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近頃の読書(011113)
この1週間は,泥酔の証というべき原因不明の顔面の傷を見られるのがさすがに恥ずかしく,社内ではほとんど机に向かって粛々と仕事を消化し,家庭でもひたすら静かに読書をしておりました。
というわけで,先週の読書は結構充実。『ジョン万次郎』(童門冬二/学陽書房・人物文庫),『ツチヤの軽はずみ』(土屋賢二/文春文庫),『タテ社会の人間関係』(中根千枝/講談社現代新書)。
童門冬二先生の『ジョン万次郎』は,心地よい青春小説でした。毎度,元気づけていただいてありがとうございますと言いたいです。
土屋賢二先生は,お茶の水女子大学教授で,哲学の先生です。残念ながらこの先生のご専門の分野の書籍は拝読したことがありませんが,エッセイは何冊か読ませていただいておりまして,今回の『ツチヤの軽はずみ』はその中でも馬鹿馬鹿しさナンバー・ワンかもしれません。もともと面白いことを書かれる方なのですが,それに加えてさらに人を笑わす文章技術が著しく向上してまして,ついにパターンがバレバレでも読者はそれにハマッて笑ってしまうという域に達せられたという感じです(先生にとってはあまりうれしくない讃辞かもしれませんが…)。新刊ですから手に入りやすいです。おススメです。定価は448円+税。入れ歯の方はお気を付けてお読み下さい。
中根千枝先生(社会人類学/東京大学名誉教授)は, 今年文化勲章を受賞されました。どういう偶然か「読む本ないかな〜」と本棚を見ていたら,先生の代表的著書がポロっと目に付きました(カバーがないので写真は撮りませんでした)。初版は昭和42年(1967年,何と34年前!)。この考察の新しさについては,すでに知識として世に浸透してしまっているのでよくわかりませんでしたが,その妥当性については,ほとんど異論がありません。確かに日本の社会構造の本質=ほぼ変わらないものをかなりの部分でつかんでいると思います。書名の『タテ社会の人間関係』だけでなく,ちょっと小見出しから引用しますと「ウチの者・ヨソ者意識」「契約精神の欠如」「相対的価値観の支配」「論理よりも感情が優先」など。それでよいのか,とか,で,これからどうすればよいのか,というのが私の関心事なわけですが,それらは社会人類学の範囲外のことなのですね。この歳になっても,ど〜も,社会にも会社にもうまくなじめないなあと漠然と感じておりましたが,その原因について,これまでより明確に意識できるようになった気がします。
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