| 白と黒と光 |
朝マンションを出る時、管理人さんに「今日は富士山がとっても綺麗ね」と言われた。 はっとした。 「冬になるとうちから富士山が見えるの。綺麗なんだよ」って自慢してた。 でも見てなかった。 こんなにも余裕がなくなっていたのかなって驚いた。 自分の気持ちに正直になることって大切だけど、出来ないこともある。 それが他人にとってどう映るか。相手をどういう気持ちにさせるか。 それがわかれば楽かもね。 駆け引きをしながら生きていくのも大人の特権。 時間が解決するとか、環境が変えてくれるとか、 そんなことにさえ頼りたくなる自分の弱さにはっとした。 ナルシストでいたい。 自分が好きで仕方ない自分。 弱さを強さに変えられていた自分。 ひとりになりたくなった。 ストーンヘンジの真ん中で。 諦めていたことができる気がした。 電車の窓から見た富士山は、やっぱり綺麗だった。 |