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日記: Text World | 脳髄の日記 | 第四の日記

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7/5/2009 (Sun.)

週刊朝日、7/10増大号、マイケル・ジャクソン死の真相の総力特集の109ページ、荒川先生の「新しい読書」(連載最終回 50)は『「1954」の読書』。タイトルどおり、「1Q84」の向うを張っている。

「1Q84」そのものにはなんのコメントもない。55年前の日本人は小説(「1Q84」)ではなく小説論と文学史にすいよせられたということを述べている。1954年は伊藤整の『文学入門」がまたたくまに10万部突破し、当時では大ベストセラーになったと書いてある。

この「文学入門」は伊藤整の「小説の方法」(河出書房、1948年;河出文庫、1951年;新潮文庫、1957年;第11刷、1968年を持っている)と続篇の「小説の認識」を合わせて、やさしく啓蒙書、入門書として書かれたものと瀬沼茂樹氏が「小説の方法」の解説に書いている。「小説の方法」自体も著者の後書きに河出文庫に入ってから6,7年の間に10万部売れたと書かれている。

この本の38ページにチボオデの小説の歴史に書かれている「ドン・キホーテ」に関連して記述があるのだが、フーコーの「言葉と物」の「第三章 表象すること 一 ドン・キホーテ」を思い出した。

「小説の方法」の「理論と実作との距離」の最後(41ページ)から引用しておこう。古い漢字は新しい漢字に置き換えている。

また彼は、小説は初めは騎士と女性の物語りという細い流れであったが、現在においては、文学のあらゆる流れを集めた海洋のような巨大な際限のないものになったと言っている。そして、そういうチボオデの小説の性格の色々な面の考察は、やっぱり生と密接に流動する海洋のようなものとしての小説の実体に向かって行っているのを知ることができる。そして、そういう意見が暗示している小説の次の段階として、批評や劇や詩やルポルタージュに分け持たれている文学の機能が、やがては小説という広いものに統合されて行くのではないか。そして、それはもはや「小説」とちいう範疇で考えられるものではなく、「文学」という別個なジャンルの発生を促しているのではないか、という空想も可能であると私には考えられるのである。

更新: 2009-07-05T10:02:39+09:00
7/4/2009 (Sat.)

最近買うCDの包装に様々な形態が出てくるのに、いろいろみんな工夫をしているなあと感心していたのだが、古いLPの復刻版CDを精密に縮小再生した紙ジャケットで出しているという話がウェークアップ!ぷらすで紹介されていた。

上記の例のように包装コストを下げたり、プラスチックの使用量を下げるために紙を使うという発想から、紙の良さを積極的に引き出した紙ジャケCDそのものの1例。

images/2009/07/poulenc_brilliant_classics_7980_P7040002s.JPGプーランク ピアノ・室内楽集4枚組み

4枚組みでも1枚1枚にジャケットが付いていて、曲目・演奏者などを見るにも大変便利だ。CDは紙ジャケットにそのまま収納されていて、気楽に取り扱える。プラスチックケースに複数のCDを収納した場合の扱いにくさの問題を解決している。外盤でジャケットやライナーノーツは翻訳されておらず、録音は1964-1983年と古いが、4枚組みで2,600円と安い。ジャケットに使われている絵はスーラの「アニエールの水浴」。



更新: 2009-07-04T23:42:09+09:00
7/1/2009 (Wed.)

今日、たまたま調べていたエコノミスト(毎日新聞社、2009.7.7)の海外出版事情に毎日新聞ニューヨーク支局からの記事が出ていた。J.D.カリフォルニアなる作者が書いた「ライ麦畑でつかまえて」の続編、60 Years Later: Coming Through the Ryeについて、サリンジャーが出版差し止めの訴訟を起こしたそうだ。

「ライ麦畑でつかまえて」(1951年)は累計5,000万部、現在でも年間25万部売れているのだそうだ。Wikipediaでは累計6,000万部、年間50万部売れているとなっている。いずれにしても、すごいもんだね。90才か。元旦生まれなんだ。おめでたい。


大昔にJ.D.サリンジャーの本を探して、「九つの物語」と「フラニーとゾーイー」ぐらいしか手に入らなくて、隠遁生活に入ったと何かで読んで残念に思った記憶がある。仕方がないねと。

更新: 2009-07-01T23:13:05+09:00

山々の頂まで低く垂れ込めた雲を見ながら帰宅。梅雨らしい日が三日続いた。水害が起きている。恵みの雨とばかりも言えないのが残念。水不足の四国まで前線が南下したのはよかったねえ。

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