+*+読書記でござる+*+


{良いA→B→C普通→D→E悪い}という
簡単な評価(もちろん独断と偏見…)をしておきます。
私は大抵の本は受け入れる体制で読みすすめるので、
低い評価はあまりないかな?と思っています。





A++ 2002.10.5
**天童荒太『あふれた愛』(集英社)2000**

「自分の人生を生きたいって……
 自分の人生を、本当に生きたいと思って、
 もがいてるんじゃないか。」
                    (p189)

「誰にも利用されない形で……運とか他人とかにも、
 もてあそばれない形で、
 ここに、この世界にいることはできねえのかなぁって……。」
                    (p297)

「本当にわたしと彼とは、互いに必要な人間だと想い合い、
 結婚したのだということを認めることができました。(中略)
 それがとても大切なことだったように思えます。」
                    (p323)

「心身の健康や、願っていた夢や理想、またかけがえのない
 大切な人を失いながらも、なお人への思いやりを
 忘れない人がいます。
 決して簡単な道ではなく、長い時間が必要だったうえ、
 いまも完全には癒されていないのに……深く傷ついたがゆえに、
 人の痛みに寄り添おうと努めていらっしゃる方がいる……」
                    (p333謝辞より)

------感想------
自分を犠牲にしても愛せる人がいるだろうか。
想いが純粋であればあるほど、自分がつまらなく思えて、
愛することができなくなってしまうことはないだろうか。
自分に問いかけながら、平凡でも幸せに暮らしたい、
優しい人間でいたいと強く思った。


A++ 2002.10.1
**天童荒太『永遠の仔(上・下)』(幻冬舎)1999**

「ただ認め、受け入れるだけで、支えになるとわかった。
 そんな単純なことで、わたしの人生は、
 意味のあるものに変わっていった」
                    (下巻p282)

「つらさばかりを感じながらも、どうにか生きてこられたのは、
 いつか、ほめてもらえる日のあることを信じ、それに憧れ、
 求めていたためだとも思う。」
                    (下巻p443)

「生きていても、いいんだよ。お前は……生きていても、いいんだ。
 本当に、生きていても、いいんだよ。」
                    (下巻p490)

------感想------
罪や恥、隠し秘密を持つことで一生懸命生きてきた。
生きる意味がわからずに、理想を描きながらも罪悪感と闘った。
「自分のせいで…私が悪い」と思うことは誰しもある。
それが罪を重ねてしまうことも、知っている。
優しさゆえのことであろうか?
認められたい、生きている証を残したい、
それは、私が愛する人に。




つれづれとっぷ