子どもを連れて世田谷美術館へ行こう!―『メキシコ20世紀絵画展』(090810)

 8月9日(日)は,お弁当を持って,原付に乗って,元気一杯で世田谷美術館へ。『メキシコ20世紀絵画展』(8/30まで)を見学に。明るくて元気一杯で太陽の恵みを思い切り吸収した作品ばかりなんだろうと決め込んで…。この展覧会は,日本メキシコ交流400周年記念事業。どこかで聞いたことがあるぞと思いました。昨年,御宿で学んでおりました。 こんな風に知識や経験がつながるのはとても楽しい。

 上左は,エリマキトカゲのマネをしているおばさん…ではありません。フリーダ・カーロさんの《メダリオンをつけた自画像》。本展覧会の目玉作品でポスターもチケットもこの作品でキメています。メキシコと言えば,太陽,サボテン,ソンブレロ,酒はテキーラかな? ヒゲの男,西部劇の悪役(コワイ顔のフランコ・ネロとか)が「アディオス!」とか言って去っていくのね…なんて,やや土臭い系赤茶色&太陽の黄色&サボテンの緑系アートを期待して行ったのは大間違い。最初にこの作品を見る展示順なのですが,ここで「あれ?」と思わされました。で,順に見ていって,“メキシコの困惑”とでもいうような世界に入り込んで,私はそのままコントンとした気分のまま出てくることになりました。“アカン。全然勉強不足だわ”と思ったことでした。

 ちょっとお願いしたいなあと思ったのは,予備知識ゼロの人間が来てもいいような準備をどこかにしておいてほしかった。作品そのものはくっきりとわかりやすく描かれた作品が多いので,それはそれでお子様でも楽しめると思うのですけれども…。

 さて,子どもを連れて行きたいのは,実はその後であります。本展覧会では,名古屋市美術館が所蔵しているホセ・グァダルーペ・ポサダの作品=やたら可愛い骸骨の線画を多数展示しています。これはすごかった。感動した! 宮武外骨さんはこれを見てペンネームを決めたんじゃなかろうかと思いましたねえ。時代的にどうとか全然検証してないんで,おそらくメチャクチャなことを言ってしまってるんでしょうが…。骸骨であんなに表情や仕草が表現できるものかと驚きました。それと,これはちょっとオトナ向けになりますが,ジャーナリストとしての嗅覚・表現力がすごい。誌面を見た瞬間,その取り上げているネタだの見出し・イラストだのに惹かれて記事を読みたくなりますものねえ。これは,すごいわ。

 人によってちょっと骸骨は気持ち悪いかもしれませんが,さらに進んで,皆さん間違いなくぶっ飛ぶのが,上右の「利根山光人とマヤ・アステカの拓本」という展示(9/11まで)。

 ほぼ神様の世界の拓本でございます。上右は《征服者と捕虜》。マヤ文明の遺跡。135.0cm×68.5cm。このようなものが多数展示されています。大きなものだと,たとえば《王墓大石棺レリーフ》という拓本は374.0cm×221.0cmもあります。何枚もの紙をつなげて張り合わせています。いや〜,もう,荘厳そのもの。まさに息を飲みます。

 左は展示を見終わった後の「拓本をとってみよう」といった体験コーナーで私がとったもの。空いていたのでやってみたのですが,全部とろうと思うと10個ぐらいできたんですかね? 遠慮して4つにしておきましたが,明らかに全部拓本をとってやろうと燃えているオトナが男女共に数人いらっしゃいました。オトナも子どもも楽しく,いい勉強になること間違いなしでありますねえ。

 そんな中でアタクシがとったうちの1つ(左)には「ウエウエコヨトル」という名前がついていました。

 ウィキペディアによると,“ウエウエコヨトル (Huehuecoyotl) は、アステカ神話における、音楽、ダンス、歌のトリックスター神。その名は「老いたコヨーテ」を意味する。他の神々をよく騙す。また、自身の退屈しのぎのために、人間間の争いを誘発するとされた。”だそうです。ご縁ですなあ〜。私も自称・トリックスターなんでございます。

  久しぶりに美術館で楽しんで,ご機嫌で帰宅。そういえば,この道(環状8号線)には煙突が多いことを思い出して撮影することに。世田谷の砧(きぬた)公園から,右は高井戸でしたかねえ,まで3本? 記憶があやふやになってしまったのが残念。いちおう,これに光が丘の煙突を加えて,環状8号線沿いの世田谷〜練馬で煙突は4本(いずれも環状8号線の内側)…ですかね?


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