英国だより

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◆12月31日(金)

   近所のミツカン本社。見づらいが、ビルには大きく会社のマークが掲げられている。ロンドンで《味ぽん》を買ったとき、おお、Mhの地元だ、と感動したものだった。剛くんを早くからCMに起用してくれた会社だ、贔屓(ひいき)に決まっている。その節はお世話になりました、味ぽんさん。

 いつもと違うアナウンスを期待したのに、ラジオ体操は大晦日の今日も「これで金曜日のラジオ体操を終ります」だった。がっかり。散歩から帰ってくると和風の朝ごはんができていた。すっかり上げ膳、据え膳。すみません。雪がちらついてきたので、どこにも出かけず、なぜかこの家には『冬のソナタ』のDVDが揃っていて、ほかの番組と重なるため年末の再放送録画を諦めたこともあって、これ幸いと見せてもらう。Mhもしぶしぶ付き合って、1話から4話まで。上等だ。まだ韓流ドラマにハマるほどではないが、みんなが言っている「昔を懐かしむ」感覚は理解できた。異母兄弟とか、『眠れる森』を最後に最近では見なくなったプロットがベタで入っていて、「赤いシリーズ」を見ているような感じだった。見始めたからには最後まで見たいが……ビデオ屋さんで借りられるのかな?

 『紅白』を見た。SMAPもいないし、去年ほど面白くはなかったが、やっぱり紅白は紅白で労力がかけられた番組。aiko と平井堅がよかった。


◆12月30日(木)

 素晴らしいお天気。遅ればせながら、おざなりな大掃除をする。朝食から東儀秀樹の雅楽などかけ、心も新年を迎える支度ができた。

 帰省。新幹線のなかで、ガルシア=マルケス『百年の孤独』を読み始める。ずっと読みたいのに読めずにいた本。コロンビアの19世紀から20世紀にかけてのある家族の年代記で、アルカディオ、アウレリャノ、など同じ名前が何度も出てきて、誰が誰だかすぐにわからなくなる。冒頭に掲げられた家系図を何度見直したことだろうか。全体430ページのうち、4分の1を読み終えた時点では、なぜこれほどまで多くの人々から「傑作中の傑作」と評価されているのか、まだわかるところまでいっていない。

朝: ロールパン(いちごジャム)、小松菜としめじの炒め物、生野菜(サニーレタス、きゅうり、赤ピーマン)、チーズオムレツ、ヨーグルト、りんご
おやつ: カステラ 


◆12月29日(水)

   朝起きると降っていた雨がいつしか雪に変わった。わーい、初雪だ。どうりで寒いはず、ぶるぶる。

 雪のなかを生協さんが年内最後の宅配にやってきた。坂が滑って危ないので、下に車を停めて台車で運んでくださったのだそう。申し訳ない……ビール2ダースも頼んじゃって。

   出版社から、ちょっと変わった献本。Mhが数年前にグループで訳した本の一部が来年度の小学校の道徳のサブテキストに使われることになった。おお、巻頭だ。すごいじゃん。さらに、同じ本の別の箇所が再来年の高校の家庭科の教科書に取り上げられる話も浮上。おめでとう、よかったね。刊行した頃はぜんぜん売れなかったそうだが、某木村くんが「これ、いいぞ」と雑誌で発言した途端にベストセラーになり、未だに印税が振り込まれているらしい(数千円だけど)。実家にあるぞ、訳者サイン入りで。

 今日こそ大掃除のはずだったが、この雪では……見る見る積もっていく。無理せず、掃除は年明けにして、今日は温かく過ごすことにした。26日(日)の『新選組! 総集編』が結構よかったので、お皿に入れて留学中の友人に送ることにする(本当はSMAPドラマを送るつもりだったのだが……もう消しちゃった)。差し戻された年賀状の住所を改めたり(2年ぶりなので、転居した家もたくさんある)、イギリスの大学に修了証書授与関係の書類を送るなど、様々な郵便物を抱えて郵便局へ。Mhもついてくるというので、降りしきる雪を眺めながらの散歩になった。

   帰ってきて、昼間から雪見酒。地元の名前が入った日本酒が、結構おいしくて、こりゃよかったですな。お正月のお持たせにしよう。まったりと読書。『ダ・ヴィンチ・コード』下巻、読了。ラスト4分の1くらいの舞台がイギリスで、歩いたところもあり楽しかったが、結末は少々物足りなかった。でもまあ、ご一読を薦める。

 夕方、Mhが所属する会の機関誌が届いた。日本人作家の講演内容を英語でまとめるレポートの依頼を受けたのが、ちょうど夏にイギリスに遊びに来ていたときで、とても光栄に感じて張り切っていたのを覚えている。ようやく活字になったわけだ。これまた巻頭じゃん、おめでとう。英語で記事を書くなんて、すごいな。

 カウンタが89,000に。来年もどうぞお見捨てなく。

朝: おろしもち、あんころもち
おやつ: ロールパン(生協)
昼: 長崎ちゃんぽん(エビ、イカ、あさり、えのき、人参、玉葱、小松菜、たけのこ)
おやつ: カステラ
夜: さばの味噌煮、松前漬、一夜漬(かぶ)、きんぴらごぼう、納豆、ポテトサラダ、味噌汁(さつまいも)


◆12月28日(火)

   「にくもち」と言って、29日に餅をついてはいけないのは知っていたが、正月飾りも29日より前に完了しなければいけないそうだ。そういうわけで、クリスマス気分は一掃。重い腰をあげて、注連(しめ)飾りと鏡餅を出す。紙の三宝を組み立てて載せたお餅は、300g。かわいいが、結構りっぱに見える。乾いた稲穂の香りがいい注連飾りは、うちの玄関(1階)とMhの仕事場の玄関(2階)と居間の神様の前に飾った。神宮でいただいてきた小さな神棚をそのままタンスの上に奉(まつ)ってときどき「二拝二拍手一拝」などやっているが、いつかちゃんと榊(さかき)なども飾りたいものだ。

 今日は大掃除をするはずが、バイオリズムの関係で動き回れず、観念して炬燵(こたつ)でのんびりした。『ダ・ヴィンチ・コード』、上巻を読了。俄然、面白くなってきたぞ。アカデミズム関係の男女が探偵さんになって故人の謎解きをする、という構図は Possession に似ている。

 夕方、Mh親友からお誘いがあって飲みに行く、というので、さらにぐうたら奥さんに。この日のために買ってあったフランクフルトを香ばしく焼いて、『徳川綱吉〜イヌと呼ばれた男』を鑑賞しながら、ビール。ドラマは主演の剛くんといい、堤真一の大石蔵之助といい、かなり好感がもてた。悪(わる)に徹してる西村雅彦がよかったりして。この線、けっこういけるかも。

おめざ: カステラ(福砂屋)、ヨーグルト、くるみパン、オレンジ
朝: かけそば(ほうれん草)
昼: たこ焼き、ゼリー(たらみ)
おやつ: 生チョコ(ロイズ)、ホワイトチョコ(六花亭)
夜: フランクフルトソーセージ


◆12月27日(月)

 夕べはお疲れのため、ラジオ体操をおサボり。

 『ダ・ヴィンチ・コード』は100ページを過ぎて、ようやく表紙絵の「モナ・リザ」が登場。PHI(黄金比)の話が面白い。この前よんだ『博士の愛した数式』に続いて、数字の話題が続く。すでに映画化も決まっていて、アメリカでは2006年5月公開予定だそうだ。もはや、ラングドンはトム・ハンクスにしか思えず。ラングドンの一挙手一投足にトム・ハンクスの顔を思い浮かべている。

 朝、スマトラ島(インドネシア)のM9.0の地震ニュースに驚かされ、津波がどこまで来るかを心配して、居間に世界地図が必要だということになった。そういうわけで、Mhがよいこらと仕事場から運んできたのが、昔なつかしい地球儀とアトラス世界地図。欲しかったのは壁に貼るポスターのような地図だったのだが、まあ用は足せる。各国合わせて1万人を超える犠牲者ということで、今年も終わりになってさらに「災」が増えてしまった。

 一日中、近所の大学でバイト。

朝: トースト(ラ・フランスのジャム)、くるみ&レーズンパン、目玉焼き、温野菜(じゃが芋、人参、ほうれん草、えのき茸)、生野菜(レタス、胡瓜、トマト)、ヨーグルト、りんご
昼: ちらし弁当(セブンイレブン)
夜: エビフライ、野菜(赤ピーマン、サニーレタス、レモン)、ポテトサラダ(人参、胡瓜、玉葱)、大学芋、イカ塩辛、ご飯、スープ(ほたて、コーン)、ネーブル


◆12月26日(日)

   

 早起きしてパソコン画面に向かい、無事 Song of X'smap をダウンロード。先週、CX『彼と彼女と彼女の生きる道』を再放送していたので、留学中に送ってもらったのにどうしても見られなかった第3&4話を録画して、初めて見た。剛パパとの朝練の成果で、りんちゃんが初めて逆上がりができるシーン。感動した。剛くんたら、なんて素敵な顔で泣くんだろう。

 夕べ録画したSMAP5人のドラマを朝食の席で見始め……30分で耐え切れずギブアップ。うーん、最近のドラマってああなのか。乗れないぞ。

 留学も結婚式も終ったし、さて、次の段階だ。いつまでも学生でいるわけにもいかず、これから何年かかけて職探しをしなければならない。第2の就職活動である。新卒のときと違って、一時(いちどき)によーいどん、で獲得競争するのではない。年齢の点でも厳しいので、チャンスが来るときまでに、それなりの準備をしていることが大事だ。必要なのは、論文の数と教歴を増やすこと。

 先日、パートの面接に行くのに久しぶりに履歴書を書いて、愕然とした。「特技・資格」の欄のスカスカなこと、あまりにお粗末である。これではダメだな、と思った。これからは「英語屋」の看板を掲げて生きていくのだから、その実力が証明できるものがないと。で、英語の資格なら大先輩のMhに相談して、とりあえずTOEICから始めてみるのがいいのではないか、ということになった。押入れの奥から Barron's How to Prepare for the TOEIC Test の分厚い本がどーんと取り出されたので、手っ取り早くそれで勉強することにした。まずどんなテストなのかイントロダクションに目を通す。その後、試しにモデルテストをひとつやってみた。――10個も間違えた。先は長い。ところで試験日はいつだろう。へえ、申込はずいぶん早くに締め切られるんだな。新春はいろいろ予定があり、受けられるのは早くて5月だ。テキストには「勉強は1日10分くらいに」とあるので、ちょうどいいかもしれない。とにかく、やってみよう。

 「クリスマスには『ザ・ホワイト・ハウス』の《ノエル》を見よう」とずっと言っていたのを、ようやく1つ。お昼前、炬燵(こたつ)の上にパソコンを置いて第1シリーズのクリスマスの回を見た。聖歌隊のコーラスに乗って、トビーとランディンハムさんが元軍人で浮浪者の軍隊式の葬儀に行くエピソードだ。むう、やっぱりいいねえ。すっかり心が洗われた気分。ノエル回は第2〜4シリーズもDVDで持っているので、残りも見たいがはたして。ノエル回だけ串刺しで、なんて見方も、ちょっといいじゃない?

 午後から新宿へ。伊勢丹で内祝の残りなどギフト数件。今夜のお土産に、もうすっかりお馴染みになったアンリ・シャルパンティエ「ピレネー」を数個用意。西口へ。

 NSビル「ROSE & CROWN」。Mhの翻訳仲間がお祝いの会を開いてくれた。7人。留学先のイギリスに因んでお店を選んでくださったそうで、Victorian Pub というだけあって、調度品などヴィクトリア朝っぽかった。当時は葉巻やパイプで煙もくもくだったろうが、現代のパブはそんなことはなくて、とても居心地がよかった。イギリス料理と聞いてちょっと構えて行ったのだが、日本でイギリス料理を出してもやっていけるわけがない。ちゃんと日本ふうにおいしくできていた。メンバーの一人は数年前にイギリスの同じ大学に留学したそうで、ローカルな話もした。みなさん、Mhとは10年以上前からのつきあいで、温かい人たちに囲まれて、楽しい夜になった。

朝: トースト(ブルーベリーのジャム)、スクランブルエッグ、ヨーグルト、温野菜(じゃが芋、人参)、パイナップル
昼: みそ煮込みうどん
夜: かつおのカルパッチョ、ソーセージ&ザワークラウト、ピザ、チップス、チキン煮、ペペロンチーニ、ケーキ


◆12月25日(土)

 夕べはちょっと飲みすぎた感のある朝、ラジオ体操がつらい。今はうっぷっぷな状態だが、カヴェルネ・シラーズ、なかなかいいワインだった。残り7センチ、我が家としてはかなり羽目をはずした夜だった。

 午前中は夕べ録画したNHK-BS『イチロー4年間の軌跡』(約2時間)を見ながら、まったりと片づけ物などし、お昼頃に昨日もらったばかりのグレーのカットソーに着替え、マーケットプレイスに出せなかった本6冊を提げて、ぶらぶらと「ブックスいとう」まで散歩。真っ青な空、静かで、もうお正月が来たみたいだ。本は半分だけ売れて、50円なり。そのまま近くのCoco'sで昼食。『ダ・ヴィンチ・コード』の続きを20分ほど読む。レオナルド・ダ・ヴィンチの《ウィルトウィルス(Vitruvius)的人体図》、去年の秋にフロイトが書いたダ・ヴィンチの伝記を読んだとき、ちらっと勉強したなあ。

 夜、お腹が空かなくて困った。軽く食べておしまいにする。食後にMh恩師から送られたクリスマスのカセットをかけて、歌詞カードを見ながら二人で歌い始めたがジョンの『ハッピークリスマス』に行く前に眠ってしまった。Mhはすっかり心得たもので、炬燵(こたつ)でうたた寝を始めた途端に布団に強制送還されてしまう。いつもすみません。

朝: ヨーグルト、クリスマスケーキ
昼: 土曜定食(豚のみそ焼き、チキンフライ、サラダ、マカロニ、ご飯、スープ)
おやつ: パイナップル
夜: きんぴらごぼう、しめさば(大根たくさん)、トマト、ご飯、味噌汁(ほうれん草)


◆12月24日(金)

   2種類以上のアルコール許容量がない我が家。入籍、誕生日、とシャンパンが続いたので、クリスマスはワインにした。お祝いにいただいた、この立派なワイングラスを使ってみたかったのだ。赤ワインを注いで転がしてみると、香りが立つこと、すばらしい。

 朝いちばんで目星をつけたおいた隣駅の婦人科へ。とてもいい先生で、看護婦さんたちも感じがよかった。内診のついでに子宮ガン検診も受ける。市に申し込めば無料で受けられるのだが、今回は急いでいるので仕方ない。要観察なだけで、特に今すぐどうこうするということはなくて済んだ。よかった。

 昨日、今日とお祝いの宅急便が続く。ありがたいことだ。今日は記念館から結婚式の写真とビデオも届いた。クリスマスイヴになんて粋な計らい。今夜見るDVDはこれに決定だ。集合写真、白無垢・色打掛・ドレスのそれぞれの六ツ切り写真をじっと眺める。やっぱりプロは上手だな。

 病院の前の郵便局でクリスマスカード数通を出し、午後は、最後の年賀状書き。よーし、これでひと通り、グリーティングカード作業は終ったぞ。妙な達成感を感じつつポストから戻り、急いでクリスマスディナーの支度を始める。午後6時ビデオ上映開始の予定で、時計とにらめっこで舌平目を焼くタイミングを計ったりしていたが……案の定、佳境で電話のベルが鳴る。10分押しでスタート、おまけにピザがウェルダン。ああ。

 披露宴のビデオは90分のはずが2時間強もあって、とても嬉しかった。ときにゲラゲラと笑い……興に乗ってワインを飲みすぎてしまう。あー、面白かった。うちに遊びに来てくれた人にはもれなく見せてあげよう。

 スマップソングをDLするのを忘れた。そんなことじゃないかと思った――指定DL時間がイヴの午後6〜8時なんて無理じゃん、と。

朝: トースト(いちごジャム)、チーズオムレツ、ほうれん草としめじの油炒め、温野菜(じゃが芋、人参)、ヨーグルト
昼: 炊き込みご飯、赤かぶ漬、味噌汁(ごぼう)
夜: 舌平目のムニエル(ガーリックバターソース)、ピザ(マルゲリータ)、かに爪(生食・ポン酢)、スモークトサーモンのサラダ(レタス、赤ピーマン、きゅうり)、フルーツ(パイナップル、オレンジ、グレープフルーツ)、クリスマスケーキ


◆12月23日(木・祝)

   近所に皿立てが見つからず、結構てこずってしまった。ようやく古い金物屋さんで埃(ほこり)をかぶっているのを見つけ、2つ購入。お祝いにいただいたロイヤルコペンのプレートと、不二家のクリスマスケーキ予約でもらった今年のプレート。イギリスでもらった大きなサンタのソックスやアドベントカレンダーなども飾り、我が家にはツリーはないものの、なかなかクリスマスらしくなってきた。

 SMAPのクリスマスソング、もう無理かな〜とサイトを覗いてみたら、まだ予約できた。明日、届くのが楽しみだ。もちろん、土曜日の5人のドラマも録画するつもりである。SMAPのいない紅白なんて……と嘆いていたので、SPドラマの制作は何よりの朗報だった。

 本を読もう、もっと本を読もう、もっともっと本を読もう(長田弘)――『金八先生』に感化されたわけではないが、最近の我が家の合言葉である。「1日3時間の読書」が目標だが、二人とも達成したためしがない。昨日から今年のベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』を読み始めた……が、初日はたったの8ページ。ほかに読みかけなのは、大石学『新選組』と斉藤兆史&野崎歓『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』。

 午前中は年賀状書きに徹し、一応山場は越えた。並行してカード書き。まったく、明日はもうクリスマスだというのに。午後、本を持って駅前まで買物に。年賀状追加分(郵便局の職員さんは休日出勤で大変だ)、コーヒー豆、マロングラッセ、ホワイトボード用赤マジ、それに無印良品でデジタル式の《はかり》を買って、「Viora」というお気に入り喫茶で小一時間読書。バッハがかかっていて、雰囲気もいいのに、とうとう他の客はこなかった。今年はラッキーだったので最後の運試しとばかし生まれて初めての宝くじを買いに行けば、「年末ジャンボ」は17日で販売終了したそうな。ぜんぜん「年末」じゃないじゃないか。

朝: 炊き込みご飯、油揚げとかぶの葉の炒め物、目玉焼、トマト、一夜漬、味噌汁(かぶ)、ヨーグルト、オレンジ
おやつ: 生チョコ(ロイズ)
昼: ラーメン(中華三昧・塩、もやし、小松菜、しめじ、長ネギ)
夜: イカの塩辛(わさび)、納豆、釜揚げしらす&大根おろし、ご飯、おすまし(あさり)
夜食: マロングラッセ(メリー)


◆12月22日(水)

   共同生活をするのだから、スケジュールの調整も大事だ。カレンダーに印をつけるのと、ホワイトボードに書き込むのはどちらがいいだろう?――ここ2ヶ月ほど折に触れて話し合い、ホワイトボードを導入することに。下1/2が1ヶ月分のカレンダー(白紙)になっている。Mhがちょうどいい台を持ってきた。壊れた椅子。小学生の頃から使っていて、上京するときも持ってきたものだそうだ。うん、なかなかいいね。

 一昨日、下腹部が痛んで大変だったという話を電話でしたら、夜遅くに父が保険証を車で届けてくれた。不精なもので、まだ書き換えていないのだ。1年も外国に行っていたのだし、先月の人間ドックのときもタイミング悪く検査ができなかったから、一度ちゃんと診てもらおうと婦人科を探すことにした。近所でいちばん信頼のおけそうな総合病院の予約センターに電話をかけると、年内どろこか1ヶ月以上先、ただし紹介状があれば順番を早くできるので、まず近隣の医院にかかって書いてもらったらどうかという。で、いくつか候補をチェック。リストの1番のところは傍目には良さそうに思えたが、ネットで調べてみると人気がありすぎて混んでいる上、診療時間が極端に短く、事務員も横柄で嫌な思いをしている人が多いことがわかった。で、2番めのところにトライ。ホームページには午後も診療と書かれていたが、念のため電話してみると、午前11時半までだった。――そういうわけで、病院行きは明後日に持ち越し。さて、次はうまくいくのだろうか。

 炬燵(こたつ)で細々とした片づけ物。冬のエッセイに向けて調べ物をし、図書館の検索サイトで必要そうな本をチェック。午後4時をすぎてから、慌てて大学に向かう。自転車で15分の距離は、本当にありがたい。時間があれば館内で読んで使えそうなところを書き抜きたいところだが、年内は今日と明後日に短縮時間で開館するだけなので、仕方がない。ハードカバー14冊を借り、ふうふう言いながら帰宅。

 夕食後、近隣のクリスマス電飾を眺めながら、小一時間散歩した。この辺り一帯では、うちの近所はかなりのハイレベルであることがわかった。キャスケードがきれいだった。イルミネーションといえば、今年は青い電飾が目立つ。先日、横浜に行ったときに、あれはLED(発光ダイオード)というのだと教わった。そういえば200億円の訴訟がどうとか……と言うと、Mhは待ってましたとばかり押入れの奥から3冊も4冊も中村修二さんの本を取り出してきて、目を輝かせて説明するのだった。知らなかった、実は中村修二オタクだったのだ。簡単にいえば、それまで無理だと言われていた青色の発光ダイオードを社長の命に背いて研究、開発に成功し、青色ができたことで既存の2色と組み合わせて3色で白の発光ダイオードを可能にしたのだと。それで四国のその会社は大もうけしたのだが、実際に作った中村さんには何の報酬も与えられなかったとのこと。以来、我が家では駅で電光掲示板を見れば中村修二さんのお蔭だと言い、街で青や白のイルミネーションを見ても中村修二さんのお蔭だと……訴訟、裁判費用も相当かかっていることだろうに、いくらかもらえるといいね。

 凍えそうになって帰ってきて、オーブンでクレームブリュレ。2個焼いたのに、1個を運ぶ途中でひっくり返してしまった。ああ。

朝: トースト(ラ・フランスのジャム)、一夜漬(かぶ・人参・大根の皮と葉)、ヨーグルト、グレープフルーツ(ルビー)
おやつ: チョコレート(メリー)
昼: みそ煮込みうどん(長ネギ、椎茸、ほうれん草、油揚げ)、みかん、シューアイス
夜: 鯵フライ、いかげそ揚げ、焼き銀杏、酢の物(ゴーヤ、わかめ)、ほたて炊き込みご飯、味噌汁(とうふ)
夜食: クレームブリュレ、ココア。 


◆12月21日(火)

   居間で炬燵(こたつ)に入ってぬくぬくと事務的な片づけ物をするとき、このところBGMはグールドのバッハをかけている。いちばん好きなゴルトベルクはもちろん、イタリア協奏曲、フーガの技法、インヴェンションとシンフォニア、……。二人ともグールドのバッハが好きで、合わせて17枚も持っている。初期の頃と晩年では演奏がかなり違うので、そんな聴き比べも楽しい。目下のお気に入りは《チェンバロ協奏曲》の3番と5番。

 マーケットプレイスで注文してくれた顧客からお礼状が届いた。Mhはすでに2通受け取っているというが、こっちは初めてで感激した。「わたしにとって大事な本になりそうです」 望んでいる人のところに直接行き渡る、なかなかよいシステムだと改めて思った。先月10冊、今月7冊を発送して、現在☆の評価をしてくれた人は8人。ありがたいことだ。そろそろ新しく登録しないとな……残る人生半分で本当に読了したい本、何度もくり返し読みたい本だけをひとつの本棚に収めるのが理想だ。

 弟から10通のメールに分けてデジタル写真が届いた。snail mail で友人からもアナログ写真。結婚式の写真が着々とたまっている。うまい整理方法はないものか。

 クリスマスまであと3日。例年とは別の意味で楽しみにしている。なにしろMhなんて10日も前からわくわくしているのだ。こっちはこの20年、アルフィーの武道館に通っていたもので、「正統派・イヴの過ごし方」を知らないという負い目がある。そこで先日パーティでお会いした折、先輩ご夫妻に今年の計画を訊いてみた。曰く、「ワインは○○を、シャンパーニュは○○を注文、オードヴルは鴨を取り寄せ済み、二人で見るDVDは★★……」とすでに準備万端のご様子。「初めて二人で過ごすクリスマスは想い出深いもの、大いに楽しむべき」とのアドバイスもいただき、なるほど、そうか、とプランを立てた。生協でピザと蟹爪とスモークトサーモンと舌平目を頼み、ワインはカヴェルネ&シラーズをお薦めの酒屋さんで、ケーキは不二家に注文した。そしてDVDについては……『スモーク』を見るはずが、いくら家捜ししても見つからず、このままでは『バック・トゥー・ザ・ヒューチャー』になりそうな気配。むむう、もう少しロマンチックな映画はないものか。

 冬至。ゆず湯に入った。ぽっかぽか。来年もいい年でありますように。

朝: トースト(ブルーベリージャム)、野菜炒め(玉葱、もやし)、目玉焼、じゃが芋のチーズ焼、ヨーグルト
昼: ねぎとろ丼、芋けんぴ
夜: ポトフ(玉葱、人参、かぶ、じゃが芋)、メカジキのムニエル(タルタルソース)、ゴーヤチャンプルー(卵、豆腐)、ご飯


◆12月20日(月)

   変だなあ――どうも季節感が狂ってしまっている。椿とか水仙って年明けから春先に咲くはず……それとも、イギリスに行っているあいだに日本の季節を忘れてしまったのだろうか。

 一日、学会事務のバイト。帰りに寄ったオリンピック(スーパー)で重い荷物を持って回ったのがいけなかったのか、貧血のため倒れる。少し休んで何とか帰宅。食事の支度をしようとするが、下腹が痛くて動けない。あっさり諦め、そのまま休むことにする。ストーブをがんがんにかけた上、Mhが《あんか》を3つも持ってきてくれた……ので、足の裏とお腹と背中に当てて寝た。そのため朝にはすっかり干からびてしまったが、お蔭さまで痛みは治まった模様。

おめざ: チョコレート(メリー)
朝: トースト(いちごジャム)、ほうれん草のおひたし、大根おろし、かぼちゃのスープ、ヨーグルト
昼: オムハヤシ(学食)
夜: 芋けんぴ


◆12月19日(日)

   祝電でいただいた文箱、きれいなので飾りたいけど、どう利用しよう?――「名案を思いついた」とMhが蓋を開けると、MD12枚がきれいに収まっていた。なるほどねえ。

 「朝日を見に行こうよ」と誘われて、徒歩15分の都立公園まで。携帯ラジオ持参で、ちゃんと体操もする。今日の東京の日の出は6時46分、ビルや木々の間から燃えるような朝日が顔を見せたのは7時ごろだった。寒い。毎週日曜日だけ読んでいる駅売りの毎日新聞と朝食用の食パンを買って帰る。

 夜、ロータリークラブのクリスマスパーティに二人で出席。Mhはイギリスのロータリークラブの例会でも同伴したことがある。アルパという楽器の演奏を初めて聴いた。

おめざ: チョコレート(六花亭)
朝: なんだっけ。
昼: ラーメン(中華三昧・味噌)
夜: おいしい中華料理


◆12月18日(土)

 大安。大家さんが朝いちでお祝いの品を届けに来てくれた。ロイヤルコペンのイヤープレート。昔から憧れていたので、ついに自分のものになったなあ、としみじみ眺める。さて、これから毎年集めていくのだろうか? 今年の事始(ことはじめ)は他にも不二家のペコちゃんのクリスマスプレートもあるぞ。酉の市に行かなくてよかった……熊手を始めるのは、またいずれ。

 高見沢俊彦『あきらめない夢は終らない』(幻冬社)、読了。10月に出たのに読むのが今頃になってしまった。いい本だ。現役ファンだった20年、コンサートやラジオでずっと聞いてきた「たかみぃ節」を、そのまんま活字にした本で、きっと誰かがまとめたのだろうけれども、綴られた言葉は本当に高見沢さんのものだと思った。目新しい情報がひとつ、ふたつ。神戸の震災の後、その地区のファンに励ましの葉書を送っていたとは知らなかった。それから、タイトルは『風を追いかけて』という歌の歌詞から取られたものだが、「あきらめない、夢は終らない」ではなく、「あきらめない夢は、終らない」なのだと初めて知った。ずっと前者のつもりで歌ってきたから、ちょっと変な感じ。

 この週末の最優先課題は「年賀状」。去年はイギリスにいて出さなかったので2年ぶりの近況報告になるし、それに時節柄、「転居通知」と「結婚しました通知」も兼ねている。こんなときに遅れるのはよろしくない。早めに準備して「15日の受付開始と同時に投函しよう」と話していたのに、すでに18日なのである。写真入りの連名で出すことは、お互いに了承していた。自分の顔を載せた年賀状を人さまにお送りするなんて、きっと一生に一度のことだ。さて、まずはその写真である。プロのカメラマンさんは頼まなかったので、親族友人が撮ってくれたスナップだけが頼り。デジタル時代のお蔭で早くも写真は大量に集まり、紋服にしようかドレスにしようか、オケージョンやトーンは、と検討に検討を重ねた結果、Mh弟が撮ってくれたアナログの写真に決定(ちなみに、次点はごんのだった)。

 写真をスキャナーで取り込み、今ではもう立ち上げる機会も稀になったVAIOくんで文面を作成。ようやく印刷を開始し、そのあいだも電機屋さんに用紙やインクを買いに走ったりした。遅めの昼食を済ませ、近所の都立公園まで散歩して、久々のフリスビー。風もなく、心地よく飛ばせて、いい運動になった。

 夜、引き続き年賀状の宛名印刷をしながら、楽しみにしていた『めぐりあう時間たち』を録画していると途中で止まってしまった。また容量オーバーだ。まいったな。SPモードでも70時間も録画できるのに、すぐに一杯になってしまう。それももっともな話で、ドラマを見る時間は独身時代と比べると激減している。以前と同じ感覚で録画していると大変なことになるのだ。反省して、いろいろ整理。『新選組!』を最後までDVDに焼いて、ついでに『スマステ』ももう一度見る。26日の総集編も楽しみだ。

朝: トースト(ラ・フランスのジャム)、目玉焼き、温野菜(じゃが芋、人参、ほうれん草)、一夜漬(白菜)、ヨーグルト、りんご
おやつ: バームクーヘン
昼: カレーうどん、肉まん(聘珍楼)
夜: いくら丼(わかめ)、玉こんにゃく、赤かぶ漬、味噌汁(大根の葉)


◆12月17日(金)

   刺身のつま、の「つま」ってまさか「妻」じゃないよね……何の気なしに辞書を引いたら、本当に「妻」と書かれていて憤慨。ひどいじゃないか。

 大根を刻んで刺身のつまを作るとき、これまでは大根を「かつらむき」していた。ところが、Mhがおろし器を取り出してシュッシュッと動かすと、簡単にスライスが。ひえーん、知らなかったよ。これからは、これでいこう。

 徹夜はしないで、小説ゼミで発表。無理をしなかったのは、午後にパートの面接を控えていたからで、お蔭でゼミは遅刻してしまった。報告者2人のうちの後半で助かった。

朝: トースト(ブルーベリーのジャム)、目玉焼き、野菜炒め(もやし、玉葱、かつお節)、ひじき煮、ヨーグルト
昼: おいなりさん2個、味噌汁(駅構内・華むすび)
夜: しめさば(大根)……あと何だっけ。


◆12月16日(木)

 生協で頼んだ酵母パンを軽くトーストして、北海道のバターと高畠(たかはた)のさくらんぼジャムを載せて食べると……むひょー。すばらしい美味しさ。日本人の味覚レベルはすごいなあ。ほかのおかずに手をつける前に、あっという間にトーストだけ食べて、二人ともお替り。むう、今朝もお腹いっぱいだ……。

 料理を作る材料のほとんどを生協で注文している、と母に言うと、「ずいぶんラクをしてるのねえ」と呆れられた。実際、ラクになっている。大学やバイトの帰りに1時間の買物時間を取られるのも毎日のことだとつらいし、自転車では持てる荷物も限られている。ビールとか箱みかんとか、重いものを運んできてもらえるのはとても助かる。ごんが出産したばかりのころ、生協だけで買物に行かないのを見て、ずいぶん出不精だなと笑ったものだったが、かくいう私も送料がサービスになるくらい生協に頼るようになってしまった。Mhの友人は「夫婦円満の秘訣は《食器洗い機》と《電子レンジ》と《生協》だよ」と力説してお祝いに電子レンジをいただいたのだったが、本当にそうかもしれない。食器洗い機は「家事にかまけて研究がおろそかにならないよう」両親がどうしても嫁入り道具に入れさせたいと申し出たものだったが、スペースの問題で残念ながら却下。でも、いずれは持ちたいと思っている。

 予習が不十分なままに、伝記ゼミ。5歳児を抱えるゼミ仲間は、子どもが熱を出したため欠席。大変だなあ、と思う。うちの大学は「お母さん院生」が少なからずいる。大学構内に(無認可だが)保育園もあるし、子育て中の先輩や先生も多いし、女性にとってとても恵まれた環境だと思う。もちろん大変なのだけれども、それでも一般企業でキャリアを積む女性たちと比べれば、かなりの程度、融通が利くように思われる。まだまだ、一般論的に女性が働ける環境が整うのを待つよりも、それぞれの女性たちが職場や家族の実情に合わせて自分だけのプランを作り、結婚なり子育てなり介護なりをかいくぐっていかなければならない時代だと考えたりする。

 一度帰宅して昼食をとってから、午後は学会事務のバイト。明日はレポーターなので、帰宅するなり部屋にお篭り。夕食を作ってくれた。感謝。

朝: トースト、ジャム(さくらんぼ)、オムレツ、一夜漬(白菜)、野菜炒め(もやし、玉葱)、金柑、ヨーグルト
昼: スパゲティ・ナポリタン、シューアイス、みかん
夜: 野菜カレー、大根おろし、白菜のおひたし
夜食: レモネード


◆12月15日(水)

   バームクーヘン対決。昨日、一昨日といただいたお菓子の味を覚えているうちにと、また新しいのを切った。Festive Season も佳境だ。それにしても……食べすぎよねえ。

 2年後に株券がなくなるだなんて、イギリスの田舎で勉強しているうちに、世の中そんなことになっていたとは。「タンス株」という言葉も初めて覚える。愛社精神が強かった会社員時代に持株会でためた株式を、当時の思い出にと「タンスのなかに」取っておいた。微々たるものなので放ってあったが、何分バブル期に手に入れた株のこと、現在の価格よりかなりコストがかかっている。さらに損の上乗せをされるのはご免こうむりたいので、証券会社に特定口座を開いて預けることにした。聞けば、受付は年内いっぱい、すでに締め切った証券会社もあるという。慌てて実家の書類を漁ったが証明書が見つからないので、久しぶりに元弊社と連絡を取った。ところが、10年以上前の書類は処分され、記録が残っていないという。とりあえず預けたものの、もしものときは税務署と一戦まじえなければならないだろう。とほほ。

 初めての証券会社訪問は思ったより長くかかり、ちゃりを飛ばして修辞学のゼミに駆け込む。お昼はゼミが終るまでお預け。ぐうぐう。大学の掲示板で、ロシア語担当の教官が1ヶ月前に亡くなっていたことを知る。20年前に教わった先生だ。そりゃあ、いいお年だったろう。左薬指に黒い大きな石が光り、私たちは「ごきぶりリング」と呼んでいた。就職してから一度、店でお見かけしたことがあったが……そのときにも、まず左手を確かめてしまった。名物先生だった。

 実家から持ってきた郵便物を片づけていて、大学の広報で先月から学長が変わっていたことを知る。どひゃあ、よりにもよって新しい学長の就任に気づかないなんて、通っている現役学生がそんなことでいいのだろうか。もう少し、学校での滞在時間を増やそうよ。

 学生生活課に氏名・住所の変更届を提出。銀行ですら免許証だけでOKの時代に、いまだに戸籍抄本の提出を求める旧態依然の大学事務。450円もするのだぞ。改姓については、卒業・修了まで旧姓を通す人もいると聞くが、それもケース・バイ・ケース。「昔の名前」で書いた論文なんて忘れてしまいたいぐらいだし、それに親兄弟には申し訳ないが、全国トップテン入りの平凡な名前から一挙に300位の苗字に変わるのは、実はかなり嬉しいのだった。

 でもって、自分専用の電話にも新しい苗字で出るようにしようと思った端から電話のベルが鳴る。「はい、ふにゃ、ふにゃららです」……思いっきり噛んで笑われた。相手がごんでよかった。慣れるまで、練習が必要なようである。何しろ、アルファベットで書くと旧姓はたった3文字だったのに、新姓は10文字、3倍以上の長さなのだ。その分、音節も増えているというわけで……海外でのサインも面倒だな。名前のスペルアウトなんて、考えただけでも……練習あるのみ。

 9月に投稿した論文の査読が終了し、お蔭さまで掲載されることになった。よかった、よかった。お正月は修正に精を出さねば。

 弟夫妻からお歳暮が届いた。わあ、もう家と家のおつき合いになるんだな。高畠のジャム、明日のパンが楽しみ。

朝: 玉子焼き、ひじき煮、一夜漬(白菜)、ご飯、金柑、ヨーグルト
昼: えびピラフ、ココア
夜: とろびんちょう(わかめ、葱)、赤かぶ漬、キムチ、ご飯、三平汁(鮭、人参、大根、長ネギ)
夜食: バームクーヘン(アンリシャルパンティエ)


◆12月14日(火)

 午前9時、行動開始。今日はMhの取引先のご挨拶まわりが2件だ。まずは10時半から新宿サザンテラスでMhが二足のわらじを履いていた時代からお世話になっている会長さんにご挨拶、それから麹町に出てもう1件。やはりお世話になっている社長さんと経理部長さんにご挨拶、お昼をご馳走になる。先日の宴席からこっち、夫人として同席する機会が続いている。こういう場合、「奥様然」としたいところだが……一朝一夕にはならず。

 今日お目にかかった方から「研究する体制を整えないと」とはっぱをかけられたので、そうそうちゃんと職探しをしないとね、とばかり七つ道具のひとつ――鳩居堂の便箋と封筒――を購入。何事も、形から入ることが大事である。

朝: ロールパン、目玉焼き、カマンベール、トマト、一夜漬、ソラマメ、ヨーグルト
昼: 切干大根、ほうれん草のおひたし、刺身3種、天ぷら(エビ、あなご、山芋、茄子、エビかき揚げ)、ご飯、味噌汁(赤だし)、ゆずシャーベット(Hisago)
おやつ: バームクーヘン
夜: つみれ豆乳汁(エビ団子、白菜、長ネギ)、一夜漬(人参と大根の皮)、ポテトサラダ、ご飯、柿


◆12月13日(月)

   職場の方からお祝いにとバームクーヘンをいただいたので、早速ナイフを入れようとすると、「えんだー」とわざわざケーキ入刀のBGMがかかる。呆れて物が言えない……。ゆっくりいただきながら久々スクラブル。258 対 265 の僅差で負けた。くうう。今夜のヒットは"SNOOPY"。

 朝のラジオ体操前、書いた履歴書&業績一覧に目を通してもらいながら、炬燵(こたつ)でお茶を飲んでまったり。こういうのもいいね。

 今日も一日、近所の大学で学会事務のバイト。上司に当たる先生が出張中なので、これ幸いと業務の前に大掃除。折から、拭き掃除をしたくなるような好天気でもあるし。出掛けに「学会は貧乏なので」とキッチンのハイターを持ち出すと、「うちみたいな貧乏な家から持っていかなくてもいいじゃないか」と言われたが、お蔭で水周りもきれいに。

 寒い冬はあったかメニューがいいね。

おめざ: 月餅2種(聘珍楼)
朝: いなりずし、温野菜(人参、ブロッコリ)、ヨーグルト、いちごミルク
昼: ソースたっぷりのハンバーグ、グリーンサラダ、ライス(学食)
夜: ポトフ(じゃが芋、人参、玉葱、大根、あさり)、ポテトサラダ(人参、玉葱、隠元)、ひじき煮(油揚げ、人参、隠元)、ご飯
夜食: 職人の窯焼きバームクーヘン(市川・モンペリエ)


◆12月12日(日)

 起きたら9時前だった。ラジオ体操、久々のおサボり。

 夕べ、電気を消してからこっそり見た『スマステーション4』があんまり良かったので(今更ながらテレ朝ってすごいなあ)、「『新選組!』最終回」がテーマのこの日を盛り上げるため、朝食の席で Mh に解説入りで見せた。

 午後から新宿へ。クリスマスプレゼントは腹巻と決めていた。「腹巻」といえば《ほぼ日はらまき》が有名で、今年のはデザインもクリスマス仕様があってなかなか素敵なのだが、当日までに届くかどうか不安なので却下。伊勢丹の地下で購入。そのほか、ギフトセンターで内祝を頼み、ほかにもいろいろ買物。『新選組!』最終回にふさわしい夕食は何だろう、と考えて、おいなりさん&海苔巻と豆腐を買った。

 そして……姿勢を正して午後8時からの最終回に臨み、生で見終えて、感動……しているそばからHDDに目をやると、あろうことか録画ボタンが消えている。まさかの容量オーバー。あまりにも茫然自失していたので、午後10時からBSで録画できることにも思い至らず。土曜日の再放送こそ、逃すまいぞ。

おめざ: サーターアンダギー
ブランチ: パンドミ、ロールパン、温野菜、スクランブルエッグ、トマト、煮物(さつま芋、南瓜)、金柑、ヨーグルト
おやつ: 紅茶シフォン
夜: 志の田寿司、湯豆腐、おすまし(玉葱、卵)


◆12月11日(土)

   お花もらったー。

 今日はパーティの掛け持ちで大忙し。まずは1件目の会場となる横浜に繰り出す。宴席は午後3時からだが、その前にちょっとデートしようと「みなとみらい」に行ってみることにした。東横線には「渋谷←→横浜、みなとみらい21線乗り放題」のお得な840円チケットがある。10年くらい前からコンサートで関内に行くたびに工事を横目で見ていた「みなとみらい21線」がとうとう完成した。きれいな電車だなあ。

   まずはクイーンズへ。テレビで見たツリーは、実際にはそんなに大きくなかった。

 ランドマークタワーの「タリーズコーヒー」で軽くお昼。コーヒーを手に、外に出る。素晴らしいお天気。

   日本丸の辺りをぶらついた後、地下鉄に乗って山下公園まで。鳩とかもめが、うじゃうじゃ。

 頃合を見計らって、中華街へ。相変わらず、すごい人手である。

   今日のお店は朝陽門から入って少しの「状元楼」で、古風な作りのなかなかいいお部屋だった。Mhの恩師を囲んで教え子30数名が集まり、わいわい。50〜60の方が中心、うちはいちばん若年の最下層なので、おとなしくしていた……が、先生が何度かテーブルまで来てくださって、お話しできた。

 午後5時半にお開きになり、2つ目のパーティへと急ぐ。東横線を途中で降りて、南武線に乗り換えた。うみゅう、思ったより時間がかかるなあ。

   Mhが毎年参加しているクリスマスのホームパーティにお供。タクシーに乗ったお蔭で、帰ろうとしていた知人と玄関先で話すことができた。写真をミニアルバムに入れて持参したが、予想に反して結婚式のことはまったく訊かれなかったので、披露する機会がなかった。人は自分たちが思うほど関心をもたぬもの。自意識過剰すぎでしょう。

 カウンタが88,000に。相も変らぬご愛顧に感謝。

朝: おにぎり(かに釜飯)、野菜炒め(玉葱、ピーマン)、だし卵焼、味噌汁(じゃが芋)、いちご&生クリーム
昼: ベーグル(はちみつ&くるみ&チーズ)
午餐: 中華料理(状元楼)
夜: ローストビーフ、ソーセージピザ、ライ麦パン、チーズ3種、シュトールン、シュウマイ(崎陽軒)、アイス(いちじく)


◆12月10日(金)

 午前中は小説ゼミ。またもや、今度は昨日ごんが送ってくれた写真も加えて、ゼミ仲間に見せびらかす。午後は美容院と歯医者と実家。ばっさり髪を切った。結婚式では長ければ長いほどよいと言われ、ずっと切れずにいたが、我慢ももう限界。いろいろ相談に乗ってもらったので、美容師さんにも写真を見せて報告する。久々(10年ぶりくらい?)に新しい美容師さんが入った。さては、近々誰か辞めるのかもしれない。おめでただろうか。歯医者さんは今日でめでたく最後。初めて歯石を取ってもらった。けっこう痛い。実家に寄って、遅くまで必要な書類を探したり。

 最寄駅からの帰宅途中、暗い夜道で向こうから人が近づいてくるので目を合わせないようにして通り過ぎようとした……ら、Mhが迎えに来てくれたのだった。れれ。

朝: パンドミ、目玉焼き、ブロッコリ、野菜炒め(大根の葉)、ヨーグルト、柿&キウイ
昼: きつねそば
夜: かに釜飯、大根おろし、ほうれん草のおひたし、煮物(南瓜、さつま芋)


◆12月9日(木)

   玉葱を大量に消費できるメニューってなに?――「オニオングラタンスープ」、そのアイディア、いただき! ゼミ仲間の言葉に開眼して、気にしつつも箱から出せずにいたお祝いの電子レンジをとうとうセッティング。空焼きをしつつ、玉葱を炒めはじめる。ここでもル・クルーゼは活躍めざましく、玉葱4個を飴色に炒めるのに30分しかかからないのだった。でもって、これまたお祝いでいただいたル・クルーゼのココットボールにスープをいれ、オーブンで5分。ハート型、照れるぜ。1人当たり玉葱・中2個を消費して、ボリュームたっぷりな冬のあつあつメニュー。時間があるときは、「丸ごと玉葱入り」にも挑戦したい。

 夕べから大学のWebメールが開かず。メンテかな、やだな。

 伝記ゼミ。大学ホールでゼミ仲間とお昼を食べながら、また写真を見せびらかす。

朝: パンドミ、野菜炒め(大根の葉)、カマンベールチーズ、ヨーグルト、柿&キウイ
昼: 親子丼
夜: オニオングラタンスープ、ポテトサラダ、大根おろし、ほうれん草のおひたし、もずく酢


◆12月8日(水)

   授業が終って、明るいうちに帰宅し、近所の都立公園に紅葉狩りに行った。入場料150円。庭園内には旧岩崎家の邸宅もある。歩いていけるところに、こんなに落ち着ける場所があるなんて、なんだかいい感じ。東屋でMhが「はい、おやつ」とバッグから取り出したのは、個別包装のスイスロール。珍しくバタークリームで、とても懐かしい味がした。

 徹夜明けで、修辞学ゼミで発表。プリントアウトしたばかりの写真を見せる。

   夕食のときに神宮でもらったお神酒(みき)を披露宴で配った枡でいただいてみた。「金婚」、結構おいしいと思う。

おめざ: 砂糖入りホットミルク
朝: チーズトースト、ヨーグルト、ココア
昼: パンドミ
おやつ: スイスロール(サンジェルマン)
夜: ぶりの照り焼き、さつま芋煮、赤かぶ、一夜漬、ご飯、味噌汁(あさり)


◆12月7日(火)

 郵便局で今月4冊目のマーケットプレイス掲載本を発送し、カメラ店で写真を受け取り、名義書換のために銀行に寄る。結婚式の後片づけはまだまだ残っている。ぼーっと余韻に浸っている場合じゃないぞ。年末の帰省についてそれぞれの実家と打ち合わせ、元日にMh実家、2日にうちの実家で新年会をすることで落着。早速、えきネットで新幹線のチケットを手配。

 でもって、明日は早速レポーターだったりするのだな。勉強、勉強。今夜も徹夜だろうか……。

 午後、一昨日送った宅配便が届く。神宮の記念品をかしこまって押し頂き、芳名帳に目を通して日付と名前を筆で書き、豪華なワイングラスや写真立てなど頂き物を開ける。記念品に三々九度の杯やお守りと共にご神饌(しんせん)の羊羹が入っていたので、「食べよう、食べよう」とうきうき開けたが、どうやら神棚に飾るものらしい……。友人が宴席で手渡してくれた『しろいうさぎとくろいうさぎ』の英語版が出てきたので、今度は英語で再現。白いうさぎ(新婦)と黒いうさぎ(新郎)のほかに、当日は友人が読んでくれたト書き部分もすべて読み、――などなどとつい余韻に浸ってしまう。いかん、いかんぞ。挙式ビデオも昨日からすでに5〜6回見ている。うーん。

朝: トースト(パンドミ)、チーズオムレツ、茹で野菜(じゃが芋、人参)、油炒め(チンゲン菜)、一夜漬、ヨーグルト、柿、キウイ
おやつ: バターサンド
昼: 炒飯(椎茸、玉葱、人参、ピーマン、小エビ、卵、紅しょうが)、中華スープ(わかめ、椎茸)
おやつ: カスタードプリン
夜: 食パン2枚、縁側&あじ寿司


◆12月6日(月)

   「師走の夏日」。ホテルの部屋に届けられた今朝の毎日新聞。見出しがいい記念になった。写真は披露宴会場のすぐ裏、神宮外苑。

 お台場・ホテルニッコーのスーペリアルームは最高で、どなたにでもお薦めだ。夜はレインボーブリッジや東京の街の灯が美しいし、朝は晴れ渡る空にくっきりと富士山が見えた。お風呂上りにのぼせたままバスローブでベランダに出て、白いチェアから海を眺める。本当にいい気持ち。(2ヶ月前に一休.comで格安予約していたので、余計に心地よく感じられた。)気がつくとチェックアウトの正午まで30分を切っていて慌てた。

昼: サラダ、トマトとエビのパスタ、ケーキ&アイス(お台場・To the Herbs)
おやつ: 紅白すあま
夜: 酢の物(タコ、わかめ)、野菜炒め(ピーマン、チンゲン菜、玉葱、ちくわ)、ご飯、味噌汁


◆12月5日(日) 晴れの日

   雲ひとつない真っ青な空に、境内の楠木の緑がくっきりと映えるなか、若木色の神主さんに赤い傘をさされ、砂利道を神殿まで参進。いろんなものに、ありがとう。

 午前4時、外の轟音に目が覚めた。後から知ったのだが、台風よりも強い低気圧の前線が通り過ぎたところだった。東京では観測史上初の風速40.2メートルだそうな。「午後から晴れる」の予報を知らなかったら、どんなに心細かったことだろう。いつものようにラジオ体操をして、……寝違えたことに気づく。首が左に曲がらない。あちゃ。温めなくては、と朝風呂。お湯を入れてくれたMhが「わあ、晴れてきたよ」と風呂場から叫ぶ。本当だ。すでに青空が広がり始めていた。ニュースをつけると、突風のせいで交通機関に影響が出ていることがわかった。新幹線は上りは動いているようだが、空の便は軒並み欠航。九州から来てくれる友人は大丈夫だろうか。

 午前9時半、代々木駅からすっかり広がった青空の下を気持ちよく歩く。今夜はホテル泊なのと、和装・洋装小物などで結構な荷物になった。北参道から鳥居の辺りまで来ると、神社の職員さんたちが総出で、先ごろまでの嵐で落ちた木々の枝や葉を掃いていた。なんだか心も清められながら美容室のある神楽殿に無事について、持ち込み荷物の確認の後、肌襦袢とお腰をつけて、足袋をはく。お色直しのドレスのためにストッキングの上から履かなければならず、鼻緒のところがきつい、きつい。それから場所を移して、化粧。昔ながらの水化粧をお願いしていた。手首や背中にも刷毛(はけ)でファンデーションを塗られ、真っ赤な紅をさすと、すっかり花嫁さんらしくなってきた。「お手洗いのときは手のひらだけを洗ってください」、む、むずかし。かつらをつけて、かんざしをさして、はい、サザエさんの一丁あがり。

 3人がかりで着物を着付けてもらい、鬼帯をぎゅうぎゅう引っ張ってもらっているときに、たしか友人のひとりは婚礼衣裳の着付けもできるっていってたなあ、すごいなあ、などと考える。扇子・懐剣・筥迫(はこせこ)をさして、まずは色打掛の撮影からなので、金色の草履。へえ、打掛っていちいち糸で縫いつけるんだな。貴重品を預かりに来てくれた母とご対面、照れる。美容室を出ると紋服姿の新郎が待っていた。扇子を持つと、なんか……「噺家(はなしか)にでもなれば?」

 11時、写真撮影。朝が大雨だったので、きっとギャラリーは少ないね、と話していたのだが、甘かった。神楽殿を出た途端、「すみません、わたしは外国人です。写真を撮らせてください」 第1号は韓国の人だったが、アジア系の人は誰を見てもイギリス時代の友人に思える。ほかにも観光客たくさん。ええい、今日はどうせ見世物だ。どこからでも撮ってちょうだい……髪の黒い人も金髪の人も、とにかくすごいギャラリーだった。どこの女優さんがロケに来ているのか、という感じである。でも、雨ならスタジオ撮影だったのだから、外で撮れて本当に嬉しい。色打掛の撮影の後、その場で縫い付けた糸をちょきん、ちょきんと切って、白無垢に掛け替え。綿帽子をつけ、草履も白に変わった。いつの間にか両家の家族も来ていて、遠いところから挨拶。

 11時半、客殿の控え室で親族紹介。このときは私たちはいない予定だったが、撮影がスムーズに済んだせいか、参加できた。交通機関の影響が心配されたが、新幹線で来た叔父のひとりが少し遅れた以外は無事だった。山形の姪っ子が挨拶にやってきた。留学中に生まれたので、今日が初対面。フリフリドレスにおしゃぶりのアンバランスがかわいい。タキシードでばっちり決めた甥っ子にも久しぶり。3歳と1歳の子どもの参列はさんざん悩んだことで、式のあいだも何かと騒々しくて新郎側参列者には本当に申し訳ないことをしたが、やっぱり嬉しかった。桜湯をいただきながら式次第の説明を受け、周囲の注目のなか筆ペンで誓詞に署名。

 12時10分、参進。「前の巫女さんの肩を見て歩いてください」と言われた通りにしたため、本当に巫女さんしか見えず、先頭や後ろに続く親族の様子も、頭の上に傘をさされたことすら、後でビデオを見るまでわからなかった。(それに、白無垢の自分もどんなふうになっているのだか、ずっと先、記念館でエレベータに乗ったときに壁に映った姿を見て始めてわかった。)神殿に着いて、両側に参列者、私たちは中央の新郎・新婦席へと進む。2回、御簾のような垂れ幕の下をくぐるが、介添(かいぞえ)さんの注意にもかかわらず、頭をぶつけた。高島田と綿帽子の高さが自分ではわからないのだ(後で、ビデオに映っていないのを見てほっとした)。

 式次第はどこの神社でも似通ったもので、まあ、直前に説明されればどんな新郎新婦もそれなりにこなすらしいが、慎重派の私たちは諸先輩方の経験談を元に、念入りに準備をした。誓詞は壁に貼って毎朝「大きな声でゆっくりと」読む練習をしたし、炬燵(こたつ)の上に筆ペンを置いておいて署名の練習もした。指輪の交換や玉串の回し方も繰り返した。ところが、ひとつ盲点があって、三々九度の練習はしなかった。で、和装に慣れないMhは袂(たもと)を引っ張られて手が伸びず、口から杯をお迎え。後で口惜しがっていた(バッチリ、ビデオにも映っていた)。そして、指輪の交換では今度は私のほうがいっかな新郎の指にはめることができず、押したり引いたりして焦りまくりながら収めた(様子がこれまたバッチリ残ってしまった)。100回読んだ甲斐あって、新婦から見てもほれぼれするような誓詞だった(ビデオにもフルで採用されて大満足)。玉串も「二拝二拍手一拝」もうまくいった(が、ビデオに映っていなくて残念)。なぜこんなにビデオを気にしているかというと、後の披露宴で挙式ビデオを流す手はずになっていたからだ。

 式も無事終わり、外に出て集合写真の撮影。今度は親族もみな、観光客ギャラリーのシャッターを浴びる羽目に。案の定、甥っ子がじっとしていられず騒いだが、カメラマンさんが子どもの扱いがうまくて助かった。いもうとに神宮から記念館に運ぶ私物の確認を任せ、ハイヤーに乗り込む。神宮での介添さんのお仕事はここまで。お世話になりました。ハイヤーに乗ったのはいいが、高島田の水切りが天井に引っかかって四苦八苦。く、くびが苦しい……折からの25℃という暑さも手伝って、脂汗をかきかき、1秒でも早く到着してくれるのを願っていた。

 1時20分、無事に記念館について、介添さんの出迎えを受ける。美容室で私物と持ち込んだアクセサリー(ネックレス、イヤリング)を確認して、着付けとお化粧の直し。支度が整って、新郎とともに控え室に向かう。途中、廊下で司会者さんが待っていた。読み上げる順番など決めるため、祝電を受け取る。その先に、見慣れた顔あり。ごんがカメラを構えて待っていた。おお、早くからご苦労。受付をお願いしていた二人もすでに立っていて、お任せして奥の新郎・新婦席に座る。ちらほらと友人たちが到着するなか、祝電を広げる。思いがけず、たくさん届いてすっかり恐縮しながら読む。翻訳フォーラムの友人夫妻からも1通届いていた。私たち二人に宛てられた貴重な電報で、とても嬉しかった。感謝。いもうとに手を引かれ甥っ子がよちよちとこっちに向かってきた。「どうぞ、どうぞ、どうぞ……」と大きなプレゼントを渡してくれる。後で花束贈呈に出演してもらうので、その練習だ。プレゼントは介添さんに預け、まだ陽の明るい中庭に場所を移す。緑のなかで友人たちと白無垢姿で記念撮影。

 2時50分、入口に立てられた金屏風の前に両親ともども6人で立ち、お客様のお迎え。曲はMhの好きなビバルディだが、外には聞こえなかった。その後、近くの写真室に連れられ、色打掛にぱぱっと掛け替え。介添さんが「一口どうぞ」と飲ませてくれたウーロン茶がおいしかった。新郎に続いて入口に向かい、グノーの『結婚行進曲』がかかるなかでお辞儀。「ゆっくり歩いてね」とお願いしていたのに、やっぱり取り残され、間隔がだいぶ開いてしまったが、とにかく高砂に到着してお辞儀。それから立ったまま司会者さんが話してくれる二人のプロフィールに耳を傾ける。終始空を見つめたまま仁王立ちの新郎は、新婦が照れてにっこり笑顔を向けても口元をほころばすことはなく、後で新郎友人から盛んに「固い、固いよ」とからかわれていた。

 続いて、鏡開き。神宮のお酒『金婚』(醸造元はご近所の多摩・東村山だ)が入った樽の前に小槌を持って並び、「よいしょ」の掛け声に打ち下ろしてパッカーン。うまいタイミングで女子十二楽坊『奇跡』が流れた。蓋が割れてくれてほっとした(稀に開かないこともあるそうだ。結婚式に「もう一度」はない)。乾杯の音頭はMh親友。いいスピーチだった。イギリス人の奥様とも親しいのでお招きしたが、温かい言葉をいただいて嬉しかった。神宮の菊の紋を押した枡で乾杯。音楽はヴェルディ『乾杯の歌』。その後、ほんの少しの歓談。司会者さんが「今のうちに食べておきなさい」と勧めてくれたので、オードブルのキッシュをつまむ。お腹すいたなあ……あ、もう退場だ。『花嫁人形』がかかり、母が末席からこちらに近づいてきた。手を引いてもらい、出口へと進む。フルボリュームの『花嫁人形』は幸ちゃんのアコギ1本で3人のハモ、じいん。司会者さんが説明を入れる。「この曲は新婦が20年コンサートに通い続けたアルフィーの3人がファンクラブの会員のために特別に作ったそうです」――いや、「作った」わけじゃありません……まあ、いいか。

 この後、「カバレリア・ルスティカーナの間奏曲」「カノン」などしんみりした曲がかかるなか、残された新郎は席まで来てくれた友人たちと話しながらも、苦労しながら(私がいただけなかった)《カニ肉のシャルロット仕立て》にパクついていたらしい。その後、静かな音楽のなかでひっそりと退場する段取りだったが、1曲早まり、長渕剛『幸せになろうよ』の曲に乗って華々しく退場と相成った。面食らった新郎は「ちがうよ」とつぶやきながら会場を後にしたのだそうだ。新婦は、といえば、美容室でお引き上げ(着物を脱ぎ、かつらと化粧をとる)と洋装へのヘア・メイク&お着替え。先日、リハーサルでお世話になった担当者2人が待ち構えていて、手際のいいこと。あっという間に済み、実は予定より10分も早く準備ができて、エルガー『威風堂々』に続いて自作の想い出ビデオが流されるのを中庭の向こうから見ていた(が、途中で窓際の招待客には見つかり、手を振られた)。

 打ち合わせでは、ビデオの最後に洋装姿の新郎・新婦がスクリーンに映り、同じ姿の二人がメンデルスゾーンの『結婚行進曲』に乗って中庭から近づいてくる、という段取りだったのだが、うまくいったのだかどうだか。午後4時をまわり、薄暗くなり始めていたが、「師走の夏日」のお蔭でオフショルダーのドレスで外を歩いてもぜんぜん寒くなかった。ゆっくり高砂に近づき、ウェディングケーキの前に行って、ケーキ入刀。この生ケーキには思い入れがあって、少人数の宴席にもかかわらず3段にしてもらった。お決まりのホイットニー・ヒューストンの『Always Love You』のサビの部分を「えんだー」から流してもらって、タイミングがまあまあだったのにほっとしたのか、我に返ってケーキの切り口を見ると、ぐちゃぐちゃだった……。

 『線路は続くよどこまでも』。「汽車ぽっぽの歌が好き」という甥っ子に合わせたBGMが流れ、「新婦の甥っ子さんからの花束贈呈です」とアナウンスがあると、遠くからよいちょ、よいちょと歩いてきたのは、甥ならぬ姪っ子。れれれ、甥はどこに行ったんだ。おしゃぶりをくわえた姪のよちよち歩きがあんまりかわいいので、新郎家ご親族に多大な迷惑をかけたことも忘れて、すっかり伯母バカしながらニコニコと用意してあったトーマスのおもちゃを渡すと、甥っ子がやって来て横から奪い去った。早くも袋を破き、床に汽車を転がして遊んでいる。――二人とも超かわいいから、まあ、いいや。

 クリスマスシーズンなのはラッキーだった。イギリスでお世話になったHがやっている合唱団の『きよしこの夜』(ドイツ語)と『We Wish You a Merry Christmas』もフルボリュームでかけるとなかなか様になって、テープからおこした甲斐があったというものだ。これは次に続く新婦友人の(格調高い英語の)合唱に繋げるための前フリで、ごんの文句のつけようのないスピーチの後(私の好きな『新選組!』に引っ掛けるとは、おぬしやりおったな)、合気道部の友人+1名と新婦も呼ばれて母校の校歌(じゃないけど、厳密には)を歌う。英語だし、きっとみんな口パクなんじゃないかなー、と心配して事前に練習していったのだが、なんの、なんの、みんな堂々と歌っていて、さすがはうちの卒業生だと思ったことだった。

 それから少し歓談の時間があって、悩みに悩んで選曲した『It's Too Hard to Say Sorry』『Against All Odds』『Love Love Love』『Your Song』『Happy Christmas』『Imagine』『あすかのテーマ』などなどが流れていったが、テルミドールを3口ほど食べただけで各テーブルに挨拶に行く時間に。介添さんの「巻きでお願いします」の耳打ちに、何とか挨拶も乗り切って高砂に戻ると、今度は参列者に一言インタビュー。今回はごく内輪の身内だけの披露宴なので、堅苦しい挨拶やスピーチで緊張するよりも、何より美味しい物をゆっくり楽しんでもらいたいと、余興は極力なしにした。その代わり、司会者さんが「突撃インタビュー」をしてくださることに。新郎側の高校時代の友人や大学時代の友人のほかに、新婦の大学時代のバイト仲間と、それに新郎・新婦の共通の友人となるグランタのメンバー。パソコン通信で知り合った新郎新婦だが、二人のハンドルを知るのは彼女たちだけだった。「突撃」のはずだが、みんな考えてきてくれたようで、即席ではない温かい言葉をいただいた。友人の一人は新郎・新婦のセリフのところにブルー・ピンクのマーカーを引いた台本を用意してきて、『しろいうさぎとくろいうさぎ』の絵本を読んだ。新郎友人がいい感じに盛り上げてくれた。みなみなさまに感謝。

 そうこうする間も、介添さんに目配せして合図を送り、メロンとこだわりのあったデザート《マロンのムース》を一口、それにせっかくなのでウェディングケーキも味見をした。おいしかった! 大好きなコンソメも、鶏も牛フィレもその他もろもろも口に入れることはできなかったが、きっとそんなものなんだろう。やっとのことでケーキの2匙目を口に入れた途端、両親への花束贈呈となった。以前は花束贈呈は相手の両親にするクロス型が普通だったが、今では9割方が自分の両親に渡すのだそうで、私たちもそれに倣った。ごんの前を通ったとき「泣くなよ〜」の声にはバカヤロと笑ったものの、『Without You』を選んだのは自分たちだったのだが、それなりにぐっときて、大変だった。そのまま末席に6人で並び、新郎父に続いて新婦父も簡単に挨拶。うるうる。最後に新郎が挨拶をしたが、これも何度も練習したのに新作を持ち出したので、隣で新婦はハラハラのし通しだった。でも、それなりに感動した。

 お開き。『王様のレストラン』のタイトルで流れる曲は、今回苦労して作った14枚のBGM・MDのなかでも最初に「送賓はこの曲にしよう」と決めたものだった。新郎はこの曲が高らかに流れるなかで高砂からゆっくりと退場したかったらしいが、末席から出口まではほんの数歩で、それでも名残惜しそうに、できるだけゆっくり歩いていた。金屏風に6人で並んで、お客様のお見送り。いつの間にか甥っ子が来て、一緒にお見送りをしてくれた。子連れ結婚のようだ。

 有名ならせん階段でまたもやフラッシュを浴びて記念写真を撮り、「もう着替えちゃうの?」と惜しまれつつ、美容室へ向かう。遅い時間にもかかわらず何人かの友人がお茶をしに待っていてくれたので、会計や事務的なことは後回しにして喫茶部へ。小一時間しゃべり、待ってましたとばかりサンドイッチにパクついて、本当のお開きとなった。衣裳小物や頂き物などで大層な荷物になったので、ダンボール箱にまとめて2つにして宅配便。記念館を後にして、お台場に向かう。日曜日の午後9時を回っているというのに結構な人手で、パレットタウンの灯りがきれいだった。

おめざ: ホットミルク
朝: ブロッコリ、玉子焼、一夜漬(胡瓜、大根、大根と人参の皮)、ご飯、味噌汁(大根)、ラ・フランス、バターサンド
夜: サンドイッチ(記念館喫茶部)、アップルジュース
夜食: おいなりさん、手巻きツナ、チーズ、チーズケーキ


◆12月4日(土) 挙式前日

 「師走に台風!?」の台風27号のゆくえが気がかり。まだ明日の雨マークは取れない。天気予報ばかり見ていた。

 本当は実家からお嫁に行くつもりでいたのだが、体調がいまいちだし、午後から大雨になるというのもあって、やめることにした。「お父さん、お母さん、……」というのもお預け。ま、いいか。明日のために、今日はリラックスして過ごそう、と最後のチェックやリハーサルをしながら本当にゆっくりすごした。兄弟たちほか、電話もたくさんかけた。

 イギリスの友人知人から郵便でお祝いカードが届く。ぎりぎりだ。メールでも次々とお祝いメッセージ。せっかくなのでプリントアウトして式場に持っていくことにした。イギリスのルームメイトたちが自主制作のお祝いメッセージビデオも送ってくれた。力作。もう少し早ければ式場で紹介できたのに、ちょっと残念。感謝。

朝: ちらし寿司、大根の葉と油揚げの炒め物、南瓜、味噌汁(大根)、ラ・フランス
おやつ: バターサンド(六花亭)
昼: きのこクリームスパゲティ、冷たい南瓜のスープ
夜: かにとチンゲン菜の雑炊、ちくわ&カマンベール、スモークトサーモン&玉葱、紅白なます、柿


◆12月3日(金)

 HDDの調子が悪く、『金八先生』と『最後の忠臣蔵』の録画に失敗。

 午前2時に起きて、小説ゼミの予習。『ハワーズエンド』、最後まで再読。明け方にうつらうつらして、7時前に実家からの電話で目が覚める。毎日続けていたラジオ体操を始めてサボってしまった。

 体調不良のため、歯医者はキャンセル。今日でラストだったのだが、惜しい。実家に行って、いろいろ打ち合わせなど。ご近所に「寿」のお菓子を配る。のし袋の上書きを家の者に書いてもらう。イギリスの大学から修論と成績表が届いた。どうやら来年7月に修了できる見込み。お蔭さまで。

 夕食後、すぐに休む。

朝: 炊き込みご飯
昼: 炊き込みご飯
おやつ: おしるこ
夜: バターサンド2つ


◆12月2日(木)

 完徹のまま伝記ゼミでレポーターを務め、そのまま近所の大学までバイトに行く。3日前だというのに、こんなことでいいのか。

 別の薬局に脱脂綿はあった。200g必要なのだが、50gか500gのどちらかしかないという。大量の脱脂綿は結構ボリュームがあって、救援物資さながらなのだった。残り半分はどうするべ。

朝: なんだっけ。
昼: ハヤシライス
夜: メカジキの照り焼き、南瓜、一夜漬、紅白なます、くらげサラダ、炊き込みご飯(じゃこ&大豆)、味噌汁(大根の葉)


◆12月1日(水)

 大安。大学ではクラスメイトから、宅配便で古い友だちから、それにMh弟夫妻からもお祝いが届く。感謝。

 式場に残り半分を支払う。

 とにかく明日のレポーター準備。

おめざ: みたらし団子、ホットミルク
朝: なんだっけ。
昼: 回転すし
夜: 菓子パン2つ。


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