マクドナルドの夜 (Mac night)

 

PM10:45

  真っ暗な夜道。川崎に向かう車が1台・・・僕は仕事を終え、家路についていた。 夕飯はまだ食べていなかった。時計の針は10:45を指し示していた。時間も時間なので、簡単にファーストフードで良いかなと考え、車を走らせていた。しばらくして赤い看板に黄色のMの字・・・マクドナルドを発見。そして私は、迷わずハンドルを切った。

女店員 「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ。」

  店員さんのさわやかな笑顔に心癒され、ホッとするものを感じながら、流れるようにビッグマックのセットとてりやきマックを単品で注文した。セットと単品が逆になると会計が10円違うことはすでに調査済みである。そんなことはどうでもよいことなのであるが・・・

女店員 「お持ち帰りですか?こちらでお召し上がりですか?」

  ああ、ここで食べていきます・・・と店員さんに伝えた。すると、レジの奥のほうから男性の店長らしき人が出てきた。

店長   「お客様、申し訳ございません。当店11:00で閉店とさせていただきます。それでもよろしいでしょうか?」

  持ちかえるくらいだったら別の店で食べたほうがマシなので、まあ10分あればいいだろうと思ってここで食べていくことを了解した。

 

PM10:53

  注文したものが出てくるまでにいささか時間がかかった。閉店間際で片付けが平行しておこなわれているからであろうか・・・そんなことを気に留めながら、ハンバーガーが出てくるのを待ちつづけた。

女店員「ワンマック、サンキュー」

  レジの向こうから声が聞こえた。どうやらようやくものが出揃ったらしい。私はポテト用にケチャップをもらって、会計をすませた。

  その次の瞬間、女性店員はこう言った。

女店員 「ありがとうございました。 ごゆっくりどうぞ!

 

  数秒ではあるが、私と店員の間に音の無い風が流れた。時間はゆっくりと流れていた。

・・・・・・あと少ししか居られないんだろ?

  と言い返しても無駄なことくらいはわかっていた。