2.肥料はなぜ必要か (3)

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肥料の種類

・肥料の分類

肥料といっても種類は非常に多く分類もさまざまです。主なものとして原料によって有機質肥料と無機質肥料と分ける方法、含まれる成分により単肥と複合肥に分ける方法、成分の効き方による速効性肥料と緩効性肥料、遅効性肥料に分ける方法などや、形状での分け方、使い方による分け方があります。 いずれの分類であっても、特徴や使い方を理解して使う事が必要であるということです。

     ・原料による分類  
                    ┣ 有機質肥料
                    ┗ 無機質肥料
     ・成分による分類
                単肥  ┳ チッ素質肥料
                     ┣ リン酸質肥料
                     ┗ カリ質肥料
                複合肥┳ 配合肥料
                     ┣ 化成肥料
                     ┣ 被覆複合
                     ┗ 液体複合肥料
     ・効き方による分類
                    ┣ 速効性肥料
                    ┣ 暖効性肥料
                    ┗ 遅効性肥料
     ・形状による分類
                    ┣ 固形肥料
                    ┣ 粒状肥料
                    ┣ 粉末肥料
                    ┗ 液体肥料
     ・使い方による分類
                元肥 ┳ 待ち肥
                    ┗ 肌肥
                追肥 ┳ お礼肥
                    ┣ 芽だし肥
                    ┗ 寒肥

農薬肥料

肥料であると共に農薬でもあるものを「農薬肥料」といいます。 肥料と農薬を混合して作られ散布が一度ですむ利点があり、肥料と農薬の相乗効果を狙いとしたものもあります。 また、石灰窒素のようにそれ自体が肥料であり農薬であるものもあります。

有機質肥料と無機質肥料

有機質肥料

 牛や豚、鳥などの糞と落ち葉や藁を混合して作られた堆肥や糞そのもの、動物の骨を粉砕した骨粉類、油を しぼった残りの動植物性油かす類、魚のしぼりかすや乾燥粉砕した魚肥類、石油から生成される有機系肥料などを一般に有機質肥料といいます。

無機質肥料

 肥料の化学組成が無機化合物から成り、チリ鉱石、リン鉱石、炭化カルシウム、石油、硫酸などを化学合成した化学肥料と貝殻、貝化石、石灰石などの天然物を粉砕加工した石灰質肥料などを一般に無機質肥料といいます。

有機質肥料と無機質肥料の利点と欠点

 有機質・無機質の天然物

   利点  ・表示された成分以外に微量要素など植物が必要としている成分を含んでいる物が多い。
        ・微生物などによって分解されてから吸収されるため、比較的長い期間効果が続く。
        ・一度に多く与え過ぎても肥料焼けなどが出にくい。

   欠点  ・与えてもすぐには肥料効果が現れない。
        ・油かすなどは分解の過程で発熱する事があり根に障害を与える事がある。
        ・表示された成分量の約70%位しか植物に吸収されない。
        ・異臭や悪臭がするものが多い。
        ・虫がわくことがある。

 無機質・有機質の化学合成物

   利点  ・汚れることや臭いのでることが少なく清潔に管理することができる。
        ・表示されている成分量のほぼすべてを植物が吸収できる。

   欠点  ・無機質肥料だけで連続して作物を栽培すると障害がでやすい。

無機質肥料は悪者?

無機質の肥料は植物に良くないとか土が荒れる(弱る)とかいわれますが、無機質肥料が悪いわけでは無いのです。 有機質肥料であっても無機質肥料であっても、例えばチッ素成分は最終的に「アンモニア態」や「硝酸態」という同じ無機物となって植物に吸収されます。 一般的に速効性のある無機質肥料を肥料効果のでるのが遅い有機質肥料と同じ感覚で使用すると植物に悪影響を与えることになります。 また、土が荒れるのは無機質肥料が原因ではなく土壌の使用過程で有機物が減少することが原因です。有機物か減少すると土は荒れ水はけが悪くなったり硬く締まったりします。 ですから、有機質の腐葉土や堆肥などを土にすき込み土壌を改良すること必要になります。 要は、特性や使い方を正しく理解していない事から起こる誤解であって無機質肥料は悪者ではないのです。

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