうか?
どうです? 面白かったですか? 僕の周りでも結構「面白い」と言う感想を
多く聞いていたので読んでみました。

題材としては面白かったんだけど、どうかなぁ・・・
280ページに渡るこの本、突き詰めて行くと結局のところ
言わんとしてることは一つだけなんだよね。
男女間に起こるいろんな問題が280ページに渡って書いてあるけど、
その一つ一つの問題の結論はどれも似た様なもんなんだもん。
正直に言うと、最初の50ページを読んだところで僕は飽きました。
最後まで読んだけど、最初の20ページを読むとこの本に書いてある70%は
理解したことになります。
または最後の80ページを読めばこの本の9割を理解できたといっても良いでしょう。

それにさ、妙に男と女のプロトタイプが作られてて
男はこうなんだ、って押しつけられてる様な気がして
時々不愉快になる場面もあったし。
「男はこういうモンなんだ、それはもともとこういう風にできてるんだからしょうがないんだ」ってね。
だいたい男女間の違いなんてこんなに280ページも使って説明してくれなくても
うすうす分かってたことだし、それを実例をあげて説明してくれてるだけで、
個人的には「何をいまさら…」って感じの本でした。

異性との関係で悩んでる人にはお勧めです。
それ以外の人はどうしても暇でしょうがない時にでも読んでください。
別につまらない本ではないです。


24.Jun..'01