◆8月31日(日)
| Waterstone's の児童書コーナーで甥っ子のために選んだエリック・カールの本、2冊。The Very Hungry Caterpillarは前にビッグブックを送った『はらぺこあおむし』の英語版。隣にあった The Very Quiet Cricket は『はらぺこ〜』の姉妹編で、コオロギの話。ある朝生まれたコオロギくん、羽が鳴らせない。セミに会っても、トンボに会っても、……といろいろな昆虫に会うたびに鳴らそうとするけど、鳴らせない。で、日も暮れて、同じ仲間のコオロギに会ったら……「リーン、リーン…」 電池が入っていて、ページを開くと音が鳴るようになっている。こちらのほうも素敵な仕掛け。邦訳を調べてみると――『だんまりこおろぎ 虫の音がきこえる本』 ちゃんと日本にも紹介されていた。 |
フラットメイトのF(泰)が「グリーンカレーが好きなら、これを使うといいわよ」とペーストをくれたので、早速試してみることにした。同じ鶏肉でも「Stir-fry」と表示のある炒め物用の細切れ肉は高いので、「Legs」を買ってきて切る。半量のココナツミルクとペーストを煮立て、鶏肉を入れて、残りのココナツミルクとナンプラーを入れるだけ。本当はナスとかスイートバジルとかあると良かったのだが、それはまた別の機会に。ナンプラーってずいぶん辛いんだな。F(泰)がもっと入れたほうがいい、というので入れたら、かなり
hot な出来になった。
ご飯は、今日は long grain rice と pudding rice
を半々にして炊いてみた。まだ芯が取れない。でもまあ、なんとか食べることはできて、結構おいしかった。鍋に一杯作ったから、たぶん明日も明後日もカレーに違いない。それもまた楽し。
ここでは開発の勉強をしているが文学部出身のF(泰)は、本の話が好きだ。『真珠の首飾りの少女』、読んだことある?と訊かれ、あるある、と答えると、あの作家、ここの出身だって知ってた?――わあお。トレイシー・シュヴァリエはこの大学の創作コースでMAを取っていたのだった。ちょっと興奮。彼女も昨日知って、とても嬉しかったのだそうだ。"It
means she will be your senior person. That's great!" うん、私も嬉しい。
◆8月30日(土)
| 「ここからの眺めを君に見せたくてさ」 なーんて言われながらオックスフォードの町を一緒に見下ろしたのは10年以上も前のこと。ラドクリフ・カメラの裏にある
St. Mary's Church の Tower へは、常時25人しか上れない。確かに、ここからの眺めは最高だ。ガイドブックには書いてないけどね。学生料金で£1.50(300円)。 278段ある急な階段を無事に下りて、下のカフェでランチ。漢字がいっぱい並んだTシャツを着たハンサムな兄ちゃんが、サンドイッチの中身を説明してくれる。「大きすぎるの? じゃあ、特別。半分の大きさに作ってもらえるように厨房に頼んであげるよ」 そりゃあ大きいだろう、日本人にバゲット1/2本は。モッツァレラ&トマトのサンドイッチ、ものすごく美味しかった。バジルペーストが絶妙。ポット紅茶がついて£3.00。 |
「香緒りん、行こうよ、ねえ、行こうよ」とクラスメイトのS(中)があんまり言うから、気は進まなかったが Oxford 行きの遠足に申し込んだのに――集合時間が過ぎても彼女は来ない。ったく、これだもんなあ。日本でもここでも、いつも貧乏くじを引くことになってるんだ、私は。7:45に大学を出発したコーチは途中 rhe Cherwell Valley のサービスエリアで30分の休憩を取り、12時すぎにようやくオックスフォードの町に着いた。
| 夏休みの週末とあって、High Street
は新宿大通りホコ天並みの混雑。すれ違う人たちの会話に、日本語もよく聞こえる。昔の感傷に浸っていたのもしばらくのこと、せっかく来たのだから楽しもうとせっせこ歩き出した。いくつかのコレッジの中庭に入り、教会を見て、アッシュモリアン美術館で近代絵画を見て(ピサロの絵が多い。ほかにはマティスやターナー、コンスタブルがよかった)、植物園とパンティングを橋の上から見て、次はショッピング。 |
オックスフォードといえば、本屋さん。マーケットプレイスの中にある古本屋さんに入る。自分の言葉にいちいち威厳をもたせるような口調の店主がときどき寄ってきては、「今日はこの本が1/3
OFF
だ」とか、「歴史の本ならこっちにもある」とか相手をしてくれる。その様子があまりにもミコーバーさんにそっくりなので、記念にディケンズ全集の『デイヴィッド・コパーフィールド』(I・II)と、それからレナード・ウルフの自伝を選んだ。店主は3冊をじっくり眺め、"H-h-h-m,
interesting."と言った。£10.00(2,000円)。
レナードのは5冊出ている自伝のうちの1冊、Growing:
An Autobiography of the Years 1904 to 1911 (1961)で、結婚前に政府のassistant
agent としてセイロンなどに赴任したときのことが書かれている。第1章のタイトルは"The
Voyage Out"だ、ふふふ。エピローグに、こんな文章がある。
In October I began writing The Village in the Fungle
and I realized that I was falling in love with Virginia. By the
end of 1911 I had come to the following conclusion: (1) If
Virginia would marry me, I would resign from Ceylon and try to
earn my living by writing; (2) If Virginia would not marry me, I
did not want to return to Ceylon and become a successful civil
servant in Colombo and end eventually with a governorship and
K.C.M.G. But if I could go back and immerse myself in a
District like Hambantota for the remainder of my life, as Dyke
and old Sir William Twynam had immersed themselves in Jaffna, I
might welcome it as a final withdrawal, a final solitude, in
which, married to a Sinhalese, I would make my District or
Province the most efficient, the most prosperous place in Asia.
シンハラ族(Sinhalese)というのはスリランカの民族で、ハンバントタ地区(Hambantota)は、南部の海岸。彼は気に入ったようだが、台風とか洪水とか、自然災害の多いところじゃないかしら。それにしても、なーんてロマンチックなんでしょ。もう1軒、ハイストリートにある古書店では、バーバラ・ハーディの小説についての評論集と、ウルフの
The Common Reader(エッセイ集)、それに趣味で、Routledgeから出ている
Who's Who in Dickens。絵が入っていて、楽しい。マーカス・ストーンが『大いなる遺産』に書いたミス・ハヴィシャムの絵、すごいな……。〆て£15.25。
| Waterstone's に入った。地下1階から地上3階まで4フロアあって、3階には「COSTA」が入っている。フィクションのコーナーで面白いことに気づいた。著者のABC順に本が並べられた書架では、村上春樹(Murakami)の隣がアイリス・マードック(Murdoch)なのだった。しかも、村上の幅はマードックとちょうど同じ。『ねじまき鳥クロニクル』『国境の南太陽の西』『ダンス・ダンス・ダンス』……なんでもある。A・N・ウィルソンが書いたマードック本が平積みされていた。そういえば、せっかく買ったウィルソンの The Victorians、日本に置いてきてしまったが、早くもPBが出ている。うーん、誘惑。 |
寒い。最高気温は17〜19℃くらいあっても、朝晩は10〜14℃くらい。ババシャツを着ても寒い。私だけではなく、中国人は毛糸のセーターやアノラックを着ているし、ほかの日本人だってパーカーやジャケットを羽織っている。……なのに、なぜ付添のA(英)&A(英)はノースリーブなんだ?
◆8月29日(金)
| "Excuse me, may I leave now?" 0900のライティングの授業を途中で抜け、雪辱戦の健康センター登録。受付を済ませて待合室に座ること20分、ようやく順番が回ってきた。Nursing Sister (正規看護婦)のネームプレートをつけた看護士さんのオフィスに呼ばれ、問診票に従って簡単な質問を受ける。イギリスでいま一番チェックが厳しいのはTB(結核)らしい。「最後にレントゲンを受けたのは? ヒースローに到着したとき受けませんでしたか?」 4月だと言うと、その後結核になっているかもしれないので、場合によってはX線検査が必要かもしれないと言う。入国審査のとき Health Control という部屋で書類だけのチェックを受けたが、あそこでレントゲンを受ける場合もあるのかな。 |
ツベルクリン反応は小学校に入ってすぐに自然陽転したが、看護士さんは両肩にBCGの痕がないのを確かめてから、「念のため陽性かどうか確認しましょう」。左腕に6つ針のついたHeaf
test
(ツ反応テスト)を受ける。さらに、「ポリオと破傷風の予防接種は期間が過ぎると免疫がなくなるため、ここで再度受けることをお勧めします」。どうしよう……。さて、くだんの
urine
(知恵がないので、昨日あれから再び学食でジュースを飲んだ)は……目の前で容器の蓋を開け、さっと試験紙を突っ込んで、「suger
なし、protein
なし、……OK」。あっという間だった。
金曜日の授業は2つだけ。1130のライティングで
timed essay (45分間に書く作文)を書いた後は、待ちに待った週末だ。図書館に寄って、文献さがし。バイアットは過去に3〜4回この大学で講演していて、そのときのビデオやテープがあるようだ。そのうちチェックしよう。とりあえずジョージ・エリオットの
Middlemarch
とか(エリオットの本は持ってこなかった)、ほかにわかりやすような評論集を6冊ばかり。
肉じゃがに挑戦。ダシの素と醤油、砂糖、先輩に分けてもらった料理酒(日本酒)を使い、肉はビーフのミンス。なかなかうまくいった……というか、本当に美味しかった。日本でなら捨ててしまう煮汁まで、飲んでしまう。やっぱりダシはカツオよねえ。long
grain rice をキャセロールで初めて炊いてみたが、ご飯にシンができた。電熱器でご飯を炊くのは火加減の調節がうまくいかなくて難しい。でも、汁物系と一緒に食べれば、あまり気にならない。合間にポテトサラダ。ジャガイモの調理は時間があるときでないとなかなか。
夕食はシティセンター(街の中心)のインド料理の店「Prince
of India」でタンドーリ・チキン。コリアンダーが特に食べたいんだけど、どのメニューがいいですか?と尋ねると、「すべてに入っています」。なんて素敵。スマップの木村くんには入れない店だ。インド人のウェイターの男の子が話しかけてきた。「日本からですか? 懐かしいなあ、ぼく日本にいたことがあるんです。町田に……学校に通っていたんだけど」。日本人は自分にとてもよくしてくれた、と彼は言う。そんなふうに言ってもらえるのは嬉しい。
◆8月28日(木)
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今日は Health Registration
のアポが入っている日。大学の健康センターに登録するのだ。病歴や予防接種などについての簡単な問診票が2枚、歯科用の登録票が1枚、それにこれだ。採尿。ちょっと待って、どうやってこれに入れるわけ? 紙コップとかついてないの? ……けっこう、悩んだ。 そうだ、学食でもらってこよう。早めに朝食を済ませ、飲みたくもないのに学食に行ってグレープフルーツジュース。プラスチックのコップを2重にしてジュースのお金を払い、未使用コップ1つをゲット。大学の化粧室に寄って無事に済ませ、授業が始まる時間ぎりぎりに教室に駆け込むと、担任の先生いわく、「ああ、悪いけどね、君は明日に変更になったよ」。……。 |
徐々に気温が下がってきて、今日は最高18℃。寒さに弱い私のこと、さっそく熱っぽくなったので、風邪薬を飲む。長袖Tシャツ1枚では、学校の行き帰りはちょっと肌寒い。でも、寮の部屋は暖かい。なんたってレンガの家だもの。
クラスメイトのS(中)は蚊トンボみたいな女の子。「香緒りーん」と呼んでくれるイントネーションが、日本で友人たちから呼ばれるときに妙に似ていて、憎めない。彼女は日本のドラマにとても詳しい。英語で話しているなかで、とつぜん「しょうがないねえ」とか、「やんなっちゃう」とか言われると、発音がばっちりなだけに、日本人と話しているような錯覚に陥る。特に松嶋奈々子が好きなのだそうだ。
S(中)がノートの端に「織田裕二」と書き(ドラマの話をしだすと、私たちはいつも筆談になる)、彼の歌が入ってるんだー、とICレコーダーを取り出すので、織田裕二の歌かあ、ずいぶんマニアックだな、と思ったら、「何から伝えればいいのか わからないまま時は流れて……」。うわあ。異国の大学の教室で、外国人から小田さんの歌なんか聞かされた日にはもう。うるうる。赤名リカは「利加」と書くそうだ。
木曜日は授業が5時間でハードな上に今日は体調があまりよろしくない。健康センターの登録や警察の登録(日本人は免除;台湾人は免除だが、中国人は必要)などで授業中の出入りがあるので、集中力もやや欠ける。夕方のパーティのために料理をするつもりだったのが、だんだんに気力が薄れてきた。昼休みに学食で聞いてみても、「勉強があるから」とみんな行かない傾向。なーんだ、そうなのか。ええい、サボっちゃえ。
ほとんど覚えていない開発関係のlecture(講義)の後、1530からのtutorial(担任との面談)のため、最後の気力を振り絞る。研修中に提出することになっているエッセイのアウトライン。英文科の学生には「特定の作家2人を選び、過去100年間に小説の形式がどのように変化したか述べよ」というテーマが与えられている。手近なところでジョージ・エリオットとバイアットで行くことにした。G・エリオットについて書くなら、Kathleen
Tillotson、Katharine Worth、Gillian Beer、Lionel Trilling
などの評論を読んだら?とアドバイスを受ける。うへえ、ジリアン・ビアしか読んだことがない。ジョイスやウルフはもちろんのこと、イヴリン・ウォーやグレアム・グリーンについても触れるんだろうね、と言われ、1,500語でそこまで触れる余裕はないかも、と逃げた。担任M(推定30歳)はロンドン在住で、この4週間だけUEAの寮に宿泊して教えている。3年前にコールリッジについての本を出したそうで、「アマゾンUKに行けば、表紙が見られるよ」と言われた(一度言ってみたいセリフだ)。「クリスタベル」の話で盛り上がる。英文科の学生はクラスに私ひとりなので、文学の話ができる相手がいて嬉しかったのかもしれない。
風邪薬とビールを飲んで、バタンキュー。ひと眠りした後に起き出し、キッチンでオムレツを焼いていると、K(中)がやってきた。「どうしてこんな遅くに料理してるの?」 今まで寝てました、とは言えず。ほっといて。――ところで、初めは気味が悪かった白っぽい卵にも慣れてきた。白っぽいオムレツはケチャップをかけたくなる色ではないが、とっても美味しい。
◆8月27日(水)
| セミナーのpresentation(レポーター)のため、徹夜明け。自分では不出来だったと思うけど、先生やクラスメイトがよかったと言ってくれたから、よしとしよう。ここではPower
Point を使って発表するのが主流のようだ。残念ながら私のFMVくんには入っていないので、入手しなくてはならない。こんなことなら日本で買っておけばよかった。当面はOHPでしのぐつもり。 朝、ITセンターに印刷に行くと、「おはようございます」と声をかけられた。同じゼミの学生Mで、彼女も今日はプレゼン。まだ午前7時なのに、ははは、考えることは皆同じ。こっちで日本語を話すのは1週間ぶりだ。 |
0900のWritingと1000のOral、どちらも寝ぼけ眼。グラフの読み方の練習で、"Unemployment
of the UK was relatively high and fluctuated considerably. It
rose steeply from 6 per cent in 1980 to a peak of just over 12
per cent in 1983. It fell back in the late '80s, but then
increased sharply again in the last two or three years of the
period."みたいなのを延々。慣れないのでちょっとつらいが、文学には必要なさそう。論文で使う必要が出てきたらノートを見る程度でいいかしら。年号の読み方も微妙。イギリスでは、たとえば1905年は
nineteen hundred five もしくは nineteen o [ou] five
と読む。今年は、twenty hundred three。
1130のセミナーが終わって、午後1時。学食で慌しく昼食を取って、1330からオプションの「IELTS対策」レッスンに参加。イギリスの大学にいながらIELTS(アイエルツ)を受けたことがないなんて、大きな声では言えない。リーディングとリスニングを1時間ずつ受けたが、TOEFLともTOEICとも違って、面白い試験だなという印象を受けた。住所や電話番号の聞き取りがあるテストなんて初めて。リーディングの「各段落の小見出しを選べ」(Matching
headings to paragraphs)問題も「正しい/間違っている/言及なし」(Yes/No/Not
Given)問題も、スピードが要求されるので、訓練が必要。
本当はもう寝てしまいたいのだけれど、明日は
International Food Evening
で「お国料理を持ち寄ろう」な日なので、M(日)と彼女のフラットメイトのJ(中)と一緒に買い出しに出ることにした。初めて買う日本の食材。調味料はケントのGコスタ社が出している「ブルードラゴン」シリーズ(縦書きで「ー」はやめて〜)が便利で、米酢、ココナッツミルク、ナンプラー、オイスターソースなどひと通り。醤油だけはキッコーマンのを買ったが(でも
made in Germany)、お値段はブルードラゴンの3倍。帰りのバスで、フラットメイトのK(中)&B(中)に会う。彼らはいつでもどこでも一緒。知り合って3年、つき合いはじめて1年だそうな。料理はたいてい一緒に作っている。微笑ましい。
― Today, we bought a bottle of wine, and if you have beer
let's make a toast.
― To what? Were there anything good for you today?
― Nothing, but he likes wine. I don't drink, though. Do
you have a machine to open it?
― Yes, . . . here you are. Mine is not a machine but just
a tool. Use it.
― Ah. Let me see . . . oh, it has a mark of UEA.
― Yes. I bought it here for a souvenir.
― SOUVENIR? What does it mean?
― Eh, I bought it to keep my memories here.
― I see. Which do you like better, beer or wine? If you
like wine, you can drink with us.
なはは、この前キッチンで飲んでたら顰蹙(ひんしゅく)を買ったみたいなので、部屋で飲むようにしてたんだけど。.
「あのテレビ、ちっとも映らないじゃない。方角のせいかしら」とぶつぶつ文句を言ってたら、「ちゃんと
[PRESET]ボタンを押したの?」と言われて、きょとん。そういえば、そんなことを言われた気がする。――でもって、押してみたらば、なんとか視聴に耐えるくらいになった。見覚えのあるシーンに番組表で確認すると、スタローンの『デイライト』。ストーリーを知ってる映画は、聞き取りの練習にはもってこい。明日の『ワーキングガール』も見たい。
◆8月26日(火)
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"How was the school trip?" 連休明けの朝、教室では土曜日の遠足の話でもちきり。こういうとき、デジカメって便利だ。私が参加したほうの組にクラスメイトは一人もいなかったので、みんな海の写真を見せて、見せて、と寄ってくる。"What is it?" "I ate a crab on the beach. Do you know crabs?" (ここで両手で蟹のジェスチャー) "It was very yummy." 本当においしかった。日本の蟹をレモン汁で食べたことはないが、案外合うのかも。アイスクリームの棒を細工したような蟹スプーンが、ツボ。 |
"Hold up! We arrest you!!" 24時間オープンのITセンターでWord文書を印刷しての帰り道、寮の前で7〜8人の男の子に囲まれた……と言っても、みんな背丈が私の半分くらいしかない、腕白ぼうやたち。どう見ても食べられそうにない黒い実を渡される。"This
is a black berry, and very good for your health. Eat it, or you
cannot go through here!" なはは、うち3人は棒っきれを振り回してる。これかあ、先輩が言ってた
Village の問題点のひとつ、「ちびっ子ギャングに悩まされる」っていうのは。聞くところによると、石とか卵とか(!)投げつけられるらしい。"Oh,
thank you. Can I eat this? Are you sure?" ほとんどがイエース、イエースとはしゃぐなか、必死な顔で
"Don't!!!"と叫んでる子がいる。ありがとう、小さなナイトくん。子どもたちと遊ぶのも気分転換になっていいが、でも卵はイヤだな……。
明日のプレゼンの準備で、夕食を作る暇がない。買い置きのインスタントライス(鶏肉と野菜が入ったサフランライス)で済ませようと共同キッチンに入ると、K&B(中)のカップル(ついに彼氏のほうの名前を聞き出したのだ)が白いご飯に鶏肉やら野菜炒めやらの豪華な夕食を作っていた。どうしてチンケな食事で済ませようとする日に限って、彼らに会うのだろう。悲しくなってくる。"I
saw you this afternoon." "Where?" "At
cafeteria. You were with your Japanese friends." "Ha
ha, they are not Japanese but Chinese." "Oh."
"There's no Japanese in my class except for me." なーんだ、彼らだって自国の人間の区別がつかないんじゃない。
最近、見かけないなあ……と思っていたら、出た〜! 中国4千年(名前を訊くのは諦めた)。菜切り包丁でラムチョップとは豪快な。茹で上がったインゲンがお皿に山盛り。さすが、大きいもんねえ、がたいが。住人7人のうち、木製のまな板を持っているのは彼だけだ。続いて、「夕べは徹夜だったの〜」と眠そうな目をこすってF(泰)が、続いてスレンダーな中国人(名前は……うーん)が昨日と同じパジャマ姿で現れた。ようやく気がついたのだが、彼女も論文が佳境な前年度の学生なのだった。それなら料理をしなくて当たり前。「午後2時すぎにパジャマ姿でキッチンに来たので驚いたのよ、具合でも悪いんじゃないかって」とA(英)にこっそり言うと、「院生なんてそんなものじゃない? 毎朝5時前からコーヒーを淹れている君のほうがストレンジだと、みんな思ってるよ」 ……。
今週辺りから、論文を書き終えた前年度の学生が次々に帰っていく。入れ替えの季節だ。
◆8月25日(月・祝)
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そんなに『ER』が見たいなら、1週間、TVを貸してあげよう――ラッキー! NTSC(日本のビデオが再生できるシステム)のビデオデッキつきで借りて、さて。部屋のあらゆる場所、あらゆる角度を試してみたが、うまく映らない。まったく、室内アンテナってやつは。この部屋ってテレビ視聴は絶望的なのかも。TV番組表を見ると、『ER』が放送されるはずの水曜日午後9時が、ほかの番組になっている。今週だけなのかしら、それとも今シーズンの放送はもう終わっちゃったとか? サイトを検索して、わかった事実。ロンドンに到着した夜に見た「Kisangani」(カーターくんとルカがコンゴにいる回)は第9シーズンのファイナル(第22話)だったのだ。ぐわん。その続きなんて、本家アメリカでもまだ放映されてないんだから、求めてもムダ。あのコンゴの話が実はハワイで撮影されたという情報がおかしくて、ちょっと慰められた。 |
こちらに来てから飛ぶように日が過ぎて、はや2週間になろうとしている。朝起きたら立ちくらみがして、はたと気づいた。日本を出てから一度も鉄剤を飲んでいない。いかん、いかん。いくら食生活が変わったって、急に鉄分が体内に蓄積されるわけではないのだから。
今日こそは、と5時起きでねじり鉢巻。朝食を作りながらも、ロンドレットで乾燥機を回しながらも、参考書とにらめっこ。さて、ロンドレットでは、初めての洗濯が無事に完了した――実は、勝手がわからずきょろきょろしていたら、先に来ていた学生が手取り足取り教えてくれたのだ。「14番の機械は壊れてるの。15番は動くけど、洗剤がよく落ちないみたい。13番と16番がお勧めよ」……って、なんかパチンコみたい(私にはその趣味はありません、念のため)。シーツは10分くらいで乾くが、長袖Tシャツは40分もかかるので、部屋に干したほうがいいかも。
OHPシートの準備をしながら、ふとイギリスにいるほかの日本人はどんなものを食べているのだろうと思い、ネット検索に出かけたら、これがかなり目の毒だった。なるほど。やせ我慢していないで、さっさと醤油を手に入れよう。無性にお米が食べたくなり、昨日手に入れたパイレックスのキャセロールで炊いてみた。不思議なことに、鍋よりもうまく、しかも早く、炊けるのだった。炊き立てのご飯はおかずがなくたって美味しい。梅干と、永谷園のお吸い物。
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イエア川を辿って散歩。釣りをしている人がいる。"Do you know The Compleat Angler? 知らないよ、と思ったが、待てよ。それってもしかしてウォルトンの『釣魚大全』のことじゃ……やはりそうだった。せっかく釣り大国のイギリスに来たのだから、釣りもひも解いてみたいなあ。"Then you must pay for the fishing licence." へえ。日本でも払うのだろうか。釣りをしたことがないから、わからない。おじさん、いくら払ったの? ――£21.00(4,200円)。何日間分なのかは、訊くのを忘れた。釣れたのは小魚で、川に戻していたけれど、川面に30センチくらいの魚が泳いでいるのが見える。この辺りには20種類の魚がいるそうだ。 |
◆8月24日(日)
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砂浜に誰かがお城を作っていた。その辺の小石を拾って、Pebbles
& The Sand-castle、その心は……Iris
Murdoch。ああ、自己満足。 昨日、海岸の小石を少し持ち帰ってきた。マードックは pebbles を集めるのが好きだったそうだ。石を拾ってくるなんて、ヘンな人だなと思っていたのだが、こんなにきれいなら持ってきてもいいかも。丸石とはよく言ったもので、本当に丸い。そう、『抱擁』で過去と現在のカップルがきゃあきゃあ言いながら石を拾うのも、なんだかわかる気がする。日本人ならこういう状況では貝を拾うのだろうが、残念ながらひとつもなかった。 |
昨日のガーディアンでJ・M・クッツェーの新作からの抜粋を見て、そろそろブッカー賞の季節がはじまることを思い出した。今月15日に発表されたロングリスト(第1次ノミネート作品)は、23作。顔ぶれを眺めると、アトウッドやグレアム・スウィフトがまたもやノミネートされている。2人とも、もうもらっているんだから、いいよね。クッツェーに至っては、二度も受賞しているし。マーティン・エイミスの名前がある。彼はまだ受賞していないはず。"Yellow
Dog"、もらえるといいね。
クッツェー『エリザベス・コステロ』(9月4日発売予定)の冒頭を読んでみた。設定は結構そそられる。主人公のエリザベスは66歳のオーストラリア人、有名作家。新作がストウ賞に選ばれ、授賞式に出席するためにペンシルベニアに行かなくてはならない。でももう年だし、そんな長旅は不安。で、息子のジョンについてきてもらう。彼はマサチューセッツのどこかの大学で物理を教えている先生で、なぜか今年は暇。旅行のあいだじゅう母親につきっきりだが、合間合間に昔を回想する……エリザベスは決していい母親ではなかった。息子との葛藤がテーマなのか、それとも別にあるのかよくわからないが、文学畑のハートをくすぐる細工がたくさんで、惹かれる。エリザベスのスピーチのテーマは「リアリズムとはなにか」。なんか、どんぴしゃ。カフカの作品を例に、現代がリアリズム作品を書きづらい時代であることを説明している(らしい)。会場となったアルトナ大学の職員は、エリザベスを迎えるとこんなことを言う。「去年の秋はA・S・バイアットがうちの大学に来たんですよ」。あははは。そういえば、今日はバイアットの誕生日だ。最近、音沙汰ないけど、お元気かしら。
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日曜日の朝。課題も気になるが、とりあえず掃除して、洗濯しよう。毎日まめに洗い物をしているので、これまではロンドレット(Laundrette;
コインランドリー)に行かずに済んでいたが、さすがにシーツを手で洗う気にはなれない。ロンドレットは別の寮の一角にあって、1回£1.60(320円)。乾燥機は7分40円。日本のコインランドリーの相場は知らないが、なんか高くない? ここで使える硬貨は1ポンドと20ペンスのみ。「20p硬貨を貯めておくといいですよ」 先輩のアドバイスに従い、買い物から帰るたびに本棚に20pを積み重ねて、貯まった硬貨が8枚。そろそろいいだろう。シーツ2枚を引っぺがし、他のタオルなどと一緒にスーパーの袋に詰め込んで、文庫本を片手に出ようとして……財布を開けると1ポンド硬貨がひとつもなかった。くう。 |
日本から送った『文学批評用語辞典』などに目を通しながら、レポーターの準備をするが、うまくまとまらないので、気分転換と£1硬貨を手に入れるため、買い物に出ることにした。文学史の本を片手に、日曜日は1時間に2本しか来ないバスに乗り込むと、クラスメイト2人がいた。あら、偶然。で、行き先も同じだった……。£1硬貨をデポジットに使うスーパーのショッピングカートを押してもらいながら、ああだ、こうだ言いながらぜんぶ見て回り、またもやなかなか来ないバスを待って、寮にたどり着くまで3時間半。気分転換には十分すぎないか?
"Give up your seats, ladies,"
車掌さんがうたた寝していた中国人の女の子たちに怒鳴った。彼女たちは
Disabled 席に座っていたのだ。車椅子の男性がバスに乗ってきたところだった。この路線のバス車両には、Disabled
コーナーが2つあって、たいてい一つは車椅子やベビーカーの乗客で埋まっている。日本でも身体障害者用マークのついた車両が出てきているが、実際に乗るのは大変だ。ウイーンと機会操作でステップを下ろしてもらわないと乗れない。その点、ここのバスは乗り口がスロープになっているので、車椅子でも難なく乗ることができる。ちがうな。
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食べたいけれど重くて持って帰れない……といつも横目で見ていたすいかが、今日はスライスで売られていた。目に入った途端――G(墨)も一緒に飛びついていた。すいかはメキシコでもよく食べるのだそうだ。「ここの物価はメキシコシティの2倍だから、何でも高くてやんなっちゃうよ」 大変なんだろうな。東京とは同じくらいで、安いものもある。今日買った豚肉はグラム100円くらい。ステーキかミンス(ひき肉)かブロックしかないので、ステーキを切り分けて使った。酢豚が食べたくなったので豚肉にしたが、片栗粉がよくわからなかったので、できるだけ近そうな味付け用のパウダーを入れてみた。まずい……。パウダーはF(泰)が快くもらってくれた。 |
◆8月23日(土)
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目覚めて窓を開けると、雨が降っていた! 10日目にして、とうとう。で、イギリスらしく霧雨で、イギリスらしくすぐ晴れた。予報では今日あたりから気温が20℃くらいにまで下がるらしい。よかった、よかった。 イングランドは今日から3連休。25日(月)が Bank Holiday だからだ。学校でも街でも、くどいくらい「We will be closed on Monday, 25 Aug」というサインが貼られている。日本に比べて、イギリスは祝日が少ない。 |
今日は学校の遠足。2コースから選ぶようになっていて、私の選択は
North Norfolk Coast。別の選択肢はケンブリッジで、生徒の大半がそちらを選んだ。いろいろ誘われたが、初志貫徹。ケンブリッジは何度か行ったことがあるし、それにいつだって行けるじゃない。せっかくノリッジに来たのだから、有名な
Broads とか 160kmも続く Coast line とか、Norfolk
の地誌を勉強しようよ……と思ったが、ケンブリッジ組がバス3台を連ねて行くのに対し、こちらは20名弱のマイノリティ。やっぱ、ケンブリッジがいいか、諸君。
ブローズ(Norfolk
Broads)はこの地方の湖沼地帯のこと、と言ってしまえばそれまでだが、それでは全然わからない。仕組みを簡単にいうと、この辺り一帯の川と沼がぜんぶ結ばれて、船で行き来ができるようになっているのだ。1950年代に研究報告が出されるまでは自然の湖沼だと思われていたそうだが、実は中世にピートを採掘するために作られた人工の溝。重要な燃料だったピートを一生懸命掘ってできた溝に、海水が流れ込んで、航行可能な水路になったというわけ。水門はない(lock-free)ので、理論上は200kmの舟遊びができる(はず)。アーサー・ランサムの児童文学に出てくるそうだから、そのうちチェックしよう。
| 海辺の町、クロマー(Cromer)。この桟橋が有名で、先端は Pavilion Theatre になっている。連休のせいか、海水浴客でにぎわう海岸。気温はたぶん22〜23℃、私は泳ぐ気になれないが……ぶるぶるぶる。ひとつ、これはいいなと思ったのは、砂が熱くないので、砂浜を裸足で歩けることだ。もちろん、ガラスの破片はおろか、ゴミひとつ落ちていない。おーい、ニッポン! | ||||
| Parish Hall(公民館)でアンティーク・フェアが行われていたので、50pの入場料を払って散策。去年のエリザベス女王在位50周年記念グッズに惹かれたが、また機会はあるだろう。趣味で集めている thimble をひとつ買った。カフェで食べたツナサンド、美味しかったな。 |
◆8月22日(金)
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今日は0900と1130のライティングの授業だけ。合間に銀行へ口座開設に赴く。キャンパスには3つの銀行が入っているが、サービスは似たり寄ったりらしいので、とりあえず日本でのメインバンクと親しそうな銀行にした。パスポートのほかに大学からの推薦状(写真)が必要。口座番号がわかるのは火曜日で、キャッシュカードは2週間かかるそうだ。「Manager」という肩書きのネームプレートをつけた女性が、丁寧に説明してくれた。 |
お昼はパンでもかじってレポーターの準備をしよう。そそくさとキャンパスを出ようとすると、「香緒りーん、ご飯たべないの?」 ああ、優柔不断。学食で例によって食べすぎ(ニョッキの量が多すぎ。でもって、コリアンダーたっぷりのカレースープは最高に美味しかった。半分もらったポテトパイも。)、午後いちばんは使い物にならない感じ。しからば、腹ごなし。ずっと気になっていた羊を探しに散歩に出ることにした。
| 柳の木が茂って見えなかった川の向こう岸に渡ってみると、そこは見渡す限りの牧草地だった。いた、いた。たしかにいた。白いのも、黒いのもいる。でもって、これは本当に羊? それともヤギ? 「メエエ、メエエ、……」いつのまに舞い込んだのか、5歳くらいの女の子が鳴き声を真似ながら近づいてきた。"Do you come to see sheep?" 羊って言ったよね、いま。地元の子が言うのだから間違いないだろう。"Do you like sheep? Which do you like?" 指さすほうを見ると、羊のほかに、馬も牛もいた。なはは、北海道か、ここは。 |
◆8月21日(木)
| 寮に面しているイエア川。まるで、人物抜きのラファエル前派。 |
嘘でしょ――食パンにカビが生えた。連日の暑さのせいだ。まったく、梅雨どきの日本じゃないって。決してそのせいではないのだが、情けないことに宿題に追われて早くも朝食を食べる時間がない。カロリーメイト代わりのショートブレッド、買っておいてよかった。
writing の時間でも listening の時間でも、note-taking
の習得にずいぶん時間をかけるようだ。ノートの取り方を教わるのは初めてで、ちょっと嬉しい。「plagiarism
を避けるために、メモを取るときはできるだけ自分の言葉に置き換えなさい」……この3日間、何度
"to avoid plagiarism"(盗用を避ける)という言葉を聞かされたことか。「特に、語学が苦手な学生は読んだり聞いたりした英語表現をそのまま書き写しがちだ」。おっしゃる通り。略語(diff
= different, gmt = government, arg' = argument, nec = necessary,
tho' = although)はこれから練習するとして、記号は「≡」(同等の)とか、「∝」(比例して)とか、知らないものもある。略語を使ってノートを取ったほうが、後で使うときに自分の表現で書くから剽窃回避になるというわけ。
There are too many coal mines in Britain as a result of the
Government's interference in previous years, there are now as
many coal mines in Britain as in South Africa. The result of
this is that many are unused.
Gmt's interference → too many C Mines
No. of CMs is GB ≡SA → many unused
……という具合に。note-taking
の訓練のために、週2時間の lecture
(講演)が設けられている。題目は"British
History: Colonisation"とか、"Post Modern UK"とか。練習あるのみ。
グラスゴーで勉強している大学時代の友人からメールが来たので、公衆電話からかけてみた。彼女も学生寮に住んでいる。美術品の修復の勉強をするため日本を離れて10年、お、日本語忘れてないじゃない。こちらに滞在しているあいだに、一度遊びに行けるといいのだけれど。カウンセラーから電話。「学校はどう? お友だちはできた?」……奨学生ならぬ小学生並みの会話だ。でも、お気遣いに感謝。
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どうしよう。ラーメンがまずい……。3パック40円のだから、仕方がないといえば仕方がないかな。へえ、ヌードルか、寿司は作らないのかい、と中国人の彼(早く名前を聞かなくちゃ)が言う。ほっといて。 まめに料理する人とはよく顔を合わせるが、作らない人とは話すチャンスがない。スレンダーな中国人(名前、知りたいぞ)は水を飲みに来るだけ。のっぽの中国人(名前は忘れた)はわりとよく作るほうで、持ち物を見てもさすがは4千年の味、長ネギを菜切り包丁で刻み、卵を炒める鍋は分厚い中華鍋ときたもんだ。重かったろうに、お国から持ってきたのかしら。 |
住人7人のうち、6人は語学研修に通う今年の学生らしく、前年度の学生で論文執筆中なのはどうやらA(英)だけのようだ。9月1日の〆切に向けて、追い込みの徹夜続きらしい。キッチンに憔悴した顔を出した。車で買い物に行くけど、足りないものはない? Can I ask you a favor? I'm short of bread. 目に隈のできた人に(こちらの人の隈はグリーンだ)頼むのも罪々しいが、背に腹は代えられぬ。カビのことは、もちろん内緒。
◆8月20日(水)
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今日も天気。そして暑い。日本から持ってきたTシャツ1枚だけで、どこまで頑張れるか(そろそろ買ったほうがいいかしら)。 |
「朝、羊の鳴き声がするだろう?」 フラットメイトに言われて、やっぱりそうなのかと思った。まだ姿は見ていないが、川の対岸が牧草地になっていて、夜が明けると羊がどこかへ移動していくらしい。宿題さえ終わっていれば、朝食前に見に行くのだけど。Do
you count sheep when you cannot sleep? ―― Of course. Throughout
the world. 眠れないときに「羊が一匹、羊が二匹、……」と数えるのは、万国共通らしい……というか、西洋文化の翻訳だ。日本には羊はいなかったのだし。
まだ慣れず、授業が終わると、いちいち復習。ゲーム翻訳をやっていた頃の習い性で、Excel
でワーディングなどまとめたり。初めて使う言葉や、辞書に乗っていない意味で使われる言葉を記録する。すでに山盛りの宿題で、早くも大忙し。あんまりせかせかしたくないんだけど。
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午後は貸切バスでノリッジの中心街へ。有名なノリッジ大聖堂に初めて足を踏み入れる。回廊もあったりして、とても広い。図書室やレストランもある。今度またゆっくりいこう。 クラスメイトに誘われて、駅の近くの Morrison というスーパーへ。セインズベリーより安いスーパー、と聞いてどうせ品物がよくないのだろうと敬遠していたのに、新鮮な野菜がたくさんあって、偏見払拭。ちゃんとトマトの匂いがするし、ムニエルにして食べた鮭も美味しかった。オリーブもフェタもリーズナブルで、ときどき禁断症状の出る私には天国。用もないのに思わず買ってしまったのは、かいわれ大根――こちらでは Salad Cresson。 |
ああ、また違うバス停に下りてしまった。くう。駅からのバスが5種類あって、それぞれに停まる場所が違うのだ。キッチンに行くと、K(中)と彼女のBF(名前を訊くチャンスがなくて)が食事の後片付けをしているところだった。彼女たちは毎日炊飯器でご飯(long
grain rice)を炊いて食べている。私はまだ米が恋しくならないので、主にパンやパスタを食べているが、それが彼らには不思議に映るらしい。ブラックオリーブってなんておいしいのかしら、と感動しながら食べていると、A(英)がやってきて、何やら作り出した。「作りすぎたから、よかったらどう?」と言われて味見。ライスの入ったチキン・カレー・スープ。うまいじゃん。
12月に Levellers
というグループが大学に来るそうだ。レヴェラーズ? 知らないもん。If
you like rock'n roll, you should go.
と言われ、それでは、と何曲かネットで落として聴いてみた。あれえ、聴いたことがある。10年くらい前に来日したことがあるそうだから、そのときにはやったのかもしれない。"This
Garden"という曲が好き。
◆8月19日(火)
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サザエさんじゃないけれど、今日もいい天気。通学路の一部。 |
授業がはじまった。最初の印象は……あれえ、こんなはずじゃなかったのに、という感じ。pre-sessional
course というのは大学院に入る前の予備コースで、大学院のいちばんの目的は論文を書くことだから、当然のことながら
pre-sessional course の授業も academic writing
が主となる。週20時間の授業構成は、writing 7、grammar
2、listening 2、oral 2、library 1、pronunciation 1、lecture
2、seminars 3。writing は4週間のコース中に1,500語のエッセイを書き、25分間の発表をする。さぼってロンドンで遊んでいようと思っていたのに、早くも当てがはずれた。
writing の先生は担任のMで、トム・ハンクスの頬を少しそいだような甘いマスクだが、ぜんぜん甘くない。くう。
時間は西暦のように表現している。たとえば
tutorial
(個人授業)のアポを入れるとき、午後3時半なら
1530 (fifteen-thirty)、4時なら 1600 (six-teen hundred)
というふうに。合理的だと思う。
今日もITセンターに行って苦情。……で、午後になって、ついに部屋にインターネットがやってきた! 嬉しいな。じーん。メールもHPもほったらかしで、取るものもとりあえずRT(チャット)へ。きゃあ、懐かしい。1週間もネットに繋げない状態が続いたなんて、ここ6〜7年の生活で初めてだったもの。現代人は、衣食足りる前に、まずネット。
夕方、Welcom Party
があった。ソフトドリンクだけで、ちょっと盛り上がりに欠けたが、カラオケを楽しんでいる学生もいた。日本人学生の何人かと初めて顔を合わせる。いい人たちばかり。中国人たちと、日本のテレビドラマの話で大盛り上がり大会。みんな、木村くんも、松たか子も、松嶋奈々子も反町くんも、よく知っている。『美女と野獣』、『ラブジェネレーション』、『ロングバケーション』、『神様、もう少しだけ』、『Good
Luck』、……こっちに来てまで相変わらず。
◆8月18日(月)
語学研修スタート。初日のスケジュールはこんな感じ。
| 0900 Assemble
in CBE Corridor 0915 Registration 1030 Welcome & Introduction 1045 Tour of Campus & Coffee Break 1130 Interviews 1330 Lunch Break 1400 Introduction to Resource Centre 1415 Test |
コンピュータ用紙に登録など事務的な手続きの後、コースディレクターの挨拶に続き、キャンパスツアー。メキシコ人Aは
Norfolk Terrace(大学構内にある8つの寮のひとつ)に住んでいるが、この寮ではあと一週間くらい冷蔵庫が使えず、その期間中は学食の「食券」(クーポン)を渡されているという。うーん、いいのか、悪いのか。面接はたった10分だったが、担任のMは文学畑の先生らしく、「日本の20世紀の小説、たとえば三島の作品と同時期のイギリス小説はどうちがうか」……と言われても、うまく答えられず。三島由紀夫を読んだのは20年も前。ほかに日英の文化の歴史の違いや映画などについても話したが、総じて「文法的な間違いは許さない」と構えられているような感じの面接だった。やっぱりきびしいなあ、本国は。『七人の侍』が好きだというので、ぜひともここは一発かまさなければと思ったのだが、あえなく玉砕。ごめんよ、三谷。テストは作文で、それぞれの専攻分野を志望した理由と将来の展望を300語くらいで書きなさい、というもの。まあ、これはこれ。
ITセンターを再度訪問、状況を訴えると、「登録はきちんとされているので、部屋の回線の問題のようだ。チェックしてみるので、繋がらなかったら、明日また来てください」と言われた。(そして、やはり繋がらなかった。) 学校がはじまってIDカード(学生証)がもらえたので、大学のコンピュータも使える。早速、メールをチェック。メールは読むことはできるが……日本語で返事を書くことができない。そこで、英語で返事が書けるものを優先。ロータリーから
Link 2003 への参加を促すメールが来ていたので、申し込んだところで時間切れ。
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EAS(英文科)の事務所に寄ると、日本から事前に送っていたSAL便が4箱届いていた。ボロボロだが、とにかく届いてよかった。郵便物取扱事務所で trolley (台車)を借りて、寮の部屋まで運ぶ。往復に小一時間かかった。部屋が遠いのがちょっぴりうらめしい。 |
留学経験のある友人たちから「サンドイッチだけで暮らしたら、2週間で体を壊すよ」と言われていたが、1週間もたなかった。早くも自分で作ったものが食べたくなってきたので、町へ買い出しに。牛乳、ジュース、アイスクリーム、生野菜、フルーツ、ドレッシング、……それに、冷凍食品のカレー。両手にいっぱいの買い物袋で、またもやバス停を間違って降り(ここのバスの仕組みは難しすぎ!)、とほほな状態でとぼとぼ歩いていると、ジョギング中のA(英)が見かねて手伝ってくれた。感謝。
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どうしよう。ビールがまずい……。これは、スーパーでよく売られているラガー。 |
◆8月17日(日)
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相変わらずの early-riser で、午前4時にこっそりコーヒーを淹れる。日本で愛用していたスタバのマグカップは重くて持って来られなかった。同じのを買おうとスタバに行った……ら、もちろん同じのもあったが、別に「CITY MUG」コレクションシリーズとして「UK」仕様と「ロンドン」仕様があった。サイズは20oz.、つまり1パイント(=約570cc)。持ってきた1〜2人用ドリッパーが、かろうじて落ちないサイズ。「Look for unique collectable CITY MUGS in other Starbucks cities!」 東京のデザインもあるのかな、私が知らないだけで。 |
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The Diner で朝食にスクランブルエッグを注文したら、白っぽくてとても食べる気になれない代物だった。ちゃんとした卵を食べよう。セインズベリーの卵コーナーでは、6個で「Cheeper Price」が44p、「Free Range Eggs」が99p、「Organic」が£1.44くらい。見ていると、みんな次々とこのブルーのパッケージのを買っていく。東京でも「ヨード卵ひかり」とか「森のたまご」などはたまにしか買わないから、別に有機のでなくてもいいか。Free Range というのは、自然の環境で育てられた鶏の卵で、工場のような養鶏場で作られたものではないということ。でもって、この卵、青い。わあ、のりたま〜。『王様のレストラン』の「カラーひよこ」が懐かしい。 |
青い卵を産む「Old Cotswold Legbar」の能書き。「ターコイズや、ブルー、オリーブ色の卵を産む鶏は、16〜17世紀ごろ、南アフリカの宣教師たちがすでに発見していましたが、広く知られるようになったのは、1920年代にClarence
Elliott が稀少植物の採集調査を行ってからのことです。1927年、エリオットはパタゴニアから3羽の雌鳥と1羽の雄鶏をStow-on-the-Wold
に持ち帰りました。残念ながら雄鶏は航海の途中で死んでしまいましたが、3羽の雌鳥はケンブリッジ大学の遺伝子学科で研究され、the
Cream Legbar
が誕生しました。現在もその直系の鶏を育てています」
共同キッチンで、F(泰)がタンドーリチキンを作っていた。2ヶ月ここに住んで、今は語学研修の3ヶ月目。彼女はDEV(開発)の学生だが、文学も志望していたそうで、ウルフやイシグロが好きだと言う。今日は友人とピクニック。中国人のKもやってきた。小麦粉で手際よくクランペットのようなものを焼く。Do
you want some?
美味しかった。広東語でボンタンと聞こえたが、はたして。
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まな板とフライパンを借りて、料理開始。フライ返し(Slotted
turner)だけは、昨日かっておいた。Are you
going to cook a breakfast, or a lunch? 時刻は日曜日の午前11時。ブランチと言って通じなかったので、This
is my breakfast and lunch. と答える。brunch
って和製英語じゃないわよね? 白身の固まってきた卵に水を入れて蓋をすると、2人とも不思議そうな顔で覗き込む。steamよ、steam。目玉焼きに水を入れるのは日本だけ?(油をかけるのが普通だそうだ。) |
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昨日、散歩の途中、園芸店でつい買ってしまったジャガイモ。こんなに入ってたった40p(80円)。さすがポテト王国。さて、このお芋をどう調理するべ。見かけはメイクイーンに似ている。まずは性質を調べるために、粉ふき芋を作ることにした。長めに茹でてみて、塩(Sさんが譲ってくれた「伯方の塩」)と刻みパセリを振る。K(中)は美味しいと言ってくれたが、固いよ、これは。かなり頑固な芋と見た。揚げ物はなるべくしたくないが、やっぱりチップスかしら。 |
今日もいい天気。寝っころがって文庫本を読みながら、ついうとうとしてしまい、気がつくと……左腕だけが真っ黒に。くっきりと何とか焼けになっていた。へえ、紫外線が強いんだなー、などと感心している場合ではない。顔は毎朝2種類の日焼け止めクリームを塗っているので今のところ大丈夫だが、腕のほうは油断大敵。寒がりの私がこっちで腕を出すのは予定外だった。
今日はT(日)の誕生日で、Constable Terrace(大学構内のS字型の寮)の夕食に呼ばれている。そこで、梅干のおにぎりを作ろうと思い立った。持ってきた秋田こまち1合を鍋で炊く。初めちょろちょろ中ぱっぱ……は守ったが、電熱器の火加減がまだ素人で、軟らかめのご飯になってしまった。Are
you going to make rice balls? ジュースを取りに来たA(英)が声をかける。日本人はみな同じことをするらしい。留学する前は何をしていたんだ?――学生には見えないか、やっぱり(当たり前!)。3年かけてMAを取って、塾講や翻訳などをしていたと話す。
ご飯が炊けるのを待つあいだ、粉ふき芋に再度挑戦。皮をむいていると、K(中)がキッチンに顔を出し、So,
you are cooking your lunch and dinner?
……ほっといて。さっきは10分茹でたのを30分にしてみると、ちゃんと粉がふいた。ばんざい。時間のあるときに下茹でしておけば、バター炒めでも何でも、いろんなものに使えそう。これでやっと2個消費できた。まだ18個も残っている……。軟らかいので俵型に握ったおにぎりに電熱器であぶった海苔を巻き、粉ふき芋とともにタッパーに詰めると、もう時間。
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Constable のキッチンで本日のシェフであるS(日)がムサカとローストチキンに挑戦しているあいだに、サラダ作りのお手伝い。有機野菜農園で手に入れたという細長いトマト(たいへん美味)、レタス、プロウン(海老)、オリーブ、フェタ(ギリシャの白チーズ)、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁。今日集まった4人はぜんぶ奨学生。J(日)のお持たせの白ワインで乾杯。かろうじて1本隠し持っていたというご法度のキャンドルで、チョコケーキ(けっこう美味しい)。 |
午後7時からBBC1で『タイタニック』の放送が始まり、3時間、いろいろ突っ込みを入れながら楽しんだ。ラストは日本版と同じようだった。テレビもそのうち手に入れたい。もういらなくなるからと、ベッドランプとミニまな板と洗剤をもらった。ありがたい。日本人同士、助け合わないとね。もっかの悩みは何を置いてもインターネットに接続できないこと。J(日)が親切にも部屋のLAN回線を貸してくれた。すると、ちゃんと繋がるじゃないか。この国に来て、はじめてFMVくんが繋がった! 悪いと思いつつも、猛威を振るっているウィルス「ブラスター」の対策ソフトをダウンロードしてもらう。もうひとつだけわがままを聞いてもらい、このページを更新。
◆8月16日(土)
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セインズベリーで安売りしていたのを見て、飛びついた《English Strawberry》。えもいわれぬ香りがする。昔から好きだった。初めてキッチンに立ってみる。わりときれいに使っているのは中国人のKがいるからかと思ったが、どうやら一番マメに掃除をしているのはイギリス人のAのようだ。鍋や食器を置く小さな棚はもらえたが、冷蔵庫は小さくて、スペースの確保は早いもの勝ちという感じ。 |
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食費の計画は、1日の予算が5ポンド(千円)。東京でそのくらいの感覚だったからだが、さてどうなることやら。パスタの安さに驚いて、つい手にとってしまう。500gで60円。最初はラクにいこうとソースはレトルトで、200円。近い将来、ミンス(ひき肉)をトマトソースで炒めるくらいに進歩したい。食器はすべて日本人の先輩たちからもらったもの。感謝。菜ばしと布きんは用意していたが、「ざる」は盲点だった。隣の住人のストレイナーをこっそり拝借。シンクはお湯と水の2つ、コンロは電熱器が4つ。火力はまあまあ。備えつけの湯沸しポットと電子レンジが便利。 |
今日も快晴。イギリスに来てからまだ一度も雨を見ていない。気温は徐々に落ち着いているようだ。朝食の帰りに月曜日からお世話になるCBE(語学研修センター)に寄って、掲示板をチェック。すでにスケジュールなどが張り出されていて、ちゃんと私の名前もある。大学院の語学研修には12週間、8週間、4週間の3コースがあって、私と一緒に4週間のコースを受講する学生は約70人。11〜12人ごとの6グループに分かれ、それぞれに担任の先生がつく。すでにグループ分けもされていて、合理的、てきぱき。近々泳ごうと思っているので、スポーツ・パークに寄り、説明を聞き終えたところで、カウンセラーから電話。「今夜、食事にいらっしゃい」。喜んで。
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しからば Japanese Food でもこしらえようかと「すし太郎」を手に取ってはみたものの、今ひとつご飯を炊く気力がない。先日来のスーツケース移動で、筋肉痛がピークなのだ。仕方がない、町に出て花でも買ってこようか。寮から便利なバスルートを模索しながら歩いているうちに、ノリッジの中心街に着いてしまった。マーケットに時計修理の店があった。切れかかっていた腕時計のバンドを新しくする。なーんだ、イギリスでだって、ちゃんと電池交換できそうじゃない。あちこち見て回り、両手に荷物で「26番」のバスに乗り、ほっとしたのも束の間、気がつくと逆方向に走っていた。バスでは当分、苦労しそう。やれやれ。バスといえば、乗客のほとんどが乗るときに Hello. 、降りるときは Thank you. と運転手さんに声をかける。見ていて気持ちがいい。 |
昨日から大学と寮のあいだのアーラム・パークにフェンスや仮設トイレなどが続々と運び込まれている。プロムス(Proms; promenade)があるそうで、オーケストラや花火で賑わうらしい。Knock, knock. Who's there? 同じフラットのイギリス人Aが「もし予定がないなら一緒に行かない?」と誘いに来た。うわあ、残念。Yes, I'm going out tonight. I have an appointment. 本当に残念。
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寮まで車で迎えにきてもらい、カウンセラー夫妻のご自宅へ。花束とワインを持参。途中で寄ったガソリン・スタンドは、アメリカと同じセルフサービス。イギリスではガソリンのことを
petrol というのだと思っていたが、普通に
gas と言っている。どちらでもいいようだ。 お宅でお茶をいただき、キッチンに手伝いに行くと何も料理されていない。あれ? そうか、外に食べに行くんだ。所詮、この程度の会話力。スイーツなど作ってこなくてよかった。ネットに繋げないことが気になっているので、カウンセラーのパソコンを借りてメールチェック。なぜか日本語が読める。で、書けない。 |
「イギリスのパブに行ったことはある?」 猛スピードで20分くらい飛ばした先に、予約してくれていたパブ「Kiln」はあった。雰囲気のいい店で、土曜の夜ということもあってか、とても賑わっていた。「ノリッジには教会とパブが1年分ある。教会には毎週(52)、パブには毎晩(365)、違うところに行ける」……そういえば、先輩がUEA留学中にそんなことをメールに書いていた。その通り、至るところにパブがある。それなのにわざわざこんな遠くまで連れてこられたのには、きっと何かわけがあるのだろう。チキンスープとロースとビーフを美味しくいただいたが、全部は食べきれなかった。帰りに市内の名所を案内してもらう。広大な Mousehold Heath の高台から町を見下ろすと、ライトアップされた大聖堂や教会がきれい。星もよく見える。
◆8月15日(金)
少し遅れてしまったが、時間差で黙祷。
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キャンパスへの近道を模索しつつ、朝の散歩。この広いアーラム・パーク(Earlham Park)を横切るのに約15分。天気さえよければ、いい運動になりそう。野うさぎやリスがいて、茂みから時折ぴょんと出てくる。付近には柵のドアが設けられていて、グリーンの標識には「Environmental Sensitive Area」とある。 |
| 昨日、さんざん案内してもらったにもかかわらず、未だ右も左もわからない。「夜はまずいけれど、朝はまあまあ」と教えられたThe Diner という学食にたどり着くまで、かれこれ1時間。やっとありつけたイギリスらしい朝食、昔なつかしい、塩辛いベーコンの味を思い出した。これで£1.50、300円。ありがたや。 |
パソコンを接続しようと、ITCS(Information Technology and Computing Service)へ。Help Desk で手順のプリントをもらい、部屋に戻ってねじり鉢巻。えーと、なになに。Find out your Ethernet adaptor address. Click on [Start] then [Run]. Type "winipcfg", press [Enter]. ??? [Run]って何だっけ。IT翻訳をやっている友人たちには常識なのだろう、きっと。訊いておけばよかった。わかんない〜。頑張ってはみたが、にっちもさっちもいかず、えっちらおっちらFMVくんを担いで Help Desk に舞い戻る。[Run]は「ファイル名を指定して実行」だった。繋がらないのは、まだIDカードを持っていないので、登録番号やパスワードがわからないのが原因だとわかった。必要な情報を取りに行き、再度 Help Desk へ。担当者がぜんぶ登録してくれた。「午前11時にはインターネットにアクセスできるはずです」と言われた(が、実は接続できなかった)。XP専門のウィルスが猛威を振るっているというし、今日はここまでで止めておこう。
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えっちらおっちらパソコンを抱えて寮に戻る途中、Sさんから買い物のお誘い。携帯電話ってやっぱり便利。大学から町の中心まではバスで約15分。回数券の使い方を教わる。「Tenner」という1ヶ月有効のカードで、区間運賃が£1.20(\240)のところ、10回で£8.50(\1,700)。運転手さんにお金を渡すと、台紙とレシートを渡される。このレシートを透明フィルムで台紙に貼って、バスカードの完成。慣れないうちはレシートを捨てて無効にしてしまうケースも少なくないとか。First というのがバス会社の名前。 |
ノリッジの中心街に出て、買い物する場所をいろいろ案内してもらう。アジア系の食材店で「出前一丁」や紙パックの豆腐が売られているのにびっくり。留学前、いつもライブカムで屋根だけ見ていた屋台マーケットの中に入れたことに感動。市場はとても賑わっていた。ここはまたゆっくり来るとして、今日はとにかく布団だ! どこもサマーセールの最終期。寮の部屋が暖かいので、とりあえず4.5togs の duvet (キルトの掛け布団)を5ポンドで。tog は断熱効果の単位で、夏用が4.5tog、秋・冬用が10.5togs〜13.5togsくらい。カバーの柄は悩んだ挙句、決められず、後日に持ち越し。シーツは山ほどあるし、そう慌てなくても。
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現金の減りが早いので、T/Cの両替。トーマスクックはイメージカラーが赤から青に変わっていた。道理で見当たらないはずだ。日本での販促も早く変えて〜。 ボーダフォンでひとしきり携帯の説明を聞いて(銀行口座とIDカードが必要なので出直し)、マークス&スペンサーのカフェで遅めのお昼。紅茶、おいしいなあ。£3.65(700円)。 ところで、ファイルの大きさを写メール並みにするコツが、ようやくわかってきた。学習の成果。 |
◆8月14日(木)
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イギリス旅行恒例、早朝の散歩。ロンドンは今日も快晴。コーチステーションでネット購入したバスのチケットを受け取った後、ヴィクトリア駅からバッキンガム宮殿までを歩く。午前8時前なので、衛兵の姿はない。宮殿はいま、夏期特別公開中。来られるかな? |
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カフェ「COSTA」の《frescato》。モカ味を試す。昨日の新聞に「無料お試し券」がついていたのを目ざとく切り取っておいたのだ。お値段は……£2.59。1杯500円強、東京のスタバのフラペチーノはこんなに高くない。円安のせいか、それとも14.5%のVATが上乗せされているからか、何もかも高く感じる。 |
散歩から急ぎ足で戻り、朝食。結果――期待はずれ。シリアル、トースト、紅茶だけ。イギリスの朝食といえば、のオレンジマーマレードすらない。隣のテーブルの男性客が、帰りしなに穏やかに声をかける。「イギリスでは Big Breakfast が食べられると思ってきたのに」 私もつい言ってしまう。「卵とかベーコンとか、つかないんですか?」 給仕をしてくれたヒジャーブをつけたムスリム女性の話では、以前はベーコンエッグも提供していたが、卵に問題があって出すのを止めたのだという。問題(disease)ってなに?
| 宿からコーチステーションまで、たった5分の道のりが、スーツケースを抱えると長い。長距離バスは時間通り、10:30に出発。乗客は5〜6組。市内の名所を回りながら、うようよしていた2階建てバスが見えなくなった頃には高速へ。ノリッジのバスステーションには、ほぼ予定時刻通りの13:20に到着。ロータリーのホストカウンセラーがハグで出迎えてくれた。車のなかで「お腹がすいたでしょ」と渡された紙袋にはブラックチェリー。あら、おいし。そういえば、お昼のことを考えていなかった。 |
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The coach went from Victoria Coach
Station, through Tate Gallery, Westminster Abbey, The
driver announced that something was wrong with the
highway (Did he say an accident? I couldn’t
catch.), and would take another route. The coach
took down at the next GIVE WAY sign ― Newmarket! |
UEAに到着。駐車場前で前年度の奨学生のSさんと待ち合わせ。Accommodation
Office まで案内してくださる。順調すぎて怖い……と思い始めたのも束の間、トラブルはちゃんと用意されていた。希望していたNelson
Court (文学部の校舎に近い)2階の鍵を渡され、スーツケースを引っ張って早速その部屋のドアを開けると……すでに誰かが住んでいるではないか。ありゃ。Accommodation
Office
に戻って、抗議。3人のスタッフがパソコンを叩きまくった結果、Nelson
Court に空き部屋はなく、語学研修のあいだは the
Village に住むことになった。え、と絶句するSさん。そんなにひどいところなの? キャンパスの中心まで20分くらいかかるのと、民家に近いので悪ガキに悩まされることがあるらしい。なーんだ。
思わぬアクシデントに医者の予約をキャンセルしてついていてくれたカウンセラーのお蔭で(「ちゃんと寮に入るのを見届けるまでは帰れないわ!」)スーツケースは車で運んでもらえ、おっかなびっくり3人で部屋のドアを開けると、今度は空だった。ほっ。本当は布団や食糧を町まで買いに行くつもりだったが、そろそろお店も閉まる時間。Constable
Terrace に住んでいるSさんの部屋を訪ね、フラットメイトのTさんともども、これはいるか、あれもどう?とライトやキッチンまわりのものなど出してくれる。彼女たちはもうすぐ日本へ帰るのだ。見積もりを依頼すると「気持ちだけで」と言うので、10ポンドだけ払わせてもらった。大助かり。
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「今日はもう疲れたでしょうから、夕食はうちで食べなさい」というカウンセラーご夫妻のお言葉に甘え、お迎えの車でSさんとお宅へ。庭にテーブルがセッティングされていた。真夏とはいえ、午後8時にもなるとかなり涼しいのだが、我慢しても食事を続けるところがイギリス人らしい。ベジタリアンだそうで、スターターにアボガド、その後、ポテト、English Marrow (冬瓜と素麺かぼちゃの合いの子みたいな味で、見かけは巨大なズッキーニ(courgette))、アスパラガス、カシューナッツのキャセロール、デザートにピーチパイ。赤ワインは私の好きなカベルネ。温まろうと思って、たくさん飲んだ。 |
今は午後9時ごろに日が暮れる。コーヒーからはさすがに家のなかに入った。夫妻へのお土産は小樽で買った万華鏡。家でさんざん楽しんだにもかかわらず、うまく組み立てられず、4人で知恵を絞る一幕も。とても喜んでもらえた上、私の知らない見方まで発明された様子。ベッドリネンと携帯電話を借りる。感謝。差し出された"Norwich A to Z"に、「エイトゥズィー、出発前に探したのに、どこかに行ってしまって」と言うと、「イギリスではズィーじゃなくてゼッドだよ」とチェックが入った。そうでした……。
◆8月13日(水)
朝5時の所沢発リムジンは快適そのもの。先日、日暮里駅に様子を見に行ったが、JRはまだエスカレータをつけていなかった。あの階段をえっちらおっちらスーツケースを抱えて登るなんて、できない。バスは荷物を運んでくれるので、らくちん。
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成田第1ターミナルは、何をするにも混んでいた。荷物を預けたら速やかに出国手続きに向かってくださいと言われ、チェックインの前に腹ごしらえ。心残りだったので、満足。 |
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BA006便も快適。窓側を依頼すると、後ろから2列目だった。2人掛けの席でひろびろ、景色が翼に邪魔されることもない。食事のサービスも一番で、言うことなし。どうか尻もち事故を起こしませんように……。さっさとスリッパに履き替え、空気枕を組み立て、機内食を平らげてビール。友人からもらった melatonex を半錠のんで、機内映画の『シカゴ』を見はじめると、ロクシーが牢屋に入った辺りですでにダウン。12時間の飛行時間中、半分は熟睡した。目覚めの昼食は、中華丼の美味しさに感激。ビデオスクリーンの飛行マップを見ると、Norwich が「ノーウィッチ」となっている。誰だ、訳したのは。地上が見えてきた。わあい、ロンドンだ! 予定より30分早く着陸したにもかかわらず、ヒースロー空港は激混みで、機内に座ったまま40分も待機。早く下ろして〜。むむ、なんか暑いぞ。 |
ロンドン、あったかーいロンドン……午後3時で28℃。82°F(華氏)=28℃(摂氏)の公式は忘れがたいものになった。入国審査でいい印象を与えようと着てきたジャケットが暑い。審査は思ったより時間がかかった。1年間の留学であることを告げると、どの飛行機に乗ってきた(アジア系のフライトで来た入国者には厳しいという噂は本当か)、何を勉強するのか、英国に家族や友人はいるか、家族も渡英するのか、学費は誰が払うのか、生活費も払ってもらえるのか、イギリスに来たことはあるか、何度、何のために来たのか、夫や子どもはいるか、などなど。クリアファイルに整理していった書類のうち、大学の入学許可レターと、ロータリー財団の認定レターにじっくりと目を通して、いろいろ書き写していた。それから Health Control という部屋に行って渡された小さな書類にチェックをしてもらい、再び Immigration のカウンタに戻って、無罪放免。パスポートに押されたビザのスタンプを見ると、「Leave to enter until 31st OCTOBER 2004」と書かれていた。やったー。これで帰国までビザの延長などに煩わされずに済む。なにしろこの8月1日から、これまで無料だったビザの更新手数料が£100(2万円)になったのだ。審査官の気まぐれで押されるスタンプで、天地の差。
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機内から撮影したケンジントン周辺。ヨーロッパ大陸を過ぎ、イギリス本土に入ってからは、ずっとわくわく。テムズ川、City、タワーブリッジ、とロンドンの街がよく見えて嬉しいコース。写真は上部がハイドパークと蛇の形をしたサーペンタイン池、手前の丸い建物がロイヤル・アルバートホール。無事に着陸して、ひと安心。飛梅(とびうめ)のお守りのお蔭だ。 ヒースローを出て、地下鉄でロンドン市内へ。tube(地下鉄)の達人だった昔の記憶が徐々によみがえる。スーツケースが重いので、階段の上り下りはしたくない。ピカデリーラインからディストリクトラインに乗り換えるには、Hammersmith だと同じホームで便利なのだっけ。ヴィクトリア駅ではさすがに階段があったが、通りがかりの兄ちゃんが手伝ってくれた。 |
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それでもホテルに着いたのは午後5時すぎで、大英図書館行きは断念。シャワーを浴び、習い性で洗濯などしてから(18年も愛用している旅行用物干しは本当に便利)、外に出た。ヒースローでOne Day Travel Card を買ったので(£5.1)、通りかかった2階建てバスに乗って最前列でロンドン見物。ウェストミンスター大聖堂、国会議事堂、ロンドンアイ(こんなものができていたとは)など見て絶景かな……と記念撮影しようとすると、デジカメがない。そうか、ホテルで充電したままだった。ああ。『ER』の時間に遅れそうだったので、帰りは地下鉄で。黒いボール型のつり革、健在。 | |
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セインズベリー(Sainsbury's)で食糧を買い(ベーグルサンドが400円もするなんて……)、午後9時からChannel 4で『ER』を見る。カーターくんがコンゴの野営病院でボランティア。第7シーズン以降はうろ覚えなのだが、レギュラーにルイス先生、エリザベス、チェンなどがいて、グリーン先生がいないから第9なのかな。ルカはなぜコンゴにいるんだろう。それにしても、着いて早々『ER』が見られるなんて感激だ。帰るまでに、ちゃんと理解できるようになりたい。テレビ、買わなくちゃね。アルフィーをBGMに機内サービスの赤ワインで寝酒しながら、パソコンを叩いてみる。異常なし。 |
◆8月12日(火)
早朝から長風呂。入国審査の向こうには、1年間の「バスなし生活」が待っている。
《お留守番メモ》のファイルを作成。留守中のスケジュールや連絡の方法、それにネットバンキングではできない振込みの依頼などをまとめる。
今日の東京は最高気温31℃だが、雨が降って涼しいくらい。一方、先日史上初の37℃を記録したロンドンは、今日も29℃。明日の予報は27℃。ロンドンのB&Bにはクーラーなんてないだろうな。ふっ、日本の夏はいつもこうです……なーんて、カッコつけられるといいんだけど。
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今川焼が食べたくなって、夕涼みにぶらっと駅前に出た。この暑いのに、焼いてるおじさんは偉い。10年前にカムデンロックで遭遇した今川焼の屋台、今でも出てるだろうか。がまん大会シリーズで、ついでに焼き鳥。焼いてくれるのを待っているだけで、こっちまで汗だく。 |
◆8月11日(月)
今朝も5時から掃除機かけ。資源ごみを出せるラストチャンスに、えいやあと紙ごみ・雑誌・衣料品をまとめる。
一昨日、未だにダイアルアップしている家族のDEL
X200 をADSLに接続しようとして時間切れ、今日は雪辱戦。LANドライバがインストールされているのに、LANケーブルを認識してくれない。くう。仕方なくDELに電話する。技術サポートのお姉さん、にっこり笑って、「Windowsを再インストールしてください。それでもダメなら、お預かりします」。簡単に言ってくれるなよー。論文書いてる途中で、んなことできるわけないじゃん。ええい、頭にきたぞ。内臓ドライバが動かないなら、外付けしちゃえ。というわけで近所のPCデポまでひとっ走り。PCカードを買ってきて、無事に接続できましたとさ。
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地元ロータリークラブのバナーを預かった。国際親善大使、がんばってきまーす。 |
◆8月10日(日)
ご近所の迷惑かえりみず、午前5時から掃除機かけ。大掃除の手を休めて、午前11時から東東京代表・都立雪谷高校の試合をテレビ観戦。1回表から打たれて、最後には1イニング6点を許す大敗。PL強し。応援チームが負けたのが悔しくて、『ドカベン』を引っ張り出し、昼寝を兼ねて10冊ばかり読む。常勝明訓、すっかり満足。
知人・友人から駆け込みでお餞別やらメールやら。礼状も返事も書ききれず。……落ち着いたら、あちらから出します。ありがとう。
◆8月9日(土)
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チューブから出てきたのは、アクアフレッシュ……じゃなくて、ケチャップ&マスタード。ネスレグループが販売している、Thomy(ドイツ)の製品。ビールには、やっぱりソーセージ。 |
ごん宅で、20年来の友だちとの壮行会。5人+お子さまひとり。台風10号のため夕べから大雨、交通機関にも影響が。乗っていた京葉線が止まり、電車から下ろされてほかの路線まで歩かされたメンバーもいた。荒天のなか集まってくれたことに感謝。夏なので、持ち寄りはやめてサンドイッチのケイタリングにしたはずが、茶豆、パエリア……と、結局はいろいろ作ってもらった。お菓子もたくさん。
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私以外はみんなお茶の達人! 最後の悪あがきで、即席講習会に突入。袱紗(ふくさ)さばきや茶巾のたたみ方など、(ごくごく基本的な)作法を復習する。お菓子には粒チョコがいいよ、とアイディアをもらった。なるほど。荷物に建水を入れていなかったことに気づいた……あちらで何か適当な器を探そう。 |
以前、半年間スコットランドに留学したことのある友人も、スーツケースひとつで行ったという。普段から荷物が多く、ヤドカリ生活を送っている私、こうなったらもう我が道を行くしかない。
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ひとしきり続いた壮行会も今日でラスト。親友宅で気が緩んだのか、飲んだー、というくらい飲んだ。思い出話に花が咲く。あらら、いつからみんな泣き上戸になったのよ。最近よく見えなくて老眼しら、なんて言わないでくれる? 『ミュージック・フェア』がはじまり、アルフィーヒットメドレーに合わせて手拍子をしている私の背中に、誰かが呆れて一言、「そういうのが若さの秘訣かもね」。 |
◆8月8日(金)
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フジテレビの社屋1階に設けられた「トリビアの泉」。泉の手前にスイッチが並んでいて、たたくと「へぇ〜」の声がこだまする。なかなか気持がいい。 |
朝いちで郵便局に寄り、荷物出し。SAL便×1、船便×1。つごう、10箱め。多い、絶対に多すぎる。新宿へ。ビックカメラで先日来さがしていたノートパソコン用防犯ロックを購入。ノートにロック用の穴がついていることは、友人に教えてもらうまで知らなかった。
つい先日から埼京線に乗り入れて便利になった「りんかい線」でお台場へ。友人につきあって、「サザンファンの勝手に25周年・真夏の秘宝館!」。江ノ電に乗って、エリー神社でおみくじを引き(「5曲目のシングル盤は?」と訊かれてわからず、「C調言葉に?」とヒントをもらった)、結婚宣言の模様などをビデオで見て(桑田さんが結婚したのは桜井さんと同じ1982年だった。意外。)、お宝グッズのコーナーへ。いちばん面白かったのは、去年はじめて試みに「リストバンド」を制作してみたが、「サザンファンには合わなかったらしく」最後まで売れ残ったというコメント。それから、サーフボード型や豚肉型の変形ギターも。趣味の違いって楽しい。
冒険王ランド特設ステージで「第2回ともえちゃんフォークジャンボリー」。何を隠そう、ここは86年の東京ベイエリアライヴの会場だった場所。アル中(と、もちろん幸ちゃん)には思い出の地だ。幸ちゃんの司会で、アシスタントに篠原ともえ。加えて、あやパンアナ。6時間におよぶライヴだったそうだが、体調を考えて第1部だけで失礼した。雨が降ったり止んだりしながらも、しっかり日焼けもするという、台風接近中の妙なお天気。やっぱり野外には雨がないとね。ちょっぴり夏イベ気分を味わえて嬉しかった。
シノラーは意外によかった。幸ちゃんのギター1本、コーラス付で歌うなんて贅沢の極みだが、『Rockdom』といい、かなり頑張っていた。ハロモニが数人参加していたため、観客は男の子たくさん。『瀬戸の花嫁』でジャンプしたり、趣味の違いって本当に楽しい。聴覚障害の歌い手、アツキヨには圧倒された。いちばん印象的だったのは、「平川地一丁目」という佐渡島のフォークデュオ。お兄ちゃんが15歳の龍之介くん、弟が12歳の直次郎くん。二人ともギターを弾いて、オリジナルを3曲歌った。直次郎くんはジャニーズJrに入れたいほどかわいい。
◆8月7日(木)
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変圧器の問題に結論。持たないことにした。決め手は「重いからイヤというのが東京人の基本」という言葉で、そうだ、東京人を貫こうと思ったのだった。LANアダプタ(世界共通らしい。ありがたい)も、細型軽量のものを購入。3mなのに、手のひらサイズ。ふだん使っている「うどん」のような太さのとは全然ちがう。 AC100Vでなければダメな電器はないか、友人が書いてくれたリストで最終チェック。デジカメは250V対応だし、電子辞書、メモリーカードのリーダー、電動歯ブラシ、調理器具関連、すべてなし。ドライヤーは海外用を持っているが、使う習慣がない。リチウム乾電池の充電器は現地調達の予定。どうしても必要になったら、探し歩くのもまた楽し。 |
……というわけで、変圧器は持っていかないことにしたが、思わぬところに盲点が。FMVくんは海外仕様で、ACアダプター(写真:グレー)は確かに250V対応なのだが、ACケーブルのほうは125V表示だった。これはもしかして、250V対応のACケーブル(写真:黒)に付け替えなければいけないのでは。――これで大丈夫なはず。
夏の甲子園、開会式。関西はよく晴れている。今年は雪谷が都立高では史上3校目の出場を果たす。周囲が盛り上がっているので、自然と応援したくなる。「勝ってよし、負けてよし、泣いてよし、笑ってよし」 日本の首相もずいぶんアメリカナイズされてきたなと思いつつ、悪い気はしない。ネクタイ姿の小泉さんが無事、ボールを投げるのを見届けてから荷造りを再開。
FMVくんのカスタマイズ。まだCD40枚しか入っていないマシンに、まず秀丸を入れ、それからFrontpage
Express(HP作成ソフト)とNextFTP。パスワードが見つからず、手間取る。なにしろ「再発行は630円頂戴します」なのだ。デスクトップFMVくん時代のログを探し出して一件落着(秀丸で15MBあるログファイルは開くだけで25分もかかる)。CD革命を入れようとしたが、古すぎてXPでは動かない。いいや、そのまま入れよう。Jamming
を入れて、辞書はリープラ、ランダムハウス、新編英和活用、ビジネス技術実用、デイリーコンサイス、広辞苑、クラウン仏和。平凡社百科事典には失敗。どうして動かないのかしら。圧縮できないのでVAIOくんには入れていないOEDを入れてみたが、検索ソフトが読み取ってくれない。あれえ。これはお皿でもっていくか。解凍ソフトを入れ、HPのデータを古典的方法(自分宛メール)で移す。『Dr
コトー』の時間になっても作業は終わらない。ふう。空き容量が8GB減った。そんなに入れたかな……。
◆8月6日(水)
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友人から届いたカード(をCDコンポの前に立てかけた図)。高見沢さんはヨーロッパからの帰国便に乗っていたとき、オーロラに遭遇したことがあるという。人生が180°変わるほどの感動だったそうだ。会いたいな。 |
朝は『こころ』の前に例年通り広島からの中継を見ながら黙祷。つい先だって大学生が腹いせ紛れに燃やしてしまった千羽鶴、同じ大学の学生が一生懸命折っているとのことだが、14万羽という数は並大抵の数字ではない。
郵便局につごう8箱目の船便を出しに行く。生理用品1年分。イギリス製品には、こーりごり。20代には「郷にいれば郷に従え。現地のもので十分なのに」と非難囂々(ひなんごうごう)だが、30代の友人に話すと、「そうそう、そうなのよ」と頷いてもらえる。ひと回り年を取っている分、贅沢になっているのだろうか。
池袋へ。お餞別にと図書券をいただいたので、留学中役立つ本を買おうとリブロに寄る。本屋さんは危険だ。見るもの、見るもの、持っていきたくなってしまう。以前から欲しかった歴史の本を1冊持っていくことにし、ほかにパズル本も1冊。好きな「スリザーリンク」の大型本、バラして持っていくつもり。
博士課程の先輩たちが壮行会を開いてくれた。ジュンク堂ならび、蝦蟹市場「クンポー」、8人。店に入ると、氷の上にズワイガニや伊勢エビがずらーっと並んでいて、豪快だった。エビやカニを使ったアジア料理が主で、エビマヨや生春巻き、それにアボガドとマグロを和えたものなどが美味しい。すっかりご馳走になってしまった。
私のほかに、留学する先輩が2人。ひとりはカナダに4年間の予定。事前に荷物は送らず、スーツケースひとつで行くという。立派。もうひとりは私と同じく、英国に1年。私は『ER』のDVDを送ったが、彼女は趣味のミステリ本を相当持っていくようだ。携行品は人それぞれ。
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今夜の店は「手品」のパフォーマンス付きだった。マジシャン(見習い?)さんが各テーブルを回り、テーブルマジックを披露。「ご自分の名前をマジックで書いてください」 言われるままに右手を差し出し、手のひらに乗せられた1組のトランプ。1枚抜き取って、「はい、これでしょう」。気を取られた隙に、トランプはいつのまにか透明プラスチックの板に。自分の手なのにいつすり替わったのかわからない。すごいな。 |
◆8月5日(火)
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山形産「もってぎく」をゆがき中。「イギリスってコーヒーがまずいのよ」と言っては特製ブレンドを淹れ、「イギリスのビールはぬるいのよ」と言ってはキンキンに冷えたラガーを開け、「イギリスにはカボチャを食べる習慣がないの」と言っては南瓜の冷製ポタージュを作り……万事その調子で、焼き鳥、谷中生姜、とり釜飯。菊……も食べないでしょうねえ。 |
現地にいる日本人学生さんからノリッジに到着する日の夕食に誘われた。あら、うれし。なにか
Japanese Sweets を持っていきましょうか?と尋ねると、水羊羹とフルーチェが食べたいという。がってん承知、お安い御用。1年日本を離れると、そんな物が食べたくなるんだなあ。《フルーチェ》は、他の学生からも聞いた。不思議だ。
フルーチェって今でもあるの?と半信半疑でスーパーに行くと、あった、あった。いまだ健在。「フルーチェ」と聞いて思い浮かべるのは多分「ピーチ」だから、それを持っていくとして、今夜は自分でも試してみよう。「杏仁豆腐」味や「マンゴー」味もある。「牛乳一本用意して〜」5年ぶりくらいで作ってみた。マンゴー、夏らしくて美味。
夕方から落雷&豪雨。雷は夏の訪れを告げるというが、こんなに一編に来なくてもいいのに。数時間も鳴りっぱなしで、気象衛星「ひまわり」の避雷針のお蔭で落ちないはずの我が家周辺でも、けっこうな恐怖を味わった。
◆8月4日(月)
夏本番。朝からぎんぎんに照りつける日差しのなか、銀行、書店、ドラッグストアなどを回り、「イギリスに行けばいくらでも食べられるのに」と苦笑しつつ、《マサラカレー》を注文。スタバで休憩。持っていこうか迷っているリンボウ本を斜め読み。平凡社ライブラリー版『イギリス観察辞典』。うん、やっぱり持っていこう。
大学まで行くはずが、たどり着けないまま帰宅。クーラーだ、クーラー。今日の最高気温は32.7℃、ちなみにノリッジの最高気温は21℃。気温差が10℃もあっては、身体を壊すのではなかろうか。ぐでん、とソファーに横になると、『金八先生』がはじまった。あら、もう最終回。それでは、と見始めたが、再放送というのはどうもカットばかりでよろしくない。特に、私のお気に入りシーンである健ちゃんの「ソーラン節ひとり稽古」がカットされたことに収まらず、ビデオを引っ張り出して、もう一度見た。あーあ、せっかく片づけたのに。
『SMAP×SMAP』で「Dr
コトー」のパロディ。五島先生はもちろん、吾郎ちゃん。でも、剛くんの『シカゴ』パロディのほうが印象的だったかな?
◆8月3日(日)
梅雨はすっかり明けた模様。朝から灼熱の太陽、日本の夏だ。汗だくで衣類の整理&荷造り。
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銀ぶら。キムラヤでお茶。高度成長時代の日本人の心、《あんぱん&牛乳》をオーダー。初めてデジカメを買ったことを報告すると、撮影のワンポイント講座が始まった。取り出されたデジカメ、うたい文句シールが剥がされずにいるのが妙におかしかったので、ぱちり。寸暇を縫っての来訪に感謝。 今日の幹事役を務めてくれた友人には池袋のジュンク堂から銀座三越、鳩居堂、カルチェと、ずっとつき合ってもらった。ありがとう。 |
翻訳フォーラム関係の友人と壮行会。オーガニック系レストラン「泥武士」、9人。二人が浴衣を着てきて、とてもきれいだったが、それがまたぴったり合うようなお店だった。
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まぐろの中落ちと納豆、あさつき、沢庵、わさび漬けなどをねばねばにして、レタスに包んで食べるお料理、実演中。お料理はどれも珍しいものばかりで、特に鮭の魚醤をかけていただく秋刀魚(さんま)のお刺身と、皮がパリパリのローストチキンが美味しかった。ほかに、かぼちゃの冷製スープ、野菜の前菜(ズッキーニと牛蒡の揚げ物、ポテトサラダのカナッペ)、3種トマト、黒豚の酢豚風、しらすごはん。飲み物はドイツのオーガニックビールをいただいた。 |
とても落ち着いたお店なので、そのままお茶に。おっかなびっくり頼んだ《大吟醸ブラマンジェ&しょうがゼリー》は「いちどお試しあれ」な味。コーヒーもオーガニック。
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今日もたくさんいただき物をしてしまったが、なかでも割り箸とともに手渡された小箱(右)。「欲しがってたものだよ〜」と言われて蓋(ふた)を開けたら、茶巾寿司だった。なにこれ、ちがうじゃん! あたしが欲しいって日記に書いたのはねえ……とぶつぶつ言ってたら、ほんまもんのお茶巾(左)も出てきた。当節、ボケにこれほど労力をかけてくれる方も珍しい。A friend in need is a friend indeed、感謝。 |
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銀座4丁目交差点の夜景。 みなさんからいろいろアドバイスをいただき、「エコノミー」画像で撮って、頑張って10kb。だいぶ軽くなったが、写メール(4kb)の気軽さにはほど遠い。この辺で妥協すべき? |
◆8月2日(土)
イギリス英語にも少しずつ慣れてきた。最近、よく使うのは時間の表現。たとえば、「8月14日(木)午後1時」は何と書いたらよいでしょう?――正解は、"at
13.00 hrs on Thursday 14 August"。
今朝も船便を出しに郵便局へ。これで7箱目。悩んだ挙げ句『ER』のDVDを入れたら、送料が約3千円分増えてしまった。でも、少しはエンタメもないとね。
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弟夫妻と祖母を招き、親族の壮行会。お寿司、美味しかったな〜。数週間後にはこの写真を見ながら垂涎するのだ、きっと。お赤飯や酢の物、煮物など日本のお料理たくさん。フルーツも、すいか・桃・キーウィ・巨峰・梨・マスクメロンと、イギリスになさそうなものばかり(あるかな?)。〆は私のリクエストで「日本人の心」いちごショート。 |
蕎麦屋に行こうという誘いを振り切って、準備に走る。時間が足りず、あちこちで不義理ばかりして申し訳ない。
UEAに留学中の奨学生がオンラインでNational
Express Coach
のチケットを予約する方法を教えてくれた。ロンドンからノリッジまでのバスのチケットが購入できた。発車30分前までに窓口でチケットを受け取ればOK。感謝。彼女が送ってくれた日本語のメールは見事に文字化けしていて、わずかに3つのURLしか読み取れない。なぜ? 仕方なく日本人同士なのに英語でメールを書く。イギリスに行って、同じことが起きたら困るな。
◆8月1日(金)
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友人が遠方からお守りを持ってきてくれた! 北野天満宮を庭に育った私には、本家本物、何よりのもの。「学業」と、もうひとつ、これは珍しい「航空安全」のお守り。嬉しい。 私には独自の神様がいるので、お守りを持ち歩く習慣がない。でも先日、『堂本兄弟』で山咲トオルがボロボロになった厄除け大師の「おばあちゃんの」お守りを披露したとき、私も何かひとつ持っていこうかな、と考えていたところだった。感謝。 |
ロータリーのホストカウンセラーが現在UEAに留学中の日本人奨学生を紹介してくれた。カウンセラーご夫妻がバスターミナルで出迎えてくださった後、大学で彼女が入寮を手伝ってくれるそうだ。至れり尽くせり。
今朝も郵便局に 5kg
弱の船便を出す。銀行によって留学中に使うお金を引き出し、大学の後期授業料(留学中は半額)を入金。その後、慌ただしかったので、7ケタの現金をバッグに入れて持ち歩いていることは午後2時すぎまで忘れていた。そんなものだ。
新宿で友人と待ち合わせ。ニフティの文芸翻訳フォーラムに会議室を借りてイギリスの文芸誌『グランタ』を読んでいた頃の仲間で、まるで同窓会。イタリアンレストランに入り、いろいろ懐かしい話をする。当時は私もまだ会社員だった。ひとりは年明けに生まれたベビーと一緒。かわいくて、つい私も甥っ子の写真を見せたりする。ばか。
カワセビルに入っているシティバンクに入金してから、T/Cを買いに三井住友銀行へ。イギリスではアメックスでもVISAでも問題なく使えるのだが、私は昔からトーマスクックが好き。3時までに行かなくちゃ、と慌てて行ったら、午後7時まで開いていると知ってびっくり。しかも、土・日も開いているという。伊勢丹の1階に入っているから、買い物と併せて利用できて便利だ。
伊勢丹でコンタクトの定期検診。両眼とも1.0以上視力が出ているし、眼球に傷もついてない。良好。「3ヵ月後にまたいらしてください」……。ベビー服売場をうろついてから、地下の虎屋で羊羹。半年もつそうだから、船便で送っても大丈夫だろう。いざというときのお茶菓子にするつもり。ついでに、明日来る祖母にも1本。
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帰りに西友で段ボールをもらってきて、さらにパッキング。午後8時まで受け付けてくれる郵便局の時間外窓口にSAL便(書籍)と船便を1箱ずつ出す。 深夜、さらにパッキング。巾着袋にお茶碗を入れ、スチロールの梱包剤を入れてみた。どうか無事に届きますように。お気に入りのセーターにほころびを見つけて繕ったり、スカーフにアイロンをあてたり。「イギリスのコーヒーはまずいから」といただいたコーヒー豆のために、プラスチックのドリッパーを買った。断熱袋に密閉しようとして、いい香りに我慢できず、1杯淹れて飲んでみた。美味しい。夜はしんしんと更けていく。 |