ウクレレとの出会い
2002年夏、ウクレレを始めました。
衝動買い
この夏、唐突にウクレレを始めました。弦楽器はまず、ピアノの経験があります。4歳から10年ほど習っていました。ほかに、小学校1年のときの担任がバイオリン好きで、よく触らせてもらいました。今でも「ド」と「ソ」は覚えています。同じ4弦楽器ですから、原点といえばこれが原点かもしれません。我が家には母のお琴があります。天井に届きそうなくらい大きい楽器で、いつか習いたいと思っています。老後の楽しみでしょうか。十代の終わりにガットギターを買い、『禁じられた遊び』はマスターしましたが、次の課題曲『アルハンブラの想い出』でつまづきました。「F」が鬼門でした。弦楽器の経験はそれくらい。
きっかけは友人の家でウクレレという楽器を知ったこと、幸ちゃん(坂崎幸之助)のギター演奏を間近で見たこと、そしてNHK朝の連続テレビ小説『さくら』でした。
8月のある土曜日、友人宅に何人かで集まったときに、ウクレレを見せてもらいました。もちろん、ハワイアンを聴いたり、幸ちゃんがコンサートでギャグで使ったりと、ウクレレを見たことはあったはずなのですが、手にとってみて「へえ、これがウクレレかあ」と生まれて初めて楽器として認識しました。レパートリーをいくつか披露してもらって、音色も知りました。すぐに思い出したのが『雨にぬれても』。元職場(百貨店)で雨が降るとかかるきまりで、よく聴かされました。あの前奏、あれがウクレレだったんだ。ギターをなかなか再開できずにいたのは、ひとつにはあの大きさがあります。ギターケースを抱えてあちこち出歩くのは体力がいりそう。続きっこありません。ところが、ウクレレという楽器の小さいこと、軽いこと。これなら机の傍らに置き、勉強の合間にちょっとつま弾く、なんてこともできそうです。なんてお手軽な楽器なんでしょ。一緒に行った友人たちが遊びでいろいろな曲を弾いて楽しんでいるのを横目に、この日は聴いているに留めていましたが、内心、「ほしいなあ、弾きたいなあ」とうずうずしていました。
次の日曜日、機会があって幸ちゃんのラジオ番組ゲスト出演を間近で見ました。2カ月前に大宮ソニックシティのアルコンで握手してもらって以来の至近距離。コンサートでは「きゃ〜」とあっという間の出来事で何も覚えていませんが、この日は約1時間、パーソナリティとのトークや歌をじっくり聴かせていただきました。アコギを弾かせたら日本一、と評判の高い幸ちゃんのギターは本当にいい音で、前日ウクレレに心を揺るがされたばかりの私は自然と楽器や指先に視線が行きました。何か楽器ができるのっていいな。ギターはやっぱり大きいけれど、でもウクレレくらいの大きさなら……。
さらに次の月曜日。『さくら』には週替わりでアルファベット順に簡単な英単語を紹介するエンディングがついていて、毎週どんな単語になるかも楽しみのひとつなのですが、この日から申し合わせたように"Ukulele"。できすぎ! 友人のウクレレ、生・幸ちゃん、ウクレレなエンディング、と3拍子揃ってしまい――天命を感じました。これは神のお告げに違いない。買うしかないぞ、と。
その週の木曜日、塾講の空き時間に吉祥寺の楽器屋さんに遠征し、無事に1本目を獲得しました。右も左もわからないので、「初心者向けのお薦めをください」と店員さんにお願いし、すべてお任せしました。1万円以下の器財も出ていましたが、「すぐに音が我慢できなりますよ」と言われ、2万円台のにしました。「これならコア材だし、弾いているうちに音もよくなりますよ」と出された、FAMOUS
FS-5 というウクレレです。ケースは、持ち運びに便利なようにソフトにするつもりだったのを、店員さんに止められてハードにしました。結局、言われた通りにしてよかったようです。チューナーもお薦めに従い、3千円くらいのクロマチックを購入。とても使いやすいです……が、実はチューニングは耳ですませてしまうことが多いです。4弦はほとんどゆるまないですし、5度ずつ合わせるのに慣れているので。
練習開始
最初に弾いたのは牧伸二でした。「どうせ、あ〜やんなっちゃった、って歌うんでしょ」という親友ごんの言葉に、やっぱりこれがお約束なのかなと逆に思ったもので。本当は『タフワ・ハワイ』というハワイアンの名曲らしいですが、難しいコードは弾けないので、CGDGの簡易コードで一応弾けたことにしました(笑)。次は、いきなりアルフィーへ。みんなが知っている楽曲がいいと思って、『メリーアン』の耳コピを開始。前奏……わかんない。で、「夜露に」をEmで始めて、「濡れる〜」は多分Bmだと思うけど難しくて挫折しそうだったのでDで代用して(^^;)、CDと進め、サビの「Mary-Anne,
Mary-Anne, Mary-Anne, Won't you stay for me?」の部分はEm, A,
Em, A, CM7, Bm7, Emで、あとは適当に板を叩いてごまかしたりして、完成。これを購入3日目の土曜日に、夏イベ開場前の道端で友人に聴かせました。いい奴で、一緒に歌ってくれました。いわゆる、ストリートデビュー(笑)です。
ドレミ(単音)はすぐに覚えられました。持ち歌は『ドレミの歌』と『宇宙戦艦ヤマト』。『〜ヤマト』は友人が弾いていたのを真似したのですが、妙なペーソスがあって、ウクレレに合っていると思います。私の15フレット・ソプラノでも、ぎりぎり弾けます(いちばん上が15フレットです(笑))。
次に練習に選んだのは島谷ひとみがカバーで歌ってヒットしている『亜麻色の髪の乙女』。ちょうどアルフィーがゲスト出演したNHK『ポップジャム』に出て、アコギ1本+ウクレレ2本の特別編成で「フルウクレレヴァージョン」で歌ってくれたので、録画して繰り返しビデオを見ながら練習しました。コード進行はすぐに覚えましたが、音は思うようには出てくれません。先は長いようです。気長に頑張ろうと思いながら、今日も仕事の合間につま弾いています。