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『それゆけ茶人』チチ松村(091003)
最近,私がメッチャ楽しみにしているのが,土曜日の午前中にNHK-FMでやっているGONTITIの番組「世界の快適音楽セレクション」。チチ松村さんとゴンザレス三上さんのテレ〜っとした,それでいてあらゆるジャンルの音楽を楽しむ,本当に音楽が好きで,知識も豊富な2人の会話がとてもよろしいのでございます。
■『それゆけ茶人』(チチ松村/廣済堂/本体:1,165円)
さて,本書は,チチ松村さんの初めての本。1993年5月初版,私の手元にあるのは1996年3月の3刷。初めて出した本がそこそこ売れてよかったですね。少なくない印税が入ったことでしょう。しかも雑誌に書いた文章も掲載されているので,それらについては印税より先に原稿料が入っているという,おいしいパターンでございますねえ。茶人はお金を稼ぐのがお上手…。いやいやそんな皮肉めいたことを強調したいわけではありません。このところアタクシ,いつもにもまして金欠でして,つい,そんなことが頭をよぎってしまったわけであります。
はい。話を元に戻して…。チチ松村さんのおっしゃる茶人とは,茶道をたしなむ人でなく,「他の誰にとっても価値のないものに、自分だけの最大の喜びを見つけ、まわりの目を気にせずに一生没頭していける人」(13ページ)というイメージです。
同感ですなあ。私も茶人でありたい。マーケティングについて熱く語るいわゆるカツマーとか心底ヤだもんなあ…。私の知る範囲では,チチ松村さんがおっしゃるところの茶人とは,たとえば,ミジンコ研究家の坂田明,路上観察学者の赤瀬川源平・南伸坊,マンホール研究家の林丈二の各氏のような人のことでしょう。
ちなみにチチ松村さんは,家でクラゲを飼っているそうです。こういう人が書かれた本なので,当然私には面白いです。もうちょっと正直に言うと,大茶人の本をたくさん読んでしまっているので,面白いけどややもの足りない感じもしました。しかし,この人は仲間だと思えたのがうれしかった。
巻末には,中島らもさんとの対談も載っています。
ちょっと告白。
本書のカバーを見て,デザインは南伸坊さんだと確信的に思いました。でも違ってました(阿部聡さん)。 言い訳はこう。中国人形とか中国っぽい雲や波の絵を見てそう思ったんでございます。はあ〜。アタシも全然修行が足りませぬ。
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