天使… / あこがれ


 


 昔、パン屋さん主催の「アンデルセン童話大賞」なるコンテストに応募するために書いた、童話のキャラクターです。「天使がどうやって生まれるのか知っているかい?」という書き出しで始まるそのお話の中で、彼等は、はぐれ雲から作られた双児で、ブルーとグレイという名の飛べない天使でした。

 ちょっと大きめの雲から2人作られたこの双児は、ほんの少し雲が足りなかった為に羽根が小さくて、飛ぶ事が出来ませんでした。そして、目の前の大空にあこがれてあこがれて、「風になって空を飛びたい…」と願った双児の片割れは、本当に風に姿を変えて飛んで行ってしまうのでした。

 あのお話を書いた時に作った切り絵では、せいぜい5〜6才位の姿をしていた2人ですが、時を経て彼等は成長した姿で現れました。そして、彼等の切ないあこがれの気持ちも、大きく育っているのかもしれません。