はじめの一歩


 
留学実現のための条件
(イギリスの大学院でMAを取得する場合)


1.学歴
2.英語力
3.資金


何を持っていくべきか

1.本・雑誌
2.ブリティッシュカウンシル
3.インターネット
4.経験者の話を聞く


 
                   
                           



1.学歴   同じ専攻分野で学士号を取得していること

 私は社会科学系の学科を卒業しました。学位も Bachelor of Social Science です。一方、社会人経験を経て、研究したくなったのは人文学。専門分野を転向するわけで、これでは学歴が足りません。そこで、日本の大学院でMAを取得してから留学をする計画を立てました。


2.英語力   TOEFL 250

 修士課程入学直後の2000年夏、初めてTOEFLを受けました。当時はまだペーパーテストでした。結果は悲惨で、550(現行CBTの213)。人文系MAコースの受験資格は600(現行250)のところが多いのですから、これでは門前払いです。早速、ねじり鉢巻きで勉強をはじめました。

 秋になってCBTが開始され、毎月受験できるようになりました。留学から戻ったばかりの友人が貸してくれた参考書や練習キットを繰り返し勉強しました。スコアは230で停滞し、なかなか上がりませんでした。3度続けて同じスコアで、もう止めようと思ったこともあります。2001年の晩秋にようやく250を突破できたときは嬉しかったです。

 本当はIELTS(アイエルツ)のスコアを上げることを考えたほうが正しい留学準備なのでしょうが、私は受けたことがありません。電話1本で予約できる簡便なTOEFLと違って、3ヵ月に1度しか受験できず、費用も高めだからです。それに、どこの大学もTOEFLのスコアでOKでした。


3.資金   15,000ポンド

 イギリスの大学院は1年間でMAの取得が可能です。外国人留学生の学費はだいたい7,500ポンド、生活費が6,500〜7,500ポンド。(ただし、ロンドンなどの大都市では8,000ポンド。)合計で約15,000ポンドの資金が必要になります。大学院の出願には財政能力証明書、つまり銀行の残高証明があるほうが有利だと思います。

 1998年末に10余年つとめた会社を辞めたときは、勉強に専念しても3年は不労でも食べていける計算でした。実家でのパラサイト生活を前提としてです。科目等履修生としてゼミに通いながら必死で勉強して、2000年春に修士に入学しました。アルバイトをする余裕はありません。日々、貯金が減っていくのを黙って見ていました。

 入学後、この状態では留学資金を用意できそうにないと気づき、育英会に応募しました。2年間の修士課程のあいだ、毎月振り込まれる奨学金にはほとんど手をつけず、塾講師と翻訳の仕事で生活費をまかないました。修了するまでに、なんとか格好のつく残高になりました。現在もアルバイト生活ですが、多くの奨学生同様、月12,000円ずつ無理のない返済をしています。

 2002年の秋に留学するつもりで準備を進めていましたが、2003年度のロータリー財団国際奨学金がいただけることになり、留学を1年延ばしました。この奨学金は2万5千ドルを上限に、渡航費、授業料、寮生活費などを援助してくれます。また、留学先でも国際親善を目標にいろいろな交流の機会があります。宝くじに当たったようなもので、本当にラッキーでした。


1.本・雑誌

 アルクのムック本「留学事典シリーズ」が役に立ちます。2年後に留学するぞと決心したとき『留学事典2001度版』を、その後、出願時に『イギリス留学事典2003年度版』を買い求め、熟読しました。


2.ブリティッシュカウンシル

 飯田橋にあるブリティッシュカウンシルには、翻訳の勉強をはじめた頃によく通いました。当時はイギリス関係の資料が閲覧できたので、服装や軍事などなにか調べ物があると行ったり、イベントに参加したりしました。最近はリニューアルされて、業務内容が留学関連に特化されたようです。カウンタで相談したり、備え付けのパソコンで各大学紹介のビデオが見られたりします。

 ブリカン主催の英国留学フェアには毎年参加しています。2000年は新宿エルタワー、2001年はお台場、2002年は東京国際フォーラムと、旬な場所で開催されています。ここでは新しい入学案内(Prospectus)をもらってくるのが一番の仕事。通常はメールで申し込み、各大学からエアメールで送られてくる入学案内や願書が、手渡しで受け取れます。担当者と話してみるのも大事です。大学の雰囲気がなんとなくわかります。

 ブリカンで一度アンケートに答えると、メーリングリストに登録されて、留学説明会があるたびに知らせてくれます。予約すれば、大学の担当者と10分ほど話をすることができます。


3.インターネット

 Prospectusの内容をサイトで紹介している大学が多いですね。願書をダウンロードできたり、なかにはインターネットで出願できる大学もあります。

 個人サイトの「留学体験記」は、暇をみては検索して、片っ端から拝見させていただきました。いろいろな意見の人がいますから、2〜3のサイトに偏らず、たくさんのサイトを見て回るのがよいと思います。


4.経験者の話を聞く

 周りに留学経験者がたくさんいるので、その意味では恵まれていると思います。院では常に誰かが留学しています。何人もの先輩に話を聞いてまわりました。また、留学中の友人や先輩にもメールで質問しました。周囲の応援はたいへん心強いものです。



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素材協力  泉獺さん