+*+読書記でござる+*+
{良いA→B→C普通→D→E悪い}という
簡単な評価(もちろん独断と偏見…)をしておきます。
私は大抵の本は受け入れる体制で読みすすめるので、
低い評価はあまりないかな?と思っています。
B 2002.12.28
**赤川次郎『三毛猫ホームズの怪談』(角川文庫)1984**
------感想------
三毛猫ホームズシリーズの初期の作品の特徴(私が感じている)である
ちょっと複雑なんだけど、スピード感がある作品。
推理としては、かなり引き伸ばして、一気に解決するので、
長編にしては読み終わった後にあっけない感じが残った。
A+ 2002.12.10
**天童荒太『家族狩り』(新潮社)1995**
夏休みの宿題の絵。課題は『夏休みにしたこと』。
研司は、これから夏休みにしたいことを描くんだと張り切った……
描けば、きっとそれが叶うと信じて。
(p492)
自分を包む重い殻を、めちゃくちゃに破り、裂き、壊す勢いで、
手足を張った。いまわずかな自由でも得られるなら、自分が破れ、
引き裂け、壊れてもいいと思った。
(p540)
「……闇の底に引きずり込まれそうになるんだ……。
足をぐっと 引っ張られて、苦しくなって、下を見ると……
ふたりが私の足をつかんで まだ終われないって笑うんだ……
もっと駄目になっていくんだから、もっともっと
苦しめあうようになるんだから、まだ終われないのよって……」(中略)
「でも亜衣は上がってきただろ。海の底からあがってきたろ」(中略)
「大丈夫、お前は大丈夫だよ」
(p556−557)
------感想------
私は親からとても愛されて育ったと思う。
それは物質的な豊かさではなく、心から愛されたと思う。
きれいな服を着せてもらい、おいしい食事をした。
その中で、どれだけ苦労があったかということは
ごく最近知ったことかもしれない。
幼い頃は親をうっとうしく思ったり、
「いなくなればいい」と願ったこともあった。
ただ、頬が腫れるくらいたたかれて、
母が泣きながらひざに抱いてくれた記憶が
私の愛の原形であると信じている。
つれづれとっぷ